Blog
ブログ

日傘クリーニング 焼け変色取り 染め直し

日傘クリーニング参考価格

クリーニング   
          2,750円~
日傘黄ばみ、焼けとり復元洗い
      6600円~13200円 
日傘染め直し
      13200円~17600円 

      



おばあちゃんが手縫いで刺繍した日傘を結婚式で使いたい・・・

おばあちゃんが手縫いで刺繍した日傘を結婚式で・・・

生前、おばあちゃんが手縫いで刺繍して使っていた日傘。
結婚する事となり、この日傘を結婚式で使いたいんです・・・そんなご相談が舞い込みました。

しかも遠方から宅配で届き、お送りするまでの猶予は2日・・・

おばあちゃんの日傘を使うことでおばあちゃんに私の晴れ姿を見てもらえる気がする・・・

色んな思いとともに服やバック、日傘など思い入れ深いモノがたくさん届いています。

お客様の気持も一緒にお預かりするのもゆうゆうの目指す、

「ライフ タイム クリーニング」です。

お客様の人生に寄り添って身に着けるモノを長く清潔で綺麗に、おしゃれを楽しむお手伝いをするのがしみ抜きゆうゆうです^^

日傘染め直し 亡き妻愛用の日傘を娘へ

購入する前から注意!よくあるご相談は買う前から出ているかも・・・

日傘クリーニングのご相談は、広げた時に見える、骨と骨のちょうど真ん中にでる線状の焼け、色の濃い日傘は線状に赤っぽかったり茶色っぽかったり出る色の変化です。

この状態、日傘を愛用されている方なら全員と言っていいほど、経験されていると思います。
皆さん、同じ状態になるんです。

原因は・・・傘を閉じた後の事を考えてみてください。
手でくるくる巻いて、留め具で開かないよう留めますね。

綺麗にそろえて、しっかりと巻く几帳面な方ほど、すぐ出てしまうんです。

畳むとき、骨と骨のちょうど真ん中で折って巻いていきます。
この折れた部分は生地が折られ厚くなり巻くときの擦れが強く出てしまうんです。

これが原因。だから誰もが同じ状態になるんです。

白い日傘が黄色くなるのは服と同じく、汚れや汗による焼けです。
もちろん手で握ってこすれて繊維が削れてしまえば傷もできます。

しっかり巻くほど手の汗や汚れを日傘でふき取っている状態。しっかり握れば手の汗や汚れ、皮脂を繊維に押し込むようにして付着させているのと同じなんです。

だから、線状に出る変色は買う前から出ているものあるんです。
買う前に、どんなデザインか広げてみますよね。広げれば畳みますね・・・

わずかに出ているだけだと見落としたりしますが、意識してみると出ている日傘ってあるんです。
少しでも出ていると汚れが入り込んで変化が出始めているってことだから、使わずにそのまましまっておくと変色は濃く発色してしまうんです。

色の濃い日傘 線状に色が変化する理由は?

日傘 染め直し
色の濃い日傘も汚れの付着は白い日傘と同じですが、繊維の表面を手でこすっているため繊維の擦れと同時に色も取れていきます。

さらに色の変化は、黒い服の衿など赤っぽくなるのと同じく、汗や汚れが空気中の酸素で酸化されながら色も分解されていくため、色が変化するんです。

色は赤青黄の3色からつくっれていて黒も3色を混ぜ合わせて作られていき抜ける順番があります。
主に青系の色が先に抜けていく事が多く、赤青黄の中から青を抜くと赤と黄色になるため、赤っぽく色が変化します。

白い日傘同様、繊維に対しての黄ばみなど焼けや傷みは出ていますので、染色するにしても黄ばみや焼けを除去、染まりが良くなるよう結合酸素を外してから染めていきます。

シミがあるとシミ部分だけ色が変わってしまったり染まりが悪く薄くしか染まらない、逆に染まりが良くなって濃いシミのようになったりします。

日傘に限らずですが、服でも染める場合、ゆうゆうではシミがあれば除去、少しでも染まりが良くなるように酸化された繊維の状態を直してから染めていきます。



修復していく方法は2通り

日傘の骨がどんな素材が使われているかにより、できるものできないものがあります。
できないものは金具ではない骨組み。

グラスファイバーなど強化プラスティックのような材質のものは焼け黄ばみ修復、染め直しともお受けできないんです。
理由は、作業中に骨に不具合が出た場合、補修ができないからです。

この素材は時間とともに劣化が進んでいく素材で、劣化してくると簡単に折れたりボロっと欠けたりします。
この劣化は樹脂と言われるものすべてに起こってしまう現象で、時間とともに劣化が進むため経時劣化と言います。

サイズの同じ日傘と骨を交換する作業になるため、今現在これらの素材は受けておりません。

普通の金具の日傘のみ、お受けさせていただいております。

作業内容は生地を取り外してやっていく方法と外さず丸ごとやっていく方法とあります。
上画像は生地を取り外してから染まりが良くなるよう色抜き(シミ、結合酸素除去など)をした状態です。

生地を外す場合は白い日傘でもこの状態で作業していきます。
生地のみで作業して行くほうが骨があるより扱いやすい、骨の損傷を気にせず作業ができるためより綺麗にできます。

日傘染め直し 黒へ染め変え事例

生地を外さず丸ごとやっていくときのリスク

柄の剥がれ
形見の日傘は時間がなかったため丸ごと復元洗いをしてきました。
今回は柄の部分が木製だったため漬け込んだ部分までニスが剥がれもともとの木の色が出てきてしいました。

丸ごとやっていくときのリスクです。
その他、木製の場合だと、丸ごと洗うことで木が水分を吸収すると、乾きながらパキっとひび割れてしまうものもあります。
普通に洗うだけであれば水分をできる限り吸収させないように洗っていくためひび割れる、剥がれるというリスクはかなり押さえて洗うことができますが、出てしまった場合はニス(表面樹脂コーティング)、木の寿命ということとなり保証対象外とさせていただいております。

アルミなど金具の場合はアルミが酸化腐食したときと同じように白い粉を拭いたりメッキの場合だと漬け込んだ部分まで色が変化したりが出ることがあります。

木製とアルミ、どちらでも折れ曲がる部分や閉じたり開いたりする時に動く金具部分にはオイルが塗られています。

骨ごと洗うリスクとして、このオイルが溶け出し黒いシミになる、可動箇所の周りに茶色いサビが出てくる事があります。

外さずに取れるものは取っていきますが、取れない場合は生地を外すしかなくなるため取り付け取り外しの実費がかかります。

これらが外さずに作業していくときのリスクとなります。

画像の日傘は表面のニスを剥がして色を揃えています。

焼けを取る復元洗いとクリーニングは違います。

日傘先端 カビ
ゆうゆうで相談をお受けする日傘は洗うだけでは改善ができない状態の日傘ばかりです。
一言で「復元洗い」と呼んでいますが、方法は状態により様々。

画像は日傘先端部分ですが、茶色く見えている点状のシミはサビです。
見た感じではサビなのかカビなのか判断が難しい、同じような色ですが、酸化処理しても取れず鉄分除去工程で落ちたため、シミはサビということになります。

お客様からこのシミは取れますか?このしみは何でしょう?って質問をよくお受けしますが、見ただけでは判断できないこともあります。

工程別にしていくと、クリーニング、酸化処理、還元処理、鉄分除去、落ちない場合は部分的なしみ抜きとなりますが、お客様に実際の経験上の工程を説明してもわかりません。

取れるしみや変色などいろんな工程を交えて取っていくことを復元洗いと呼んでいます。

復元加工など、「加工」ではないんです。

日傘って変色まで取って綺麗にしようと思うととても大変・・・
でも困っている方もたくさんいらっしゃるようでご相談がたくさんあります。

色が剥げてしまった傘に限っては、通常のクリーニング店ではできない作業となります。

基本、染までの工程ができるお店ってほとんどないため、生地の取り外しはリフォーム店、日傘のクリーニング、しみ縫いきは自分で、染めは染業者へ依頼し、リフォーム店で取り付けてもらう、ととても手間がかかるためできないとされることの一つとなります。

ここまでの手をかけても100%きれいに染まる保証もなければ、生地が破れたりする可能性もあるのが染めになりますから・・・



ブログ一覧

Contact
お問い合わせ

お問い合わせはお電話・LINEより承ります。
お気軽にご相談ください。