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セオリーシャツ全体変色 しみ抜き

セオリー
復元
2021年6月現在参考価格(税込)

シャツ復元洗い   3850円~
ブランド品     +50%~
高額ブランド品   +100%~

色、柄、素材により金額は変わります。

水洗い不可となっている服の場合、復元洗いは保証対象外。

ご了解頂けた場合のみお受けさせて頂いております。

水洗い不可表示 表示の意味

大切なことなのでこれからも書き続けて行こうと思う、品質表示の意味。

服には必ず画像のような品質表示がつけられています。どんな高額品を買っても保証書がつかない服に疑問を持っている方ってあまりいないようですが、この表示が服の保証書になります。

基準に則ってクリーニングテストをし、不具合が出ない洗い方を記すよう法律で義務付けてられているため例外を除きすべての服につけられています。

洗い指定通りに洗って不具合が出た場合はメーカー保証が受けられるんです。
この場合は購入店からメーカー元へ相談をしてもらったほうが簡単かな。

どうしたらよいかわからない場合は 188番(消費者庁総合案内) に電話すると最寄りの消費者相談センターを案内してくれます。
消費者が困った時、法的見解も含めアドバイスしてくれる公的機関なので相談は無料、覚えておくと便利です。

今回の表示ではカスタマーセンターの電話番号が記載されています。
電話番号、もしくは住所を記載しないといけないという法律があり、必ず連絡先が記載されています。

ご自身で問い合わせる場合、消費者相談センターへ相談する場合、必ず服を手元に置きいつでも素材組成や洗い指定、メーカーの問い合わせ先、ナンバーを確認できるようにしておきましょう。

先に書いた例外とは、オーダー品、和モノなどです。
スーツやコートなどのオーダー衣類、着物、ハッピなど和モノの品質は作るお店に品質が任せられていて、表示をつけることが義務つけられていないため無いものもあります。

今回のセオリーシャツ解析

セオリー
まずは洗い指定を見ていきます。

先の品質表示画像を見ていただくと分かりますが、洗い指定を見ると水洗いに☓がつけられています。
4つのマーク、左から

● 水洗いは洗濯機洗いも手洗いも全て不可

● 漂白は塩素系、酸素系とも不可

● アイロンは中温(140~160)以下

● ドライクリーニングは石油系指定

となっています。

要するに洗い指定では「メーカから水洗いができない服だからドライクリーニングに依頼して下さい」ということです。
ちゃんとテストをしている場合、水洗いすると縮んだり変形したり色柄ものは滲んだり色が移ったりする不具合が実際に出ているから不可としている可能性もあります。

洗っても大丈夫な可能性もあります。
一般の方から素材的には大丈夫だと思うんですけど、どうして家庭で洗えないの?とよく質問されます。

家庭で洗う場合、想定外のことをされる方もいらっしゃいますから、責任が持てないから不可としている場合もあります。

今回の品質表示は改定される前の表示なので業者向け用の洗い指定が書かれていません。
新しい規格の洗いマークは世界共通マークとなり、テスト基準も変わっています。

今は家庭用と業者向けと別々に表記されていて、家庭向けでは水洗いに☓、業者向けではウェットクリーニングなら可としている服もあります。

クリーニング不可表示 洗えませんと断られた服

クリーニングだけでは落ちないエリ汚れ

セオリー
エリは首がこすれるため皮脂が付きます。
その油が接着剤のような役割となり(ベタつくから)空気中のチリやホコリ、外を歩けば排気ガスなどが付着し黒ずんでいきます。

この汚れは皮脂(油性)汚れになるため水洗いでは落ちにくい汚れです。
では、ドライクリーニングなら落ちるか?って言うと、水洗いよりは落ちますが落ちきらない事が多い汚れなんです。

皮脂は油脂系の汚れと言って、肉を焼いた時の油と同じように、熱をかけると溶け出し冷めると固まる油汚れでとても落ちにくいんです。

クリーニング店ではこの皮脂を落とすため、Yシャツは必ず水温を上げ湯洗いし、洗剤も油汚れを落とすようアルカリにして洗っていきます。

それでも落ちきらないため、Yシャツはクリーニングに出しておいても、2~3年もしまっておくと衿が必ずといっていいほど黄ばんでしまいます。

これは落ちきらない皮脂が酸化黄変した状態です。

画像では肩部分の黒ずみが見えます。
この汚れは着る人の「癖」です。

顎とか頬の汗を肩でぐいっと拭う方っていらっしゃいますよね。
無意識にやってしまう方も多いのですが、この時に擦れ付く汚れです。

これも顔の皮脂と汗、汚れを繊維にこすりつけていますので、洗うだけでは落ちきってくれない汚れの一つです。

洗うだけでは落ちない袖口の汚れ

セオリー
袖口も手の皮脂と汗など擦れ付きながら汚れていくため洗うだけでは落ちきらない汚れです。
クリーニングに依頼する普通のYシャツを強いアルカリ洗剤を使い湯洗いしても落ちきらないのが袖口です。

目に見えて黒くなっている場合、自分で洗うにしてもクリーニングに依頼するにしてもブラシがけやしみ抜きをして落としてから洗うしか無いんです。

このタイプの汚れは汗と皮脂の両方が固まった状態でこびりついているため、水油性汚れになっています。

Yシャツの強い洗いでも落ちないため、手洗いなどソフト洗い、ドライクリーニングのみではきれいに落とすことが難しい汚れです。

ゆうゆうでは油性系のしみ抜き剤を使い超音波シミ抜きで油を分解したあと、水溶性洗剤で汗を落としていきます。

一手間かけることで洗うだけでは落ちない汚れでもきれいに落とすことができます。

袖上腕部の汚れ

セオリー
肩付近の汚れ同様、袖上腕部、ちょうど力こぶができる辺りで汗を拭う方、いらっしゃいますね。
肩、袖と同じように汚れているってことは、スポーツやってる方かな?

特にサッカー見ているとお腹部分をまくって顔を拭う、今回の汚れのような部分でヒョイって拭いている姿よく見ます。

癖なんじゃないかな。

Tシャツでもユニフォームでも、落とそうと思ったらブラシがけなどしないと落ちきらないし、黄ばみなど変色が出る前に取っていかないと簡単には落ちなくなってしまいます。

これは、「自分で注意して着る」しかありません。

クリーニング店って、本来だと洗って仕上げる仕事だから、洗っても落ちないしみや汚れは残って帰ってきてしまうんです。

品質を考えるお店、汚れを落とすことが仕事って考えているお店の場合、一手間かけて洗い落としてくれるお店もありますが、この一手間をなかなかかけてもらえないのが現状です。

依頼する際、気になる汚れを落としてもらうよう、受付時で依頼することも大切。

受付でちゃんと依頼しても落ちてこない場合、その汚れは落ちないと諦める前に評判の良い個人店へご相談を。

「これ以上は繊維を傷める恐れがあるため取れません」などという札が入っていても、ほとんどの汚れは落とすことができます。

セオリー綿とレーヨン混紡 水洗い不可のシャツまとめ

セオリー
このセオリーシャツは水洗い不可となっていますが、水洗いをせずに綺麗にはできないんです。
エリと袖、肩、上腕部など部分的な小さな範囲であればシミ抜きで落としていくことができますが、その他、全体的な白い色のくすみや黒ずみ、ニオイなどは落とす事ができないんです。

でも、メーカーは水洗いできないと表示で記しているため、綺麗にするために水洗いをする場合は洗った人の責任となりますから、当店では保証等一切できないということをご了解頂けた場合、試してみますか?という形でお客様に決めていただきます。

ゆうゆうでは、しみ抜きより全体を綺麗にする復元洗い、それと縮変形が出ても修復仕上げをする技術を持っています。
シミ抜きより全体、修復仕上げのほうが遥かに難しいんです。

服を長くきれいに愛用していくための秘訣は、信頼できるクリーニング店へ依頼しているかどうか、
そして最も大切なの事はお客様ご自身の着方と扱い方。

大切に着ている服って服を見るとわかるんです。

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