クレージュワンピース 参考価格
クレージュワンピース復元洗い参考価格 12,000円（税込み13,200円） 脇の汗シミ変色落とし、全体の黄ばみ落とし、前面点状のしみ抜きまで 復元洗いはシミ抜きでは落とせない広範囲の変色や黄ばみ、 全体的なシミを落とすための洗い方法のことです。 ブランドやデザイン、色柄と素材、状態により内容は全て違いますので、 復元洗いの場合は基本お見積りとなります。
（画像は衿 皮脂汚れ） おしゃれ工房You友（ゆうゆう） 大友眞吾です。 黄ばんだり広範囲に変色やシミが出て着られなくなってしまったけど、大好きだったから捨てることができずにしまってある服ってありますね。 今回もそんなお洋服のご相談です。 「捨てずに持っていてよかった！」と、とてもお喜び頂き、 喜びのLINEも頂けましたので合わせてご紹介させて頂きます。
（画像は右脇前側）
基本的に黒ずんだ汚れの原因は皮脂汚れ。
首周りと袖口など肌に直に触れ擦れ付く部分が真っ黒になります。
真っ黒になる原因は、皮脂が付くから、ではなく服についた皮脂に空気中のチリヤホコリなどの汚れが貼り付くからです。
皮脂は油汚れ（油脂汚れ）。油ってベタベタしますね。
このベタベタが接着剤となり汚れが貼り付き黒くなるんです。
もちろん汗も付着しますので、衿と袖口など肌に擦れ付く部分の汚れは、
油性、水性のシミ抜きで除去しない限り、クリーニングしても残ってしまうんです。
クリーニングに出していても落ちきらない汚れが蓄積し黒ずみを作ると同時に、汚れ焼け、汗による黄ばみなども出てしまいます。
（画像は左脇前側）
脇の黄ばみの主な原因は汗です。
汗の成分は９９％が水分で蒸発して消えてなくなりますが、残り１％に体内から分泌される油分や尿素などが残留するため黄ばみを作ります。
体内から分泌される成分って、個人により違いがあり、脇の黄ばみが出やすい人もいれば出にくい人もいます。
基本、汗による黄ばみは水で濯ぎ洗いするだけでも予防することができるのですが、ドライクリーニングでは水溶性の汚れは一切落ちないため、汗をかいたからクリーニング、とこまめに依頼していても洗うだけでは汗は落ちずに帰ってきてしまいます。
汗取りドライなど、汗を落とすドライクリーニングでは、この汗による黄ばみを予防することはできないと思ったほうがいいと思います。
汗など水溶性の汚れを落とすための洗剤を入れドライクリーニングをしていますが、入れないよりは落ちるけど落ちきらないのが現状です。
水洗いするときに入れる洗剤って水洗いでは落ちない油汚れを落とすように作られていますが、油汚れ落ちないのと同じです。
水洗いができない服の場合は、しまう前のクリーニング時、脇と衿、袖口のシミ抜きを依頼することで予防はできます。
１～２年経った頃、黄ばんできたとしたら・・・シミ抜きされていなかったってことになります。
（画像は左脇背中側）
脇の変色の原因はもう一つあります。
それは制汗剤による変色、黄ばみです。
いろいろな種類が出ていますが、黄ばみや変色ができる可能性が高いのは金属が配合されているタイプだと思います。
AGタイプなど、成分を見ると銀イオンやアルミなどが書かれているタイプです。
液状化した金属が入っており、塗ったりスプレーして肌につくと金属成分が毛穴を塞ぎ汗を出なくするというタイプです。
この金属類は肌には大丈夫。
銀は付けると肌にいいとも言われています。
でもこれが服につくと話は変わります。
例えば鉄って時間が経つと錆びて茶色くなります。
銀食器は黒ずんでくるしアルミは白く粉を吹いたような状態になります。
いずれも空気中の酸素により酸化され変化してしまった状態ですが、服につくと繊維の中に金属が入り込み同じ現象が起こってしまいます。
服が汗など水分で濡れてる状態で脇部分に擦れ付くことで繊維の中に入り込んでしまうんです。
金属の変色と同時に汗の成分による黄ばみが出てしまうため、２～３年もしないうちにかなり濃い黄ばみ、グレーがかったような変色が出てしまったりします。
実は今回も、シミの出方と色合いから、制汗剤による変色の可能性をお客様に説明しています。
金属による変色はものすごく取れないからです。
（画像はワンピース前下側 シミ部分）
今回はこの点状にポツポツあるシミだけでも落ちれば・・・とお客様のご要望がありました。
実はこのワンピースに限らずですが、全体的な黄ばみが出ている服の注意点があります。
それは、しみ抜きした部分のみ色抜けしたようにきれいになってしまうことです。
しみ抜き、特に酸化剤を使ったシミ抜きをすると、シミと一緒に汚れや黄ばみも取れるため新品時の色が出てきます。
このワンピースも before・ after の服の色目に注意して見て頂くとわかりますが、afterは色合いがとても綺麗になっています。
シミ部分のみこの色合いになってしまうと斑点状に色の濃淡ができてしまうんです。
回りの色に合わせて色補正（部分染色する）方法もありますが、ゆうゆうではこの色補正はやりません。
部分的に染色してしまうと、今回のような復元洗いをすると染めた部分のみ色が落ちずシミのように残ってしまうんです。
色をできる限り抜かず新品時の色を再現できるよう復元洗いをしていますので、新品時の色合いにかなり近い状態にできたのでは、と思います。
黄ばみ、変色落とし まとめ どのお店でも仕事に対する考え方は違います。 クリーニング店も色々な考え方があり、洗い指定に基づき洗っていくお店、 洗い指定にとらわれず、より服が長くきれいに愛用できるお手入れをしてくれるお店とあります。 金額と工程、手間などを考え金額を設定しています。 難しいけど、希望する仕事を得意としているお店へ出すことがそのお店の一番良い品質の仕事をしてもらえると思います。 最後にお客様から喜びのLINEを頂きましたので、ご紹介させて頂きます＾＾