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ルイ・ヴィトンカシミヤセーター 臭いを取り柔らかさを復活

ルイ・ヴィトン カシミヤセーター臭い取り・風合い直し参考価格

ルイ・ヴィトンカシミヤセータークリーニング 4,180円
(高級獣毛ソフト洗い・熱を使わない常温にて自然乾燥)
  
水洗い 1点手洗い +100%~

今回のルイ・ヴィトンカシミヤセーター
臭い取り消臭殺菌・高級獣毛加工(風合い復元)毛足直しまで 13,200円

※カシミヤ、アルパカ製品の光沢,ヌメリ感などは動物から取れた毛に
 各メーカーが使う加工剤により付加された質感です。

  加工剤により風合いや質感が異なるため
  高級獣毛加工は新品時の風合いに戻るわけでは有りません。
  当店で使っている加工剤の風合いとなります。

風合いが固くなり、暖かさもなくなりニオイも気になるというご相談。

おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友眞吾です。

今回は
・風合いがなんとなく固くなってきた
・着るときになんとなく汗のニオイがする
・着て温まってくるとなんとなくニオイがする・・・ そんなご相談です。

カシミヤって薄くてもとても暖かいですね。
保温性も有り肌触りもよく、一度着ると手放せなくなる、そんな素材です。

同じ種類の山羊から取れる毛にパシュミナと呼ばれるものもあります。
パシュミナは細い毛を加工せずに糸を紡ぎます。

では、カシミヤはというと、実は毛を縮めて(縮絨)あるんです。

ストレートな毛より縮れた毛のほうがふんわりとした手触りや質感になるだけではなく、
毛の間に空気の層ができるためとても暖かいんです。

毛本来の保温性や風合いだけでなく、こうした加工にも暖かさや肌触りの秘密があるんです。


風合い変化、保温性の低下とニオイの原因は?

どんなに大切に着て、こまめにクリーニングに出していたとしても落ちきらない汚れがあります。

今回のこのルイ・ヴィトンカシミヤセーターの場合だと通常クリーニングはドライクリーニングになります。

ドライクリーニングでは汗や飲みこぼしなどの水溶性の汚れが落ちません。
着ているときに発汗と一緒に出てくる分泌物、空気中の湿気に溶け込んでいる汚れなど、汚れていないように見えても汚れは蓄積していっています。

先にご説明したとおり、カシミヤは縮絨させふんわり感と縮れた凹凸に空気を含むことで保温性を出しています。

この毛が汗や水溶性の汚れを含むことで固くなり、暖かい空気も包み込むことができなくなります。

これら水溶性の汚れが蓄積していくことでニオイも出てくるようになります。


風合いを直し、ニオイを取るためには

ドライクリーニングでは落ちない汚れは水洗いで落としていきます。
とは言っても、服につけられている品質表示の洗い指定は水洗い不可となっています。

この表示は法律基準に則って付けることを義務付けられている服の保証書なんです。
だからクリーニング店も基本、この表示に従って洗っていくことになります。

水洗い不可となっている場合、水洗いを受付で依頼しない限りしてもらえません。
ただし、ハイブランド品になると指定通りの洗い方以外はできないと断られてしまうことが多くなります。

風合い変化の原因、ニオイの原因となる汚れを落とさない限り改善することができないため、まずはドライクリーニングで油汚れを落とし、続いて不可とされている水洗いもしながら原因となる汚れを落としてい行きます。

ゆうゆうの考える解決方法の解説

発汗に含まれる成分の中には油分も一緒に出ています。
Tシャツ、スポーツするときに着るジャージなどは洗ってしまっても次シーズンに着るときなんとなく臭ったりすることがあります。

これ、皆さん同じニオイがしますが皮脂臭と同じ、水洗いでは落ちきらない油分が原因。
時間とともに残留した汚れが酸化されニオイが出てくるんです。

今回のルイ・ヴィトンカシミヤセーターも水洗いをされたことがないため、購入してからずっと水溶性の汚れは蓄積し続けているのと同時に、こうした油汚れも蓄積しています。

ドライクリーニングは油汚れを落とすことに特化したクリーニングですが、水分と入り混じった状態で付着する油汚れは普通にドライクリーニングするだけでは取り切れずに残ってしまうんです。

これら、原因を理解していないと繊維の状態を回復させることも汚れを落とすこともできないのです。

除去手順

ドライクリーニングでは落ちきらないと言っても、洗い方次第。
皮脂など落としにくい汚れはつけ置き時間を長くしたり、落ちやすくなるような工夫をしながら落としていきます。

風合い変化が出ないように一手間掛けていきます。

その後、ドライクリーニングでは落ちない水溶性汚れを水洗いで落としていきます。
水洗いと言っても、洗う前段階で防縮加工していきます。
高級獣毛製品は皮膚がついていない毛皮と同じです。

髪の毛を普通の石鹸で洗うと油分が取れ、ゴワゴワ、ギシギシになるのと同じ様になってしまうため、油分を取りきらないように洗う、油分を入れながら洗うなど状態に合わせて洗う洗剤を作っていきます。

カシミヤらしい風合い復元

皮脂などの油汚れ、蓄積してきた水溶性汚れを落としてから、風合いが良くなるよう加工をしていきます。

毛並みを整える、光沢を出す、毛のメンテナンスをする方法などの考え方の基本は毛皮と同じように考えています。

だから仕上げ剤にはコラーゲン、天然油分など獣毛に必要な成分を配合。

高級獣毛加工剤はクリーニング店ではなく服を作るアパレル業界で使っているカシミヤ加工剤を導入。

オイルも色々とありますが、ルイヴィトンなどハイブランド製品には肌のスキンケアにも使われている高級オイルを使用。

「スクワランオイル」「エステルオイル」などを配合し光沢と風合い、手触りなどを直していきます。

もちろん、全品抗菌加工もして手仕上げしていきます。
着用中に出てくる嫌なニオイを抑え、コロナウィルスも不活性化できる加工です。


ルイ・ヴィトン革付きカシミヤコート風合い、毛足直しクリーニング事例

洗い上がり

画像ではよくわからないかもしれませんが、仕上がりは色がワントーン明るくなった感じで仕上がっています。

全体的なくすみも取れ、カシミアの毛足も起きふんわりとした感じ。

触ると暖かいだろうなぁって感じることができる、そんな仕上がりとなっています。

風合いを直すためにトリートメントをするとか、ニオイを取るために消臭加工するなど、色々なコースがありますが・・・

みなさんの気になる不具合は、その原因を突き止め解決していかない限り直ることはないんです。

汚れの蓄積による固くなった手触りなど、柔軟効果のあるモノと、オイルをただ入れるだけでも良くなった感じにはなりますが・・・

考え方によっては汚れて不具合が出ているところに、また新たに柔軟剤とオイルという名前の不純物を乗せて居るということになります。


ルイ・ヴィトンカシミヤセーター 固くなった風合い直しと臭い取り  まとめ

今回ご紹介した内容はゆうゆう独自の考え方と方法です。

同じクリーニング店と言っても、仕事内容は千差万別。

お店ごとに仕事の考え方も内容も違います。
お店によりどんな仕事をメインとしてやっていくかなどの方針も違います。

当店の場合、普段使いする服や作業着などのクリーニングって依頼されることがないんです。

・クリーニング店で出来ないと言われた服
・取れないと言われたシミの付いた服
・普通にクリーニングに出すのが怖いと思うハイブランド品 等が当店での多くの仕事となっています。

だから、例えば当店でドライクリーニングして問題なく洗えても、他のお店では風合いに変化が出たりもします。

当店で水洗い出来ても他店では出来ないと断られたり、家庭で洗ったらだめになってしまったりもします。

ここで解説している水洗いというのはクリーニング店で言う「ウェットクリーニング」になります。

ゆうゆうでは、あまりこの言葉を使いません。
ただ一点手洗い、一点手仕上げをして行くだけではないんです。

当店では縮んだり型くずれした服でも元のサイズに直して仕上げる修復仕上げをすることができます。

サイズを測ってから洗い、縮み変形が出てしまった場合でも元通りのサイズに修復して行きます。

この修復仕上げが出来るお店も少なくなってきてしまいました。

ゆうゆうで仕上げた服は全品、コロナウィルスも不活性化させる抗菌加工を、ドライクリーニング品は+防虫加工をして仕上げています。

これらの加工は次回洗うまで効果は持続するためしまうときだけではなく使用中もウィルスから守り虫も寄せ付けません。

当店ではそのまましまって頂けるよう仕上げていますので袋から出さずにおしまいくださって大丈夫です。
ハイブランド品は不織布を使い包装していますので通風性も有り安心しておしまい頂けます。

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