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ふっくら!ダウンクリーニング~羽毛を傷めない新しいドライ洗浄方法~

経営革新も取得している、羽毛を膨らめるためのクリーニング

ゆうゆうの羽毛クリーニング
どのお店にもない技術として経営革新も取得した、
羽毛を膨らめるために考えた新しいドライクリーニング方法です。

羽毛協会からドライクリーニングは1~2回が限度で羽毛は油分がなくなり広がらなくなるといわれ、羽毛が臭いだす、ダメになるのはドライクリーニングと説明されたのを機に、ドライクリーニングしても羽毛の膨らんだ状態を保つ事を考えたドライクリーニングです。

油分の残有量が多いと羽毛独特の臭いが出てきます。
当店では【羽毛を脱脂し、無臭のオイルを入れて臭いを取る洗浄加工方法】【脱脂しないように洗う洗浄方法】【脱脂され膨らまなくなった羽毛に油分を補給し傷み切っていない羽毛をよみがえらせる洗浄方法】など、ゆうゆうでしか出来ない技術を持って羽毛をクリーニングしています。

表生地が水洗いができないウール、カシミヤ、シルクなどでも羽毛を傷めることなくドライクリーニングできるのは当店独自の技術です。

参考価格(2022年3月現在・税込み)

羽毛の量、洗い指定、表生地や、革・毛皮など付属品により金額が変わりますので目安としてください。

ダウンブルゾン     4400円~
ダウンハーフコート   5500円~
ダウンロングコート   7700円~
革ダウンブルゾン    13200円~

ブランド品、ハイブランド品は+50~100%が目安
表生地がナイロン、ウール、カシミヤなどがあり
ヘルノなどは羽毛量にかなり違いがありますので価格は参考としてください。

下記に定番品の例としてブランドごとに仕事内容などもあわせ紹介させて頂きます。
コラボ商品、特別仕様など想定外の高額品もありますので、これらの商品は受付時にその旨をお伝えくださるようお願いします。





     

ダウン(羽毛)製品の注意点

画像はブランドダウンに付けられていた表示と注意書きです。

「湿潤での過剰な摩擦は毛羽立ち、白化の原因になるため注意。プリーツ等特殊加工製品は凹凸や光沢がなくなるため、スチーム禁止。合成皮革・人工皮革・ボンディング・コーティング生地は、徐々に劣化する」

と書かれています。
いずれ必ず出てくる劣化をすべて書いてありますが、ダウン製品は注意書きがなくても構造的にすべてが該当します。

湿潤での白化はどの製品でも起きるので注意が必要ですが、人気ブランドの中ではカナダグースが要注意!



湿潤というのは水分を含んだ状態という事ですが、普通に着ているだけでも肘裏、ポケット回りや縫い目付近が白化します。

カナダグースの特徴です。白化が進んできたら比較的綺麗に色を直すことができるのもカナダグースの特徴です。

どのダウンにも確実に当てはまる注意点が、劣化です。
合成皮革・人工皮革・ボンディング・コーティング生地は必ず劣化します。
たとえ数十万円のハイブランド品でも必ず劣化していきます。

ダウン製品はすべての服にボンディング、コーティングがされています。
ただし、どのくらいで寿命が来るかはメーカが使う材料により変わります。

品質が悪いとかではなく、その国の気候に合わせて作っている服もあるため、乾燥した地域に特化した材料で作られた製品は、真逆である高温多湿の気候の日本には合わないため早く寿命が来るのがインポート製品を購入するときの注意点です。

良いダウンは一生もの、と言われて買う方もいらっしゃいますが、ダウンそのものはちゃんとしたお手入れをしていけば一生ものになりえますが、ダウンを包んでいる生地や加工が一生は持たない作りになっています。

ある程度はブランドの特徴がありますが、作られ方は変わっていきます。

寿命がきてしまっていると、洗ったことを引き金に不具合が大きく出ることがあるためにご説明させていただいています。

ブランド品別に参考事例 
①モンクレール

モンクレール(ハイブランド) 参考価格 
ベスト       7700円~
ショート、ハーフ 11000円~
ロング      13200円~

一番人気かな、モンクレールです。
クリーニングに出すと傷むから出さないって方が多いのもハイブランド品です。

襟もとに付けられているブランドロゴが汚れていてはブランド品も台無し・・・
このロゴはしみ抜きで汚れを落としてクリーニングしていきます。

クリーニングしなければいけない理由

モンクレール襟部分。3~4年洗っていないモンクレールです。

購入店からもクリーニングをしないほうがいいと言われたとの事。
これは皮脂汚れによりボンディング樹脂が溶け出した状態です。
樹脂は接着剤と同じなので油により溶け出してしまいます。

皮脂汚れは目に見えて黒ずんでいなくても付着しているため、
できる限り長く愛用したい場合、必ず皮脂を落としてしまうことが大切。
ほかの部分は問題なくても襟のみ寿命がきてしまったという状態になってしまいます。

この溶け出しは表面ではなく表生地の裏側で起こり表に染み出てくるため、取ることはできません。
当店では説明、了解を頂いてからお受けしています。
出てしまったら取れるものは除去していきますが、取れないものもあります。

この説明をすることなく受けるお店が多く、洗うと同じようにシミ出てきます。
高額品だから大丈夫!ではないので・・・
出てしまうとほとんどのお店では取ることができませんので溶け出しの寿命が起きていることは必ずお伝えしています。


光沢が蘇る仕上げ

汚れやしわでも光沢は失われています。

首元に付着したファンデーションもただ洗うだけでは落ちない汚れです。
また、着用中の小じわによっても光沢は失われています。
シミ抜きで汚れを落とし、しわをキレイに伸ばすことで光沢は蘇ります。

丁寧な仕上げかどうかはこうしたしわが綺麗に伸びているかどうかで判断ができます。

機械仕上げではできない、1点ずつアイロン仕上げしない限り伸ばせないしわになります。

ダウン製品はアイロンがかけられないと常識のように言われていますが、常識ではなく綺麗に仕上げることができます。

② ヘルノカシミヤダウンコート 毛足直し

画像のヘルノダウン付きカシミヤコート参考価格

油分入れ、カシミヤ加工、毛足直し    22000円

ヘルノダウン ショート・ハーフ丈    7700円~
       ロング          11000円~

ヘルノをメインで扱うブティックからのご依頼品です。
風合いを回復しクリーニングしています。

油分とコラーゲン、カシミヤらしい光沢とぬめりが出る加工剤を入れ、毛足を起こしながら一通り手仕上げで直していきます。

加工をするだけでは風合いは回復しません。

スチームで水分を与え蒸すことで毛が元通りの形に戻ろうとします。
戻った毛を溶かし、一方方向に整え、手で蒸気を払うことで毛足が綺麗にそろいます。

仕上げに馬毛ブラシでキメを整えると艶、光沢が蘇ります。

細かな部分まで手仕上げしていきます

表生地の毛足を直すようにスチームで蒸すと裏地はかなりのしわになります。
着用によるしわも含め、ハイブランドコースでは裏地もきれいに伸ばしながら仕上げていきます。

来シーズン、着る時に出してみて嬉しくなる!
ゆうゆうのハイブランドダウンの仕上げです。

③ ムーレーダウンコート

ムーレーダウンコート参考価格 
ベスト               8800円~
ショート丈・ハーフ丈       13200円~

ムーレーってブランドを知らなかったとき、一目でこれは高額品だなって思ったダウンです。
表生地にウールを使うのが得意なブランドかな。

水洗いを宣伝しているお店でもさすがにこのダウンは水洗いしないと思います。
ウールは水洗いすると風合いが変化します。アイロン仕上げできれば元通り直すことできますがダウンだとアイロンをまともにかけられないため風合いを戻すことが難しい。

こうした水洗いができないダウン製品のために開発した方法が、何度ドライクリーニングをしても羽毛が傷まない新しいドライクリーニング方法です。

ムーレー、バーバリー、マッキントッシュなど、水洗いできない表素材を使った高級ダウンも安心して洗えるゆうゆう独自のクリーニング方法です。

すべて手仕上げ・ファスナーもメンテナンスしていきます

ムーレダウンベスト参考価格
羽毛加脂ドライ・手仕上げ  7700円

主生地もアイロンで手仕上げしていきますが、裏地も同じように手仕上げして伸ばしていきます。
お気に入りの一着って見えない部分でも丁寧に仕上げてほしいと思いますね。



だから裏地も伸ばし、ファスナーもお手入れしていきます。
ファスナーは凹凸を滑り込ませるようにしてファスナーを閉じますが、摩擦が強くなると凹凸が摩耗して閉めても開くようになってしまいます。

ダウンのファスナー取り換えは簡単にできないものも多く結構高額。
ブランドの刻印入りの持ち手が付けられないものもあります。

ドライクリーニングは油分を取るためファスナーの滑りも悪くなりますので、ファスナーのオイルが切れて滑りが悪くならないよう、ファスナーオイルを入れてメンテナンスをしていきます。

④ デュペチカロングコート

デュペチカダウンコート参考価格   
ベスト         5500円~
ショート、ハーフ丈   7700円~
ロング丈        11000円~

よくあるご相談の一つ、クリーニングに出してもきれいにならないというご相談。
ダウンに限らずナイロンでもポリエステルでもよく着てこすれつくような黒ずみが全体的についてしまうと洗うという工程では黒ずみが落とせなくなります。

繊維に負担をかけず落とすためにはどう洗うか・・・
一つのカギは洗い指定にあります。

このデュペチカコートの洗い指定は水でもドライでも洗える指定になっています。

メーカーが水でもドライでも洗えるように作っていないと指定以外の洗い方では不具合が出る可能性があります。
特にドライクリーニング不可となっている場合、ドライクリーニングが出来ないため油性系汚れを落とすことが難しくなります。

このダウンが綺麗にできたのも、水でもドライでも洗えるように作られていたkらです。

どんどん蓄積していく黒ずみ

袖、襟などはしみ抜きで除去していかないと汚れが蓄積していき真っ黒になってしまいます。
ゆうゆうではドライなら水溶性、水洗いなら油性汚れが落ちせるよう、お互いの弱点を補う「ハイブリッドケア」で汚れを落としていきます。

今回は黒ずんだ状態でクリーニングに出したらさらに黄ばみが出て帰ってきたという事例でしたが、黒ずみも黄ばみも綺麗に除去できています。

汚れもシミもほぼ取り切れたのも服が水でもドライでも洗えるよう作られていたことが大きいです。

⑤ マッキントッシュダウンコート

マッキントッシュダウン参考価格

ダウンコート     11000円~

マッキントッシュダウンコートです。
三陽商会から出ている、日本製。ゴム引きではないコートです。

ただし、ゴム引きとほぼ同じ樹脂を使い裏面に加工されているコート。

ダウンって軽いので着やすく、今回もお孫さん相手に普段着のように着てしまったとの事でかなり汚れが付着しています。

洗い指定は水洗い不可。子供のお世話をすると水溶性汚れが付くのでドライクリーニングでは綺麗にならないんです。

ドライクリーニング済の画像を見ると白い汚れが目立っています。
この汚れはドライクリーニングで脱脂され水溶性汚れが浮き出て見えた状態。

洗う前よりかなり目立って出ています。

再度「ハイブリッドケア」で水溶性の汚れを落とすようクリーニングして除去しています。

クリーニングでは落ちることがない毛玉

毛玉はクリーニングに出すと落ちますか?というご質問もあります。
毛玉が取れて帰ってくる場合、クリーニング店で毛玉を取ってくれています。

洗っても100%落ちないのが毛玉です。
基本、毛玉取りは手間作業になるため別料金となります。

ご希望の場合はご依頼時にご相談ください。

⑥ カナダグースダウンクリーニング

カナダグース・タトラスダウン参考価格
 
ショート丈 ハーフ丈      7700円~

人気のある定番モデルは見た目は同じに見えるけど、ひと昔前は綿、今の素材はポリエステル85%、綿15%と素材が変わったカナダグース。

ポリエステル素材に変わった分、扱いやすさと色落ちは抑えられるようになったかな?って印象はありますが、色落ちはしてしまうのがカナダグースの特徴です。

一昨年だったかな、羽毛独特の獣臭がかなり強い時期があり、臭い取りのご相談がとても多かったんです。

羽毛の臭いと品質は全くと言っていいほど関係なく、臭いが強いほど羽毛に残されている油分が多という事なのでドライクリーニングによる耐久度は高くなります。

でも、かなり臭いが強いため、着られない・・・と臭い取りのご相談があった時にはご説明していました。

カナダグースの場合、水洗い不可、ドライクリーニング指定となっているため、臭い取りをすることができます。
逆にドライクリーニング不可となっている場合、臭い取りはできなくなります。





カナダグース 羽毛の臭い取りの記事はここをクリック!

カナダグースブラックレーベル

ブラックレーベルというとバーバリーを思い出しますが、カナダグースにもブラックレーベルがあります。
「ブラックラベル」とか「ブラックディスク」とも呼ばれたりしている、限定、特別モデルですね。

赤いトリコロールカラーが一番馴染みあるカナダグースですね。
よく出てくるのはポリエステル85%、綿15%という混紡の厚手の生地。

ナイロン素材もあればウールを使っているカナダグースもありますが、厚手の生地がやっぱりカナダグース!
!って感じがしますね^^

厚手の生地は着用中の擦れにより色が落ち白い部分が出てきます(白化する)
クリーニングも依頼するお店の洗い方が強いとかなり白化が出てしまうので注意が必要です。

ある程度目立ってきたら色修正ができるクリーニング店へ相談すると比較的綺麗に直してもらえるのもカナダグースの特徴です。

レリアンワタ入りコート・ダウンではありません。

がオズのレリアン参考価格  

しみ抜き漂白・復元洗い     12000円

最近、中ワタ入りブルゾンをダウンブルゾンと販売しているのをネットでよく見かけます。
お客様もダウンと受付で言われる方いらっしゃいますが、ダウンというのは服の形(デザイン)ではなく服の中に入れられている羽毛のことを言います。

だから、形状が同じに見えてもポリエステル綿が入っていれば中ワタ入り、羽毛が入っていればダウン(羽毛)製品になります。

表生地はナイロン、ポリエステルが使われることが多いので、見た目ではわかりませんね。

洗うだけでは汚れが落ちないのは同じです。

もう綺麗にはならないだろうなぁ・・・そう思いながらご相談に来られる方は少なくありません。
このレリアンコートも、クリーニングに出しながらどんどん汚れが蓄積していってる状態。

洗うだけでは落ちない汚れの蓄積です。

当店得意の「ハイブリッドケア」で綺麗に落とす!と言いたいところだけど、物理的にこすり落とすような工程が必要です。

洗浄力の少ないソフトな洗いでも汚れを落としていくのがゆうゆうクリーニングです。
このレリアンのコートは光沢も戻りとても綺麗になっています。

この記事を載せたときの内容が家庭洗いアドバイス的なことを書いていましたので、興味のある方はリンク貼っておきますのでご覧ください。


革ダウンクリーニング

参考価格  13200円~

革のダウンブルゾンです。
当店では革も毛皮もすべて当店でやっています。

革ダウンももちろん当店でクリーニング!
皮革クリーニングのお手入れは古い油分を取り新しい油分を入れていく入れ替えをメインに考えています。

薄く革の芯までオイルを入れるのと同時に羽毛にも油分を補給していくので、革ダウン製品には一番最適なクリーニングになります。

革製品はお手入れをされている方が少なく、オイル切れ起こしている革製品はたくさんあり、洗うだけの油分補給では足りないもの結構あります。

足りないオイルはクリーニングで入れていき、ご希望により革の色直しまで当店内でやっていきます。

革ダウンはクリーニングに出すのを躊躇されている方も多いようですが、安心してお任せください。

色直しなどはご相談ください。

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