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第5章「革クリーニング」ブランドバックリメイク事例紹介(エルメス・シャネル・ヴィトンなど)

どこまで直していくか(手をかけていくか)により金額が変わります。

例 角部分の色剥げ修復 色直しのみ 1か所 2000円~
  ブランド品は+100%~(シャネル・エルメス・ヴィトンなど)

  角部分の革の傷み(バサつき毛羽立ち)修復をする場合+50%~100%
  (傷部分を補修剤で革の地直しをしてから色を直していきます。)

全体染色(補色)(状態により修復内容が変わりますので目安としてください)

色直しのみ    12000円(税込み13200円)~ノーブランド品、高額ではないブランド品
ブランド品    25000円(税込み27500円)~

傷、傷みを修復しながら直す場合はお見積り。
シャネルなどチェーンに編み込んである革を外して染め直しする場合1万円~

全く同じバックでも状態も違えば修復していく内容も異なります。
どこまで手をあっけていくかで金額が変わりますので状態を見てご説明させて頂きお見積もりを出させて頂きます。

※ ブランド品バック、お財布などは色を直しまでするとメーカーから純正品としてみなされなくなる可能性があります。メーカーによっては修理なども受け付けてもらえなくなる可能性があります。

ブランド品としてではなくお客様個人としての持ち物をお直しさせ頂くという事にご了解を頂けた場合のみ、お受けさせて頂いております。

純正品ではなくなってしまうことに対してのクレームはお受けできません。

ブランド品としての勝ちそのままで修復を希望されるお客様はブランド元へご依頼ください。

◆ エルメス バーキン 消毒薬の付着

エルメスバーキン、エルメスケリーバックはブランド品の中でも別扱いとさせて頂いております。

他のお店へまずは相談で持って行ったところ、そのお店が外注依頼している会社では直せないとの事で、できるとしたら浜松ではおしゃれ工房You友だけ、と紹介されたと相談にご来店いただきました。

なぜこの状態になったのか、何が付いたのかもわからないとの事でしたが、最近よくある事例の一つです。

エルメスバーキン 消毒薬付着修復・仕上がり

予測でしかありませんが手を消毒するアルコール付着によるシミだと思います。

かなりたくさんのご相談を頂いており、しみの形状からほぼ間違いないと思います。

消毒薬が飛び一番上にぽつんと大きく月、真下に1直線で垂れています。

靴の場合だとぽつぽつとアルコールが付着し染み込んだ形で色が変わります。

ヌメ、アニリン皮革に付けてしまうと綺麗に修復ができなくなります。

今回は2週間後には使いたいとの事でしたので外注依頼では間に合わない事例でした。

参考価格 全体クリーニング&メンテナンス・シミ修復 38500円(税込み)

◆ シャネルマトラッセ キャビアスキン 全体傷み補修 染め直し

シャネルマトラッセ キャビアスキンバックです。
キャビアスキンはマトラッセの中でも高額になります。

お客様からは色直しをしてキャビアスキンの風合いが変化してしまわないか・・・がやはり心配のようです。
表面に凹凸があるため心配になるのもわかりますが、大丈夫です^^

今回はオークションで落札したというキャビアスキンですが、想像していた以上に傷みが激しく・・・
色もが図で見た感じとは大違いだった・・・そんなご相談です。

割と安価で落札できたけど(でも結構高額)修復をして使いたいというのがご希望です。

自分もオークションはよく覗いていますが、ノークレームノーリターンを条件としているので難しいですね。
それと悪意のある移し方しているのをよく見かけたりもします。

色は光の当たり方で見え方変わるし傷んだ部分も移す角度によりそれほどひどくないようにも見えます。

このままでは使えないだろうって思うものでもエルメス、ヴィトン、シャネルはかなり高額になるのは珍しくないけど、一般の方が落札したらどうするんだろ?って思ってみていたりもします。

このバックもかなり損傷が激しくいくらシャネルマークがあるにしても持ち歩けはしないでしょう。

チェーンに編み込まれた革の損傷

こちらはチェーンに編み込まれている革部分。
裏面を見ると接着がはがれるだけではなく革もかなり傷んでいて色褪せも出ています。

チェーンから革と取り外すだけでもこれは大変・・・少し無理すと革切れてしまいます。

外すだけで20~30分かかる作業となります。

外して革をクリーニングし、革の繊維を強くする修復剤を入れ一度乾燥。
修復剤が乾いてからもう一度革を洗浄し、塗装して色を直しています。

3日~程度時間を置き完全に乾燥させてから、三つ折りになっている革を一度綺麗に伸ばすようにして仕上げ、中に入っている芯も伸ばしていきます。

伸ばした革に芯を入れ、アイロンで三つ折りににしながら接着剤も入れ貼り付けていきます。

革がなくなっている部分は少し細くなりますが芯が見えないように織り込み接着して補修しています。

3日~程度以上簡素いさせたらチェーンに編み込み、先端を糸で留め編み込みの革の修復終了です。

チェーンの編み込みの革を別料金として設定しているのは本体より下手すると手間がかかってしまうからです。

こうして説明しないと工程わかりませんね・・・

キャビアスキンの革は同じものは無いので現状を修復するしか方法がありません。

お客様にはまずは少しはずし革の性が抜けているとボロボロになり外せないため、この場合は取り外しての修復はできない、とお伝えしています。




ロゴ下革の破損修復、全体リメイク・色直し

シャネルロゴの下部分、革の破損部分はお客様ご自身もすごく気にしていたところです。
完全に切れているし一部は皮がなくなっています。

残っている革の内側に樹脂を入れ貼り付け直し、革がなくなっている部分と貼り付けた段差を補修剤で埋め、乾燥後に平らにならして補修しています。

こちらも補修剤を入れたあと3日程度以上乾燥させてから平らに補修し、凹凸が残っている部分にもう一度補修剤を入れて盛り上げ平らに補修しています。

蓋の先端部分は擦れによりキャビアスキンの凹凸がかなり消失していることを最初に伝えています。
凹凸がなくなると平らになってしまうため質感が同じようには戻らないんです。

ふた部分と本体の色がかなり違っていたので完全にはそろわないこともお伝えしての全体色直しです。

一度補修した後3日程度以上感覚を空けるのは樹脂は完全乾燥まで72時間かかるからです。

完全に乾燥していない状態で例えば平らにペーパー掛けたりするとせっかく入れた下地がはがれてきたりします。

今回のバックはつきっきりでやることはできないので真を見ながら進めていく作業になっているため手付け始めてから修復完了まで6か月以上かかっています。

どこへ相談しても断られている事、キャビアスキンはこうと50万以上するので時間と金額がかかってもお願いしたいという事でお受けしています。

チェンから革の取り外し修復、ロゴ下の修復、その他傷み修復しながら全体色直しとやっているため金額は結構かかっています。

今回の修復は55000円(税込み)




◆ シャネルマトラッセ 傷み補修・染め直し

おばあちゃんのシャネルバックを綺麗にして使いたい、そんなご相談です。
結構傷みも出ていて革が削れていたり傷で穴がポコポコと開いているところも・・・

どこまで手を入れて直していくかにより手間が何倍も違うため金額も変わってきます。
今回はできる限り傷を目立ったなく補修しながら全体を染め直してほしいというのがお客様の希望です。

色を直すだけでは傷は傷として残ってしまいます。
傷を埋めようと塗装を厚くすればペンキを塗ったような質感に変わってしまうため、深く傷ついている部分は補修剤を入れ下地を直しています。

傷が深い部分、革が欠け穴が開いてしまった部分は革補修用の硬くならないパテを入れ、平らにならしてから色を入れ保証うしています。

車のボディーのパテ梅のような感じで直していきますが、ボディーのように硬いものではないためサンディングで綺麗に平らに揃えるのはかなり難しいため、若干の凹凸は残ってしまいます。

浅い傷は下地直しをしていく事でかなりきれいに修復ができます。


シャネルマトラッセ 傷埋め修復

傷というか革がっ削られ深く掘れている部分、蓋の開け閉めする時の稼働する外側部分も何か所も穴が開いています。

全体に入れる下地では穴が埋まらないため、穴を補修剤でふさぎ、平らに修復してから下地材を入れ、全体の色直しをしています。

古いシャネル特融というか、キルティング(縫い目)されている部分って新品時は盛り上がっています。

古くなると画像のように中に入れられているクッション材?のふくらみがなくなり凹んでしまいます。

それに伴い、全体的に小じわができ、色直しをしても小じわは消えないため古びた感が残ってしまいます。

古いマトラッせを持っている方ならわかるんじゃないかな・・・

下地材を入れなおしていく事でこの小じわもかなり軽減でき、見た感じ若々しく見えるようになります。

次に補修剤なしで色直しのみをしたマトラッセをご了解しますね。

このシャネルマトラッセ傷補修リメイクは本体のみ 38500円(税込み)

持ち込みのお客様で見た瞬間に笑顔で「すごーい!」と一言頂けました^^

◆ シャネルマトラッセ お母さんが若いころ使っていたバックを使えるレベルに

『母が若いときに使用していたバッグなので、劣化が進んでいます。
  染め直し等で日常に使用できる程度に回復すれば十分と考えています。
  一度、現物をお送りしても大丈夫でしょうか?』

こんなご相談メールがお客様から届きました。

ひとつ前のご説明に書いた、全体的な小じわがよくわかると思います。
下地を入れるとこの小じわがかなり目立たなくなるのですが色を入れるだけだと小じわのまま色だけ直るイメージです。

でも今回は下地までは直さず、色がきれいに直ってくれれば、というお客様からのご希望でしたので色直しのみとしてお受けしています。

お客様からのお礼メールもいただいていますのでご紹介しますね^^

シャネルマトラッセ 色直し

薄い塗膜ができるような塗装をしていきましたが、塗装だけでは小じわはあまり目立たなくなりませんでした。

塗膜は薄くフラットになるタイプから少し厚手の塗膜形成など状態に合わせて塗料を作っていきます。
あまり厚く塗膜を形成してしまうと塗料の質感そのまま出てしまいペンキを塗ったような質感などぺかぺかになったりなど変化が大きく出てしまいます。

今回は角部分の革の傷みによる毛羽立ちも塗料を塗り込んで毛羽立ちを抑え全体に色を入れて仕上げています。

お客様からは喜びのメール頂きましたのでご紹介しますね。 

東京都 C・M様

こんにちは。
昨夜、バッグが届きました。
リメイクの仕上がり、とても綺麗になっていました♪
古く、皮もいたんでいたので無理だと思っていたのですが、
ありがとうございます。

また、機会がありましたら宜しくお願い致します。

このバックの参考価格  19800円(税込み)

◆ バーバリービジネスバック カビ トップコート修復

購入後、一度も使うことなくしまってあったバーバリーのビジネスバック。
甥が新社会人になるからプレゼントしようと思って出してみたところカビが・・・

ブランドバックによくあるのですが革製品は箱に入れ大切にしてしまうほどカビが生えてしまいます。
内張など人工・合成皮革など使われているとしまい込むことにより早く加水分解が進んでしまいベタベタに溶け出したりもします。

加水分解とは空気中の湿気により人工皮革などに使われている樹脂(接着剤)が溶け出ししまう現象です。

今回は拭いても簡単には取れない状態になっているためマイクロスコープでどんな状態になっているかを確認してみました。

マイクロスコープでカビの状態を確認

透明に見えている部分が表面をコーティングしているトップコートです。
こうしてみるとトップコートが繊維の周りを覆うようにしてコートされているのがよくわかります。

黒くなっている部分の中心にある白い部分がカビです。
カビの根が生えるとか聞いたことあるかと思いますが、この繊維状に見える部分が根っこと読んでいる部分で、革に浸潤していきます。

浸潤=革が喰われる、とよく業界では言いますが、革の表面が食われると凹凸ができたとえ塗装しても凹凸は傷として残ってしまうため見る角度でカビ跡が見えてしまったりします。

今回はカビに浸潤によりコーティングも侵され光沢が消失しているのがわかります。

カビをとっても色が変わってしまっている部分、光沢が消失した部分は直りませんので再度加工して修復していきます。

バーバリーバック カビ取り・トップコート修復修復 仕上がり

今回は想定できることをご説明し、当店で状態を見ながら良いと思う方法で直していく、という事でお預かりしています。

お見積り額は12000円~25000円と幅のあるお見積りとなってしまいましたが、どこまでっていく工程により手間は数倍以上かかってしまうからです。

25000円の上限まではかかっても直したいとの事でお預かりしています。

最終的には全体洗浄、ワックス入れなどお手入れ+カビ跡修復ですが、今回はカビ取り後、光沢が消失していた部分の光沢を合わせながらコーティング剤を入れることでほぼわからない状態まで修復できました。

お客様に確認して頂き、全くわからないからこれで十分です!と^^。

クリーニングだけでは光沢喪失が目立ってしまいましたので
メンテナンス+カビ除去+部分コーティング補修で16500円(税込み)

◆ ルイ・ヴィトン メタリックバック

大切にしまっておいたところ、黒いしみが多数出てきたとの事でヴィトンにもっていったところ、これはできないと言われてしまったとの事。

保管の仕方が悪くカビシミが出てしまったんじゃないか?とやんわりと言われ受けてもらえなかったとの事でした。

実はこれ、カビではないんです。

説明できるお店はとても少なると思いますが、これは金属の腐食による光沢消失です。

どうしてこの状態になるかはまではわかりませんが・・・

腐食箇所修復・仕上がり

メタリック塗装とは重厚感のあるというか、金属の質感のあるような塗装です。

実際、液状化させた金属を使っています。
液状化させた金属ってラメ塗装だけじゃなく制汗剤にも使われています。

AGタイプの制汗剤は中に液状化した金属が入っていて、塗ると金属が毛穴をふさぎ汗を出なくする制汗剤です。

肌には大丈夫だし銀イオンは付けると肌に良い、とも言われていますがこれが服に付くと黄ばんだり黒ずんだりします。

繊維は水分を吸うと浸透圧により広がっていきます。
わきの下など臭いが出てくる汗は止めてもほかの部分から出る汗により繊維が湿り、湿った状態で動き擦れると脇に塗った金属がこすれ服に付き変色するんです。

例えば銀製品の指輪にしてもネックレスにしても色がくすんだり変色しますよね。
同じことが繊維に染み込み起こるため変色していきます。

メタリック塗装も金属なので金属なので空気に触れると酸化し腐食していきます。

今回の場合はメタリック塗装の下地が黒じゃないかな。
ゴールドが消失しシルバー色になり、さらに進むと黒ずんでいく、そんな感じで変化したんだろうと予測。

黒の上に金色を薄く重ねることで黒い色が透けて金と混色され独t国中交換を出している仕上げになっているのでは、と思います。

という事を想定しながら周りの色と色を合わせながら銀色~黒ずんでいる部分のみを修復しています。

普通の色と違い色を合わせるにが格段に難しくなるメタリック、パステルカラー色です。

さらに黒に重ねて色を合わせるのは難しく多少の違和感が出る事を前提に説明して修復しています。

トップコートがはがれると金属が酸素に触れ参加するため、全体をトップコートをやり直して仕上げています。

お客様には直した箇所がわからないレベルには直せていますが、直した箇所をお伝えするとなんとなくの違和感がわかるかなってレベルです。

修復は1か所ずつ直していくためお見積りは基本修復個所×代金となります。

小さなぽつぽつとした変色も合わせると20か所以上修復。

大きな個所は8か所程度でしたので今回の代金は 44000円

◆ エルメスバック 生地部分のワインのしみ抜き

エルメスバックです。
ワインをこぼしてしまい上から下までワインのシミが垂れるように付いてしまった状態です。

ネットで探して送ってたおころ、これは取れないと返品されてしまったバックです。

生地部分のシミは皮専門店でもバック専門店でも取ることができない事が多いんです。
生地のシミはしみ抜きを得意とするクリーニング店が専門分野になります。

今回はなにもされずに返品されていたためシミ部分に赤みが残っています。
この状態のほうがs身は取れるんです。

という事で染み抜き工程画像も撮りましたのでワインのシミのご説明を。

勘違いされている事が多いワインのシミの変化

赤ワインのシミは時間が経ち赤みが消えると取れにくくなり、そのまま放置するとワインに含まれているタンニン(ポリフェノール)が繊維と結合してしまいものすごく取れにくいシミとなってしまいます。

時間が経って赤みが消えるのは空気中の酸素により酸化されることでい赤みが消えるのですが、熱をかけると酸化速度が一気に早くなるため、服などクリーニングに出すと赤みが消えた状態で帰ってきます。

赤みが消えるとシミが薄くなるため、お客様はしみ抜きしてもらい薄くはなった、と勘違いされる方がほとんどなのですが、しみが取れにくくなって帰ってきた状態なんです。

画像の状態の色になるとシミが取れにくくなった状態。

画像はしみ抜きの工程で必ず起こる化学変化を撮ったものですが、同じような変化が熱処理でも起きます。

エルメスバック ワインのしみ抜き 仕上がり

服でもバックでも生地に付いたワインのシミはすべて除去できています。

ただし、服とバックとでは手間のかかり方も難度もかなり高くなります。

しみ抜きした後、変色を起こさないようきちんとした処理をしていかないと時間とともに黄ばんだりなど変色が出てしまいます。

実際、黄変した生地バックのしみ抜きを依頼して受け取った時には取れていたけど時間ともに広範囲に黄ばんだって事例いくつか見ています。

受け取ってから1~2か月くらい変色が出るまで時間がかかります。

すぐにはわからないので生地部分のしみ抜きは服の染み抜きに長けたクリーニング店へ相談されることをお勧めします。

画像の絵ルネスバック ワインのしみ抜き参考価格   22000円(税込み)
(状態により金額は変わります)

◆ シャネルマトラッセ色あせ修復 色補正&塗装の2度染め事例

シャネルマトラッセは紹介してきた事例が多いためか、当店ではシャネル、エルメス、ヴィトンの中で一番ご相談が多いブランドです。

今回は濃いパープル系の色だったしゃめるマトラッセが出してみたら赤紫っぽい色に変化していたとの事。
ふたを開けて中見ると元の色が残っています。

かなり濃いパープル(紫)系の色だったことがわかります。

この色は顔料塗装ではなく仙浪で入れられていたのかな・・・
仕上げに薄く顔料入れて仕上げてあったのか・・・?

どうやって色を入れられていたのかはシャネル以外にはわかりませんが・・・
下地と仕上げの色を変え色を混色させている色合いとは違うと思います。

元の色を見る限り、青系の色が抜けていくと色褪せたこの色に変化しますので・・・
単純に最初のパープルの色から光、紫外線、酸素による酸化などで青い色が主に抜けてしまった状態だと思います。

総予測しましたので今回は元の色に戻す際、死産な色で直るように色を染料で補正し、顔料で同色の調色して仕上げています。

色補正というのは今の色褪せている色に何色を入れていくと元通りの色のなるか、を考え色を補色して元の色に知被けて直す技術です。

服などの色を直す場合は色補正で抜けて言った色のみを入れなおしていきます。

色補正 半分修復した状態

半分色補正をした状態です。
元のパープルの色は赤に青を入れ紫を作り、ほんのり黄色を入れ調色して色を作っています。

真っ白の上なら調色して作った色そのままの色合いで染まりますが、色褪せた部分には赤と黄色、少し青も残っている色合いになっています。

ここに元の色のパープルをそのまま載せてしまうと残っている赤と黄色と調色して作った色の赤と黄色が2倍入る子おtになるため、色が変化してしまうんです。

元の色にならず赤と黄色が多いため今よりは元に近づくにしても赤紫系の色になってしまうんです。

だから、色補正は残っている色を引いた色を引いた色、今回だと主に青系の色のみを入れることで元のパープルに近づきます。

微妙に赤、黄色も抜けているので捕食しながら調節して足りない色を入れ直していきます。

シャネルマトラッセ 色補正&塗装 仕上がり

今回染料で色補正し顔料で仕上げていますが、2度染めしたのは風合い変化を抑え新品時の状態に知被けるためです。

実際にはわかりませんが、見た感じで下地染料染めされているんじゃないかな、っと感じましたので、染料部分の色を直し、顔料仕上げで全体の色を整えながら均一にし、トップコートで仕上げています。

修復しながら染料での色補正だけでも十分もとに近い色に修復できていましたが、染料は顔料と比べ色落ちしやすくなります。

当店で使っている顔料は色抜けの原因となる光、紫外線に対して世界でもトップクラスの耐久度のある顔料を使っています。

仕上げに薄く顔料を入れることで質感に変化を出すことなく、色落ちも抑え、さらにトップコートもしあ外線を反射するタイプのトップコートをしていくため色落ちはかなり抑えることができると思います。

カンボンラインの色褪せとは違う褪せ方をしていると思います。

色補正後、顔料の2度染めでの修復 参考価格  33000円(税込み)

◆ ルイ・ヴィトン エピ カビ取り素材の効果修復

ルイヴィトン・エピカビ取り&素材効果修復です。

エピの表面は塩化ビニルという素材で柔軟成分が時間とともに揮発すようにして抜けていくためどんどん硬化していきます。

新品時よりなんか柔軟性がなくなってきたって感じる場合、気のせいではなく硬化しています。

この硬化は柔軟剤を入れて上げる事でまた柔軟性が戻ってきますので修復可能です。

カビを除去した後、効果修復をし光沢を直して仕上げていきます。

ルイヴィトン・エピ 仕上がり

柔軟剤を入れ込み、光沢を修復して仕上げています。

柔軟剤を入れ込む方法も色々。
塗るだけで柔らかくなるものもあれば塗るだけでは柔軟性が戻ってこないモノもあります。

ちょっとぺこぺこしてきた?って感じたら柔軟性を回復しながらのお手入れをしていくと長持ちすると思います。

ヴィトンってバックなどはほかのメーカーと比べると重たいけどとても丈夫。


元々はトランク作りのメーカーで良好に持ち歩けるようタフな作りになっているから重たいけど丈夫な作りになっています。

硬化を直せるって事を知らない方も多いんです。

塩化ビニルの硬化は服でも起こったため、数十年前から硬化を直しているお店ってあったんです。

画像のルイヴィトン エピ カビ取り効果修復参考価格  16500円(税込み)
金額は状態、工程により変わります。

◆ シャネルカンボンライン バック色褪せ染め直し

シャネルカンボンラインは色あせしやすいのか、色あせの修復のご相談は結構あります。
買って1度遣い箱に入れてしまった置いたら1年程度で色褪せてしまったというバックもありました。

空気中の酸素による酸化でも色褪せていくようで、特設光や紫外線が当たっていなくても色褪せてしまうケースがあるようです。

今回も大切にしまっておいて、出してみたら色が野のすごく薄くなっていたというご相談です。

黒い持ち手とシャネルロゴはきれいなままですのでピンク色の部分のみを色補色品gら修復してきます。

シャネルカンボンライン 色補修 仕上がり

一番右画像、背面のポケットの内側に綺麗なもとに近い色が残っていましたので、この部分に合わせて色を調色し全体を染め直しています。

新品時の色に直す、ではなく、一番色褪せずに残っている部分の色に合わせて、です。

色褪せて残っている色に調色した色が重なり混色されて見えるため、褪せた色の濃淡により若干なりとも色の差は残ってしまいます。

っと・・・説明はさせて頂きますがパッと見てもわからないレベルで色は直ります。

ポケットの内側は色褪せた部分まで色を入れなおしていますが、残っていた色と染色した部分の色の差は違和感ないレベルで直っています。

ゆうゆうでは色褪せが起きにくいよう、光による耐光度、紫外線による耐久度は世界でもトップクラスの顔料を使っていますので、そう簡単には色褪せることは無いと思います。

あくまで、ゆうゆうでの仕事は、という事で依頼するお店により直す方法も考え方の基準も違います。

詳しく説明を聞いて納得できるお店へ依頼することをお勧めします。

仕事ができるお店ほど、説明はより詳しくわかりやすくしてもらえると思います。

参考価格  25000円(税込み27500円)

◆ シャネルトラベルライン 全体黄ばみと黒ズミ 復元洗い

シャネルトラベルラインです。
このバックも人気があるためご相談の多いバックです。

全体的な黒ズミや黄ばみ、内側の汚れなど綺麗にしたいってお客様が当たり前だけどほとんどです。

ソフトに洗うだけでは綺麗にならないのがこのタイプのバックです。

生地バックの場合、洗って落ちる分しか綺麗にはできません。
革のように色を入れて綺麗に直していくという事はできないんです。

洗うだけの場合だと洗って落ちる分しか落ちないってことです。
多少黒ずんでいる程度なら綺麗になりますが黄ばみが出ていると落ちません。

今回はできる限り綺麗に、という事で復元洗いをしています。

シャネルトラベルライン 復元洗い 仕上がり

黄ばみなど変色を落とすには酸化剤を使い黄ばみを落としていきます。

復元洗いは15000円(税込み16500円)~18000円(税込み19800円)です。

復元洗いもできる限りシミや汚れ、黄ばみを落としていきます、としか言えませんが、洗うだけと比べるとものすごく綺麗にすることができます。

ピンク色っぽい部分は黄ばみが出てくると薄汚れた感が出てきてピンク色も褪せた感じになっていきますが、復元洗いすることでピンク色に鮮やかさが戻ってきます。

内側の汚れもほとんどの汚れは復元洗いすることで落とすことができています。

ラベルラインクリーニング参考価格 12000円~復元洗い18000円(税込み16500円~19800円)

◆ エルメスフールトゥ 黒ずみ黄ばみ取り 復元洗い

エルメスフールトゥです。
とてもご相談が多いバックの一つです。

フールトゥは2種あり、画像のように黒と白のシマの持ち手と一体になっているモノがつけられているタイプはとてもきれいにできます。

この帯部分が単色の場合、水洗いすると色が出て滲んでしまう可能性が高くなるため、画像のバックのタイプほど綺麗にはできません。

フールトゥは画像中央見るとわかりますが革がつけられていてエルメスのロゴが入っています。

使用中にこの革が傷んでくると洗うことでエルメスロゴが消失することがあります。

シャネルトラベルラインと同じく、黄ばみが出ていると復元洗いをしていかないと落とせません。

この革のロゴは保護して洗っていきますが完全密閉は難しく、中に洗剤や薬品が入り込んでしまうと少し硬化してしまったりなどが出る可能性があります。

これは探画に簡単に取り外すことができないので、ご了解頂けた場合のみ、復元洗いまでさせてもらうことができます。

エルメスフールトゥ 黒ずみ黄ばみ取り 仕上がり

革部分も問題なく、黄ばみも取れ綺麗なグレーに戻っています。

このキャンパス時は黒と白い糸を織り込んで子の風合いを作っているため、使用中の擦れなどで生地がすり減っていくと黒い糸が残り汚れではなく糸による黒ずみが出てきます。

特に角部分などは真っ黒になっている場合、擦れにより白い糸がなくなり黒い糸のみが残り黒くなっているってことはよくあります。

この場合、黒ずみは糸の色になるため直ることはありません。

画像のタイプは可なりきれいにできるためとても喜ばれる仕上がりになっています。

エルメスフールトゥ 参考価格  12000円~復元洗い18000円(税込み13200円~19800円)

◆ エルメスガーデンパーティー ジーンズからの色移り

エルメスガーデンパーティです。
このバックは色移りのご相談がとても多いんです。

形状的に体に当たりやすいからなのかな・・・

このタイプの色移りは洗いながらのしみ抜きで落とせる分しか落とせません。
綺麗の除去できるバックもあればうっすら残ってしまうこともあります。

エルメスガーデンパーティ 色移り取り 仕上がり

今回は乾いた状態でこすれついた色移りなのでかなりきれいの除去できました。
これが雨に濡れた状態で色が移ったりする場合、染料がキャンパス時に置くまで浸透してしまい表面を染み抜きするだけでは落とせなくなります。

特にインディゴ、藍染めの色が入り込むとうっすらと残ることが多くなります。

取れるモノ、残るものと今までもありますが、パット見て色移りが目立たない程度(80%程度)取れた時点で代金がかかります。

今回の色移り取り  18000円(」税込み19800円)

色移りの場合、全体漂白をしても落ちません。
全体復元洗いは黄ばみ、カビシミなど落とす場合には有効です(25000円(税込み27500円~)

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