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第6章「革クリーニング」ブランドお財布 (エルメス・シャネル・ヴィトンなどブランド品修復事例)

エルメス シャネル ヴィトン からは当店で色直し、代替えパーツなどでの修理などをした場合、正規品としてみなさない、と言われています。

正規品として補修をしたい場合、各ブランドへご相談下さい。
正規品としてみなされなくても一切保証はできません。



◆ ①シャネルカンボンライン ロゴの染め替え事例

シャネルカンボンラインのお財布です。
この事例はメーカー的には絶対NGとなる修復になります。
正規品としてはみなされなくなりますのでお客様個人の持ち物(所有物なら何をしても自由)という事でお受けしています。

カンボンラインはこのロゴが黒のものもありますが光沢も加工方法も異なります。
黒いロゴのカンボンラインは次の記事でご紹介します^^

パッと見てシャネルってわかるデザインですね。

ロゴ部分は盛り上がった状態になっているため使っているとどうしても表面が擦れ傷にもなるし汚れてしまいます。

今回は白い部分の汚れが目立つという事で全体のメンテナンスと補色、ロゴは白いままという事でお送り頂きました。

手付ける前にお客様へ確認のお電話をしたとき、白だとすぐ汚れるから黒に染め変えたお客様もいらっしゃいます、とお話ししたところ、私も黒にしたい!という事でロゴを黒く染め変えることになりました。

実際、ロゴ部分の黒ずみは色も剥げて下地の色が出てきたいます。
メーカーもとではクリーニングはしても色を直すことはしてくれませんので、この汚れと思われている色剥がれは直ることがないんです。

白を黒に色を変える場合、関t何にはがれるような色入れをしてしまうとすぐに白い下時の色が出てきます。

特にこのロゴは盛り上がっているため辺りが強くすぐ剥がれてしまうためはがれないよう、はがれても目立たないよう2度染めしています。

詳しい説明は下のリンクをクリックして頂くと記事へ飛びますのでご覧ください。

ブランド財布同色染め参考価格     15000円(税込み16500円)
今回ロゴ2度染め・加工        +3000円(税込み3300円)

シャネルカンボンライン 財布ロゴ染め変え~お財布クリーニング&染め~

◆ ②シャネルカンボンラインお財布 ロゴ修復と内側色変え

シャネルカンボンラインです。
この修復をするとカンボンライン正規品にはないデザインとなりますので、ブランド的にはNG。

お客様個人の所有物としてお受けしています。

今回は内側ピンク色の部分は汚れが目立つのでパープルに色を染め変えたい、シャネルロゴの傷みを目立たないよう修復してほしいというご依頼です。

ロゴはぱりぱりと割れてくる感じではがれてきています。

ピンク色をパープルに還る場合、色を補正し、同色で均一にしていく2度染めをしています。

シャネルカンボンライン ロゴ修復と内側色変え 仕上がり

内側色変えは油性系の浸透力の高い染料でまずは下地染をし、パープルの顔料で色が均一になるよう仕上げています。
使用中、擦れにより色がはがれてきても同じ色が出てくるよう2度染めしています。

染料は浸透して色が混色するため、ピンク色に何色を入れるとパープル(紫系)の色になるかを考え色補正しています。
例えば赤の場合、青を入れ混色されると紫色になるのと同じように色を補正してパープルにし、同色顔料で仕上げています。

ロゴ部分は光沢の出方と剝がれ方からしておそらくラミネートレザーじゃないかな。

剥がれて欠けてしまっている部分は目立たないよう肉盛りを、ひび割れている部分はひび割れを目立たなくするよう下地を拭くうして修復して補修し、トップコートして光沢を整え仕上げています。

さすがに大きく欠けてしまった部分は凹部分が若干残ってしまいましたが普通に使っていればわからい程度までには修復できています。

ラミネートレザーの場合、トップコートでは同じような光沢と質感は出ませんので、光沢、質感は変化します。

お客様から喜びのメールもいただいています^^
下にリンクを貼っていきますので是非喜びの声と詳しい説明をご覧ください^^

◆ ①エルメスベアン ステッチを残して色直し・淵周りコーティング修復

当店で一番多くご依頼をお受けしているのがエルメス ベアンです。
ベアンと言っても革の素材、デザインも違いますが、注意点がいくつかあります。

よく使われていると必ず起きるのが型押しの消失です。
画像bの表面をよく見て頂くと表面に型押しがあるのがわかると思います。

ベアンの場合、革自体に型押しがつけられていて、その上から塗料で塗装され型押しが綺麗に出ています。
ある程度使っていくと色が剥げるだけではなく、この型押しも擦れにより焼失していきます。

手でよく触る部分(持つ部分)は型押しが取れていくため浅くなるため、型押しの凹凸の深さが変わっていくんです。

色剥がれなどが出ていたり黒ずみや汚れがあると使用劣化だな、という事で気が付かないことが多いのですが、汚れを落として均一に色を直していくと型押しが残っている部分と無くなっている部分の差が一目でわかるほど変わります。

新品と同じようには戻すことができないのが消失した型押しです。

型押しがある部分は元に近い風合いに戻り、消失して平らになっている部分はのペットした感じで仕上がります。

エルメスベアン ステッチを残して色直し・淵周りコーティング修復 仕上がり

それともう一つ、同じベアンでもエルメスマークロゴに通す部分。

こちらはこの後、もう一つのベアンでご説明していきます。

子のベアンは同色で染め直し、淵周りコーティングもひび割れてきていたので淵周りのコーティング補修をして仕上げています。

ステッチを残すようマスキングした画像がありましたので、ステッチの残し方が一目でわかりますのでご紹介です。

エルメスベアン クリーニング・色直し参考価格     18000円(税込み19800円)
              淵コーティング補修      5000円(税込み5500円)

◆ ②エルメスベアン 糸のほつれ修理と色直し(全体染め直し)

エルメスベアンです。
このベアンにとても多いのがロゴマークに通すベロ(ベルト)部分が汚れ傷む、おり曲がった部分の糸切れです。

ロゴに通すベロ部分ですが、取り付けられているロゴの隙間が狭かったり余裕があったりなど同じものでも違うんです。

先端を通す際、きつい方がしっかり止まっていいように感じますが、傷み方が激しくなりとがった先端部分がぼろぼろになるのが早くなります。

緩いとしまりが悪いけど損傷が抑えられる、そんな感じですね。

問題なのは、きついと損傷が激しい、先端を直したり塗料を入れると少し厚みが出るため通す際かなりきつくなってしまうケースが多いという事。

直しても先端部分の傷みが早く出てしまうんです。
明るい色の場合、汚れを隠すために厚めに塗装するとロゴに通らなくなったり、先端部分の損傷が激しくステッチ部分までボロボロになっていると先端部分が直せなくなります。

この場合、傷んだ部分を除去しステッチを作り直してから捕手となりますが、傷みのない革を縫うのとは違うためあまりきれいに修復ができなくなります。

エルメスの依頼するとこの部分のみ取り替えてくれるのかな・・・いずれにしても当店で色にしてもベロを切ってステッチを入れ直すなどしてしまうとエルメスからは純正品としてみなさないから修理など受け付けられない、と言われています。

純正品として使いたい場合はエルメスへご相談ください。

この辺りは現物を見させて頂き、どんな具合になるかをご説明させtもらっています。

ほつれ部分

二つ折りになっている、折れ曲がった部分の内側です。
ベアンを持っている方は「そうそう!」って思ったんじゃないかな。

この部分のみ、手縫いにて補修していきます。

このほつれを放置して使い続けると革の切り口を(合わせて縫ってある革部分の切り口)コーティングがぼろぼろになり、革まで傷み擦れてなくなってしまったりします。

縫ってある場所が損傷して無くなると縫い合わせができなくなります。

ほつれてきたら早めに直すことをお勧めします。

エルメスベアン 糸のほつれ修理と色直し 仕上がり

このベアンは革自体に損傷があまり出ていなかったのでとても綺麗に修復できています。
できる限り新品の状態に近づくようにやらせてもらっていますが、傷みは痛みとして残ります。

ひとつ前の水色のベアンの時のご説明と子のベアンのご説明はベアンだけではなくすべてのモノに当てはまります。

綺麗に長く愛用していきたい場合、傷みがひどく出る前に補修、メンテナンスをしていく事が大事です。

革製品は革自体に傷みが出ていなければ綺麗に直せる可能性が高くなります。
色が剥げてきた段階でメンテナンス、色直しをしていけば、コーティングで革を保護し、塗料もコーティングと同じように革を保護する役割をしてくれます。

当店では色を褪せさせる紫外線や光による耐久度は世界でもトップクラスと言われる塗料を使用し、トップコートは紫外線を反射して色分解を抑えるコーティング剤を使用しています。

エルメスは「エルメス」「シャネル」「ヴィトン」の人気のある3つのハイブランドの中でもワンランク上のブランドとして扱わせてもらっています。

参考価格   クリーニング 色直し(全体染め直し 18000円(税込み19800円)
                   ほつれ修理  2000円(税込み 2200円)





◆ バーバリーお財布 油性マジックのシミ

記念日にプレゼントでもらったお財布に子供がボールペンで・・・
バックなど宣伝しているお店へもっていったところ、

革のボールペン付いたら取れないから上から塗装してシミを消していく
色は少し変わる、風合いも変化する、しみは完全には消えない・・・

と説明があったという事でとりあえずは持ち帰り当店へ相談の来られました。

基本、革に染み込んだシミは服のように取り切ることができるのって少ないんです。
だから、しみ抜きをする場合、しみ抜きすると色もはがれてしまうため、しみ抜きと染色ってセットになることがほとんどです。

全体の風合いや質感を変えず色を直していく場合、できる限り小さくしみ抜きをして最小限に直す範囲を抑え、本体とできる限りぴったりと合う色を調色して直していきます。

部分的な色直しはできるお店がとても少なくなるため、小さなシミでも全体塗装され風合いと色合いが変わってしまったっていう事例は結構見てきています。

バーバリーお財布 マジックのしみ抜き 詳しいい生地はここをクリック!

バーバリーお財布 油性マジックのしみ抜き 仕上がり

本体の生地部分にも付いていたので一緒に除去しています。

小さな範囲で直したいけど今回は範囲が大きく違和感なく色を直していく事が大変でした。

濃い色を明るい色乗せて隠していくってなかなか消えないんです。

だから、塗装を薄く風合いの変化を抑えて直すには濃いシミをできる限り薄くしていく事が最も大切。

逆に濃い色の塗装がはがれて下地の白い色など明るい色が出てきている場合は簡単に直すことができます。

酷かった事例で、リフォーム店がエリの皮脂による黒ずみをそのまま塗装して隠ぺいし溶け出したという事例を以前紹介しました。

お客様にはしみ抜きで取れればいくらなど、しみ抜きもできないししないのに見積もりを出しているところが問題だと思っています。お客様はしみ抜きができるクリーニング店と勘違いされていますから。

クリーニング店でシミや汚れを落とさず塗装して隠すなんてことは絶対にしません。
お客様は怒れるのを通り越してクレームを言う気もなくなったという、あまりにひどい状態でしたので下記に修復した記事をリンクしておきます。

依頼するお店選びは難しいけど依頼するお店次第で仕上がりも品質も変わります。
リンクした状態でも着られる状態になったと思っているのか、1万程度の金額はかかっています。

今回のバーバリーお財布、マジックインキのしみ抜きは16500円(税込み)

◆ ルイヴィトン・ベルニ 黒へ染め替え 取ることができないシミ

とてもご相談が多いルイヴィトン ベルニの黄ばみ、シミです。

白いベルニはお財布、バックともすべてって言っていいくらい黄ばみます。
早いものだと2~3年もすると黄ばみが見えてきます。

これは表面の透明なエナメル層の劣化というか変質して黄ばんでいきます。
もっと時間が経つと角部分などぱりぱりしてきて割れて欠けていきます。

高温多湿という日本の気候に合わない素材(材料)が使われているためにおこる変化。
乾燥した地域だとこの変化はそんなに早い段階では起きてこないと思います。

これら素材は気候に合わせて劣化しないよう作るため、日本と逆の気候の国から持ってきてしまうとかなり早く変化が出てしまいます。

このベルニも全体的に黄ばみも出てきていますが、エナメル層に染み込んでしまったインクのようなシミがあると使えないという事で、色を変えシミを見えなくする色変え修復になります。

ルイヴィトン ベルニ 色変え修復仕上がり

このお財布を使う時の注意点としては、そのままバックの中に入れずポケットなどに入れることをお勧めします。

このエナメル層は印刷されたインクと接触していると転写したようにインクが染み込みます。
特にレシートなど接触していると数字もそのまま転写するように染み込み取ることができなくなります。

取る場合、表面を薄く剥がしていく方法になりますが、ほとんどの場合は薄く剥がす程度では取ることができないため、最終的には色を変えて見えなくする、といった方法になります。

このベルニはもともと黒もあるため、浸透率の高いインクをエナメル層に入れるともともと黒だった?って感じの仕上がりになります。

黄ばみの幹になる場合、黄色味が入った色、例えばこげ茶などの色で染め替えもできます。

当店ではエナメル独特の透明感を残すため、透明感がありエナメル層に染料を浸透させるようにして色を付けていくため、独特の交代と当面感をできる限り残して色を変えていきます。

染めあがり画像を見て頂くとわかりますが、透明感と独特の光沢が出ています。
エナメル層の上にコーティングするように色づける塗料(顔料)では子の質感を出すことができません。

このエナメル層は劣化が進んでいくと色変えをする際、べたつきが出てきてしまうものがあります。
エナメル層が溶け出している状態(寿命)ですが、溶け出しが起こると透明感のある風合いで色を変えることができなくなります。

今回は溶け出しも起こらずとても綺麗な仕上がりにあっています。
色褪せを抑えるよう薄く表面に顔料を入れ、紫外線を反射するタイプのトップコートをして仕上げています。

ルイヴィトン ベルニ エナメル色変え参考価格  18000円~

◆ エルメスキーケース染め直し 汚れではない黒ずみ

エルメスキーケースです。
これと全く同じキーケースをいくつかやってきています。

最初黒ずみを撮ろうとクリーニングした時、どんどん黒ずみが悪化していってドキッとした経験があります。

色を重ね独特の質感と風合いを出す染められ方をしているモノはたくさんあります。
パティーヌが有名かな。

どうしてもシミが消さない場合、消せない色に色を重ねてデザインのようにして直していくものあります。
このキーケースがどうしてドキッとしたかって、エルメスだからです。

もっと自分が知らないようなブランドで高額なモノってあるのですが、ご相談を良くお受けする人気ブランドの中ではエルメスはワンクラス上だし、別格です。

直そうとして悪化させてしまうこともありますし直せないものもあります。

このエルメス汚キーケース、お客様は使っていくうちに汚れて黒くなったって思われているようですが、実際には汚れではないんです。

この後、色直し画像をのs知恵きますが、 before after を見比べて気が付くことありますか?

お客様からほかのお店へ依頼したらこうされた、というご相談を何件かお受けして説明してきた事例です。

気が付く人のほうが少ないですが・・・

黒ずみの原因は色剥げ 色を重ねている事例

塗装面のアップ画像です。
左の before を見ると凹凸の凸のみ黒く見えています。

汚れてもおpな地ような状態になるのですがこの汚れを落とそうとするとさらに黒くなるんです。
黒い色に見えているのは赤の下地染めされている色で顔料塗装面が見えています。

革は下地染めされていなければ白っぽい革の色が出てきます。
下地染めが染料で染められていると、こうして表面が剥がれてくると革そのものが傷んでしまいます。

染料で染められた状態で仕上げられている革を染料染め皮革とかアニリン皮革と言いますが、お手入れがとても難しい革になります。

今回は下地の黒が革の表面ではなく塗装面が見えてきていますので、黒、濃茶など濃い塗料で染められて上に赤い色を乗せている、重ね初めされたキーケースとなります。

顔料で2度染めしトップコートして仕上げられていると、表面コーティングを3枚重ねていることになりますので革を3⑫保護している状態です。

保護のためなのか、重ね染めして出す独特の色を出すためなのかはわかりませんが・・・

色を重ね染めされている事はわかります。

エルメスキーケース 色直し 仕上がり

仕上がりです。
今回お客様にご説明したことは、色を重ねて染めている事、
それとbefore の時に気が付くかな?って書いたのは、法制糸です。

今回、法制糸の汚れもありましたが、縫い目の周りもかなり黒くなっていたため縫製糸を染めずに残そうと思うとマスキングした跡が染まらず黒く残ってしまいます。

ステッチデザインのようにして縫製糸の色を変えているお財布やバックってたくさんありますが、これは色づけられた革を縫っていくため縫い目の奥くまで綺麗に染まっていますが、縫ってから色を入れると糸に色がついてしまうため同じようにはできないんです。

同じようにステッチをと希望される場合、塗装した後、色が付いたステッチを外して縫いなおさない限り綺麗なステッチはできないんです。

このステッチのやり直しは当店ではできないため職人さんへ依頼することになりますがどこまでやり直すかとデザインにより手間がかなり変わるのでお見積りとなります。

今回は新品時の黒に赤を重ねた色を復元するのではなく、綺麗に残っている色に合わせて調色して染め直していくという事、ステッチは残せないので一緒に染めていく、という事をご説明させて頂きお受けしています。

参考価格  
エルメスキーケースクリーニング8・色直し  15000円(税込み16500円)

◆ 爬虫類皮革 パイソン(蛇革) クリーニング・メンテナンス・光沢復元コーティング

ゆうゆうが皮革のメンテナンスに取り組んだのは2006年からです。
日本全国を探しても自分のお店で皮革を扱えるお店は数件程度しかありませんでした。

ゆうゆうは大正時代からクリーニング業を営んでいた家系に生まれ100年の歴史を受け継いでいます。
クリーニングの技術と知識を生かし皮革はすべて独学でやってきたため、革業界で言われた常識の枠にとらわれることなくやってきました。

爬虫類のクリーニングも、しみ抜きも色褪せ直しもやっていたのですが、当時革業界では爬虫類のメンテナンスはできない、クリーニングもできない、というのが常識だったようです。

今でもこの常識は革業界では残っているようで、断られる、できないといわれるのがわに革(クロコ)トカゲ革(リザード)蛇革(パイソン)など爬虫類皮革になります。

ヘビ革と言っても色々なものがあり、塗装されているモノもあれば天然のヘビ柄を生かして作られているモノもあります。

今回は使っていたら色が褪せてきて、特に淵周りは傷みなのか色剥げなのか色が薄くなっているのを修復して光沢もできれば修復してほしい、そんなご依頼です。

クロコ(ワニ皮)バックの染め変え~メタリックピンクを黒に~

爬虫類皮革(パイソン) メンテナンス・仕上がり

クリーニング&メンテナンス、仕上がりです。
と言ってもなにされたんだろ?って・・・わかりませんね。

今回はまず油性系汚れを除去しながら古い油を除去しています。
除去後、水溶性汚れを落とすよう表面を洗剤で洗浄し、仕上げにオイルを入れ乾燥。

乾燥後、風合いを確認し、油分が足りなければ再度オイルを入れていきます。
オイルが足りないと少しパサつきが出てきます。

光沢はトップコートを浸透させるようにして入れ出しています。

トップコートもアクリル系、ウレタン系、水性、油性とありますので、出したい風合いに合わせて使い分けていきます。

色は紫外線で分解され褪せていくものが多いので、紫外線を反射して色褪せを抑えるトップコートもあります。

今回は淵周りのみ色を補色して仕上げています。

参考価格 パイソンお財布 クリーニング・お手入れ  
               8000円(税込み8800円)~
全体色直しする場合     15000円(税込み16500円)~
革の切り口再コーティング  +3000円(税込み3300円)~

◆ シャネル赤財布 クリーニング&染め直し

旦那さんが誕生日だったかな、記念日にプレゼンtのしてくれたシャネルのお財布です。

使っていくとどうしても汚れてしまうし手で持つ部分は手の油などが染み込み黒ずんできてしまいます。

この場合、汚れを塗装して隠してしまうと黒ずみは隠れるけど手の脂分などが残りはがれやすくなってしまいます。

風合い変化をできる限り出すことなく薄い塗装で色を直していくには地色より汚れやシミを除去して薄くすることがとても大戦なんです。

光沢も使っていけばなくなっていくしずっと使っていなかったけど、捨てることはできないのでずっと持っていたという思い出のお財布です。

シャネルお財布クリーニング%染め直し 仕上がり

黒ずみを取っていくとすでに色が剥がれている部分が目に見えるようになります。
黒で色剥げが見えなかっただけ。

しっかり密着するよう下地を直し、黒ずみが取れた分、薄い塗装で綺麗に染め直すことができています。

綺麗に残っている色に合わせて色を調色し全体を染め直しています。

光沢は強く出す、中間、マットにする、などお客様のご希望に合わせて調節して仕上げています。

トップコートは色あせしやすい紫外線を反射し抑える、角部分など色がはがれやすい部分は3倍程度厚塗りをして丈夫なトップコートを作るのがゆうゆう流です^^

ブログの事例を見て 綺麗にできるのなら・・・とご相談くださいました。

知っていれば捨てなかったのに・・・って何人ものお客様から言われているのが革製品の色直しです。

見た瞬間に笑顔満開で喜んでくれたのが印象的^^

シャネルお財布参考価格 

クリーニングと全体色直し    18000円(税込み19800円


◆ ボッテガ・べネタ イントレチャートお財布 白から黒へ染め替え

お財布は毎日使うものなので汚れ方も激しく明るい色はすぐに汚れてしまうため、濃い色への染め替えのご相談がとても多いです。

今回の白いお財布はクリーニングでできる限り黒ずみと汚れを除去した状態。
手付ける前画像を撮る前に作業に入ってしまったためお預かり時の画像がないのですが・・・

革クリーニングの場合、色直しまでしていかないと綺麗には仕上がらないことがとても多くなりますがこんな感じです。

取り切れない汚れの状態を見る限り、同色の白で染め直してもキレイに仕上がる程度までは取ることができています。

でも白はすぐに汚れて目立つから黒に染め変えたい、というのがお客様のご希望です。

革の色変え、リメイクなどペンキを塗った質感になる理由説明はここをクリック!

ボッテガベネタ 白から黒へ染め替え仕上がり

元の色で染め直す場合、はがれてきても元の色が出てきます。
同じ色での色直しなら折り返しの内側など筆も入らず染められないような部分があっても問題ないのですが色を変えてしまうと細かな部分まで染めていかないと見えてしまいます。

色変えは同色で染め直すよりかなりの手間がかかる作業になります。

それともう一つ、色を変えるだけなら、例えばペンキのような塗料を塗れば色は変わります。
風合いを残し、使っていてもすぐに剥がれて下地の色が出てこないように染めることが難しいんです。

当店の場合でも手付け始めた当初は靴など一度の使用ではがれています。
ペンキ使えば硬くなりひび割れるしペンキを塗ったようなべったりとした質感になったり。

実際に自分で使っい試しながら染色方法のマニュアルを作っていきました。

基本下地染め、顔料塗装の2度染めをしトップコーティングして仕上げていきます。
下地染めは革そのものに染料を浸透させて染めるので、塗料が剥がれてきても同色の色が出てくるので目立たないんです。

参考価格    同色での染め直し  12000円~
        色の染め替え    20000円~


◆ ルイヴィトン エピ はげた色と光沢を修復

ルイヴィトン エピです。
バックにしてもお財布にしてもこのシリーズの注意点は表面の型押し。

この凹凸があってこそのエピですがこの部分は塩化ビニルという素材で使っていくと表面がすり減っていきます。
新品時は凸部分の先端はかなり細の鋭いと表現すればいいのかな、とがった感じですがある程度使われると削られてすり減り太くなります。

一番問題なのは凹と凸部分の色が違うタイプ。
新品時は凹の色面積が多く凸は細いんです。

わかりやすく白紙に黒の細いボールペンで線を書いた状態が新品時、太いマジックで線を書いた状態が使用後って感じになります。

先端が太くなってしまっているため、凹と凸の色を新品時と同じ色で再現しても新品時の風合いというか色合いに戻ることは無いんです。

新品時に凹部分の色が8,凸部分の色が2程度見えていたものが5対5の半々くらいの色になるため別物になってしまうんです。

今回は2色使いではないので色の変化は大きくは出ませんが凹凸のすり減りは同じなので新品時と同じ状態には戻すことができません。

説明を読んだ後画像を見ると、凸がすり減り凹凸が1対1くらいになっているのがわかると思います。

ルイヴィトン エピ 色と光沢を修復 仕上がり

この素材は古くなってくると素材を柔らかくしている柔軟剤が抜けていくため少しずつ硬くなっていきます。
クリーニング後、新品時に近い風合いに戻るよう柔軟剤を入れています。

油性系の柔軟剤ですが、染み込ませて弾力のある状態に戻ったら油分を拭き取り、色直しをしています。
柔軟成分を入れない限りどんどん硬化していくのでヴィトンのモノグラム、ダミエ、エピなど塩化ビニル素材が使われているモノは少し硬くなってきた?と思ったらメンテナンスとして柔軟成分を入れてもらうと風合いが戻ってきます。

今回、持つ部分の色が白化していましたが柔軟成分を入れることで白化が収まり黒く戻っています。

メンテナンスをし色を直し、トップコートして仕上げています。

光沢はお客様のご希望により出すこともできればマットにして仕上げることもできます。

表面の傷が多い場合、光沢を出すと傷が目立つようになり光沢を抑えると傷が目立たなくなります。

参考価格    ルイヴィトンエピ 単色染めの染め直し   12000円~
                 凹凸で色が違う2色染め  20000円~

◆ シャネルお財布~息子さんからのプレゼント 傷みが激しいシャネルお財布のリメイク~

シャネルのお財布です。
このお財布は息子さんからのプレゼント。

毎日愛用していたため、かなりの傷みと傷、擦れが出てしまった状態です。
「まだまだ使いたいからできる限り使えるように直して!」とご依頼です。

最初はどんな色だったんだろ?っとお客様と一緒に新品時の時に近い色が残っている部分を探してみるとかなり明るい色だった・・・らしい。

という事で、探した部分の色に合わせて調色をしできる限り直していき餡巣という事でお預かりしています。

シャネルお財布 息子さんからのプレゼント 仕上がり

お客様が見た瞬間、とてもびっくりされ喜んで頂けた仕上がりです^^

黒ずみをクリーニングとしみ抜きでできる限り除去していきました。
色目が思っていたより明るい色だったため、黒ずみが濃い状態で残ると色がくすんでしまうためできる限り除去しています。

除去後、革自体の擦れ、傷みが激しかったため、下地材を入れ下地を修復してから全体の色直しをしていきました。

参考価格    シャネルお財布クリーニング&リメイク   12000円(税込み13200円)
        画像事例 しみ抜き、下地直し、染め直し  20000円(税込み22000円)

◆ 綺麗に修復できない事例 型押し消失(ヴィトンエピも同じです)

今回はきれいに直らない事例です。
ルイヴィトン・エピの凹凸を再現d根着ないのと同じような事例です。

革製品の表面を見ると模様のような型押しがしてあるモノってたくさんあります。

この型押し、ほとんどの革製品は革自体に型押しがされており、その上から塗装されています。

塗装は使う塗料により熱く肉盛りされるモノ、薄くフラットになるものがあり、浅い型押しがある場合、フラット(薄い塗膜)になると量がつあくぁれます。

厚くすると型押しが埋まってしまうからです。

今回の事例は革自体に型押しではなく、革の上に載せてあると量に型押しがされている事例です。

革の上に厚くなる塗料を載せ、その塗料に型押しをしてあるというものです。

綺麗に修復できない事例 型押し消失

先にご紹介したエルメスベアンは革自体に型押しがされているため、フラットになる塗料で色直しをすることで型押しが復活します。

擦れにより型押しがつぶれて浅くなっていると少しのペットした感じはなりますが、ある程度は復活してくれます。

今回は塗料自体に型押しがされているため、同じ色の塗料で色を直しても型押しが復活することは無いので綺麗には直せない、という事になります。

今回は接着剤が付いてしまい、取ろうと思ったら表面が溶けてしまったという状態です。

ご説明をし、少しでも目立たなくなれば、という事でお受けしたお財布です。

◆ エルメス・ドゴン クリーニング・色直し・コーティング

エルメス・ドゴンです。
このドゴンは使っていたら汚れて少し目立ってきたからという事でエルメスへクリーニングを依頼したとの事。

帰ってきたお財布の仕上がりを見てビックリ・・・
出す前より色褪せた状態で帰ってきて染み込んだ黒住は取れていない・・・

エルメスへ問い合わせたところ、色直しまではできない、この仕上がりが限界、との事。

とてもがっかりされ、使いたくなかったのでずっとしまってあったとの事でした。

当店のブログを見て、使える状態にできるのなら・・・とご相談をお受けしたエルメス・ドゴンです。

エルメス・ドゴン 色直し 仕上がり

このドゴンはいくつかご依頼いただいていますが、トップコートされていないんじゃないかな?って思うものいくつかあります。

中には簡単に色褪せないものも見ているので色々とあるのかな・・・

お様ご自身がクリームなどでお手入れをしたところ色が剥げたって事例はいくつか見ています。

今回はお客様のご希望に沿い、ご自身でお手入れしても大丈夫なように染め直し、トップコーティングをして仕上げています。

丈夫なトップコートをしておけば汚れが染み込みにくくなり硬く絞ったタオルで拭いても大丈夫。
もちろんクリームでお手入れしても大丈夫です。

光沢はお客様のご希望で出してほしいという事でしたので、光沢も出して仕上げています。

エルメスから正規品としてみなされなくなる、というご説明もさせて頂きましたが、もう使うことは無いと思っていたしエルメスの出すことは無い、との事で了解頂きお受けしています。

エルメスドゴン 参考価格  25000円(税込み27500円)

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