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ノースフェイスTシャツ 飛び散った油(油脂)シミ クリーニングに出しても取れない理由は?

syatu

しみ抜き参考価格 
(ハイブランド品、高額品は+50~100%)

クイックしみ抜き       1か所 500円(税込み)
その場で取ってすぐお渡しする持ち込み会員限定サービスです。

特殊しみ抜き         1か所1650円~(税込み)
綿、麻の色柄物、シルクなど  1か所2750円~(税込み)
水性、油性しみ抜きで落ちないしみ抜き
素材、色柄により価格が変わりますので基本お見積り。

復元洗い 
Tシャツ類       1点 3850円~(税抜き)
トレーナー類       1点 4950円~(税込み)

多数シミがある場合、広範囲のシミの場合、
全体処理をしながらシミを落としていく復元洗いになります。

素材と色、難易度により金額が変わってきますので基本お見積りとなります。


◆ ノースフェイス綿Tシャツ バーベキューで飛び散って付いた油シミ

お客様からクリーニングに出したのに全く落ちていなかった!って時々お怒りの様子で相談されることがある油シミです。

今回は近所のチェーン店へ持って行ったところ、受付で当社だと多分落ちないからこちらへ、と当店を紹介されたとの事でした。

油が付いただけなのに?落ちない??ってお客様からするとどうして落ちないんだろ?って思いますね。

今回はノースフェイスの綿Tシャツで濃い目の緑色。

画像のように胸にワンポイントのプリントがあります。

では、どうして落ちないのか・・・説明していきますね^^

しみ抜き工程

品質表示は撮っていませんが、基本プリントがある場合、ドライクリーニング不可となっています。
ドライクリーニングするとプリントが剥がれてしまうんです。

ドライクリーニングは石油系の溶剤で洗うクリーニング方法で、水溶性の汚れは落ちず油性系の汚れを落とすのに特化した洗浄方法です。

だから、今回のように油が全体に飛び散っている場合、ドライクリーニングが最適だし洗うだけでも落ちる可能性がありますが、水洗いではほとんど落ちないんです。

水洗いしても洗うだけでは油汚れやシミが落ちないのは家庭洗濯でもクリーニング店でも同じなんです。

そして油シミと一言で言っても落ちやすい油と落ちにくい油があります。

サラダオイルなどさらっとしたオイルは比較的落しやすく、冷めると固まる油脂系の油はものすごく落ちにくくなります。

今回は焼肉の固まっている油が熱せられ液状化し飛び散って付いた、冷えると固まる油脂系の油汚れです。

熱で溶け出した油は服に付くと水が浸透するように繊維の奥まで浸透し、冷めるとものと形状に戻り繊維の奥で固まってしまうためものすごく落としにくい油汚れになります。

洗剤では簡単には溶け出さないため、溶解力の高い薬剤を使い、さらにスチームで熱をかけて油を溶かし、落としていく、といった方法になりますが、飛び散ったシミ1か所ずつ染み抜きをするためかなりの手間がかかってしまいます。

しみ抜き剤のつけ忘れがある部分はそのまま残ってしまう、濡れるとシミが見えなくなり乾くまでシミが残っているかどうかの確認ができないため数回この作業を繰り返しています。

長袖のTシャツですが袖にもかなり飛び散って付いていました。

仕上がり

水洗いしか出来ない服に大量の油シミ付けてしまうと簡単には落とせなくなります。
特に濃い色の綿製品はしみ抜きで色が簡単に抜け色ムラになってしまいます。

濃い綿製品の場合、油シミを取るのも難しくなるしみ抜きとなります。

それともう一つ、焼肉にしても揚げ物にしても、色の濃い綿製品に油が飛んでつくと、熱により色が抜けたりします。

油シミは色が濃くなるため色落ちが出ていてもわからないんです。

油シミが落ち色が薄くなっているのがわかり色抜けが起きていたって事に気が付くんです。

最初に悦明しておかないと収まりが付かないクレームになったりしてしまいます。

油シミが簡単に落とせるのはドライクリーニングが可能な服です。

不可となっている場合、クリーニングに出しても「これ以上は繊維を傷める恐れがあるため染み抜きができません」といった札とともに取れずに帰ってきてしまいます。

今回は受付で断ってもらえたからよかったと思います。

シミを取りたくて出しても落ちずにクリーニング代金のみかかってしまったって・・・経験ある方多いんじゃないかな。

取れないと言われる理由は無数にあるシミをすべてしみ抜きしないと落とせない事、しみ抜きをする際、色落ちを出してしまうとムラになってしまうからです。

黒、濃紺など濃い色の綿、麻製品、テンセル、シルクなど簡単に色落ちする素材はしみ抜きの難易度が上がるし色が抜けた場合、色修正をして直していく事ができないお店だとしみ抜きができないと言われたりします。

洗い指定を見てドライクリーニングが不可となっている場合、油シミすら落ちずに帰ってくるのはこんな理由からです。

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