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ルイ・ヴィトンクリーニング・しみ抜き~取れないと言われたワインのシミ~

ハイブランド品のしみ抜き参考価格

今回のルイヴィトン ワインのシミ+クリーニング

ワインのシミ抜き      5000円(税抜き5500円)
クリーニング(一点手洗い) 2500円(税込み2750円)

今回は地色が白ではなくオフホワイト
プリント柄、地色が白くならないよう染み抜き
詳細はブログをご覧ください。

◆同じクリーニング店なのに何が違う??

おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友眞吾です。

ハイブランド品など高額な服とユニクロなどで手軽に買え使える服など色々とあります。

どうして同じ服なのにクリーニング代金が違うの?
なぜ、同じ素材なのにしみ抜き代金が違うの??

こんな感じの疑問をお客様から投げかけてもらえるのも当店の特徴じゃないかな?

ひと昔前とは違い、今は同じクリーニング店に依頼するのでも、依頼内容によってお客様ご自身が出し分けています。

例えばお寿司。
回転ずしのお寿司と一流のお店のお寿司。
同じマグロ、中トロを頼んでも同じではないですね。

お寿司が握れない、魚もさばけないパートさんでもお寿司が提供できるようにシステムを構築しているお店と、新鮮な魚を仕入れてさばき、その場で握って出すお店。

特別な知識が無くても提供できるお寿司と職人のお寿司が同じになる訳がないのと同じなんです。

大手チェーン店と、チェーン店では出来ない事をする個人店。
クリーニングにしてもしみ抜きにしても、どんな服でも出来るようになるためには、様々な知識や経験が必要になります。

例えば素材ひとつとっても様々な素材があり、組み合わせまで入れると無限になります。

次に、色が付けられている服は、染め方法、抜けた色の直し方(色彩学)の知識も必要です。

それから、水分、溶剤を含んだ時の変化の出方など実践的な知識や縮み変形などが出る原因、出てしまった時に直せる技量等々・・・

お客様へのご説明も、お客様が見ている前で素材と色、染めを見て瞬時に判断してご説明のうえその場ですぐにシミを取るのも、
私自身が40年以上、この仕事をしてきて身に着けた知識と技術です。

特別ひどい状態のモノでなくても、「なんとなく良くなった」とか、「なんか綺麗になった」と感じたら、これが違いとなり品質になると思います。


◆ハイブランド品が断られる理由

日頃依頼しているクリーニング店では取れないからと断られてしまったという、
胸元真ん中辺りにワインをこぼしてしまったTシャツ。

ここでも、先の説明の通りの違いが出ています。
取れるのか取れないのか、実際に仕事をする人の判断ではなく、しみ抜きとかクリーニングをやったことがない人の判断になっています。

それともう一つ、誰でも受付ができるようマニュアルがあり、ハイブランド品のシミ抜きは受けない、とされているお店もあります。

でも一番の理由は、何か不都合な事が起きてしまった時に、お客様からのお怒りをもろに受けるのが実際に仕事をした人ではなく受付だからです。

受付はパートさんだから難しい事を聞いても答えられませんから・・・


◆ルイ・ヴィトンTシャツ ワインのシミ抜きとクリーニング

パッと見て、一番の注意するべき点はシミの色、それとシャツの地色です。

赤ワインの場合、赤みがどの程度残っているかにより落ち具合も変わり、例えばこのシャツをクリーニングに出してシミが取れない場合、赤みが消え薄茶色のような色になります。

薄くなるので、「しみ抜きしてもらって薄くなった」と勘違いされるのですが、シミは落ちておらず単純に落ちにくくなって帰ってきた状態。

ワインのシミが付き、そのまま半年、1年と時間が経過すると同じように赤みは無くなり酸化して茶色系の色に変化するのがワインです。

それともう一つは地色。
しみ抜きでご相談がある場合、白系など明るい色は必ず何年くらい前に購入したかをお聞きしています。

どうして聞くかというと・・・
真っ白の服の場合、着用せずに置いておくだけでも黄ばみが出てきます。

しみ抜きをする事でその黄ばみも一緒に取れるので、しみ抜きした部分のみきれいな白が出てきて色抜けしたように見えてしまうんです。
周りの黄ばみに合わせて色で補正してしまうと、全体の黄ばみとかくすみを取って欲しいと依頼された場合、色入れした箇所が落ちずに残りシミになります。

今回は下地の色も真っ白ではなくうっすらと色を入れられていましたので、その色を落とさないよう、プリントにも影響が出ないよう、シミ抜き剤の濃度と温度などに注意して調節し3~4段階に分けしみ抜きをしています。

まずは服自体に負荷をかけないように、シミを落とし、しみ抜き個所の薬剤をしっかり洗い流す工程の後に洗っていきます。

衿、袖口などは汚れが見えていなくても皮脂を染み抜きで除去し、1点手洗いで風合いに変化が出ないよう洗っていきます。

その他それぞれの色柄、素材に合わせて洗剤を作り、洗い方そのものも状態に合わせて当店の判断で変わります。


◆ルイ・ヴィトンTシャツ ワインのシミ クリーニングまとめ

ハイブランド品のクリーニングは当店の場合だと襟、袖口など肌に直接こすれる部分の皮脂を染み抜きで落とし、全体を1点ずつ手洗いして汗を落としていきます。

ソフトに、繊維に優しく洗う事も大切ですが、ソフトに洗うと汚れ落ちは悪くなるため、ソフトに洗うだけでは黄ばみ変色が出てしまいます。

洗うという工程をしておけば大丈夫、ではなく落とさなければいけない汚れを落とさないと洗う意味が無くなります。

落とさなければいけない汚れを理解して洗ってくれるお店へ依頼する事で、長く綺麗に愛用できるようになります。

Tシャツと一言で言っても、10万円、15万円、中にはその倍程度するTシャツもあり・・・
安心して任せられるお店がわからないってご相談されることは良くあります。

同じTシャツの形をしていても、同じではありませんからね!

※当店の価格(2023年10月現在)は以下の通り
・ハイブランド品、丁寧に洗ってほしいとご希望されるTシャツ 2500円(税込み2750円)~
・ブランド品以外のTシャツ 1200円(税込み1320円)


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