作業概要
シミ自体はバーバリーに限らず綿コートに出る独特の点状に出るオレンジっぽい色~赤っぽい色のシミはカビの色素シミです。
うっすらと出始めるとどんどん濃くなり、コート全体に斑点状のシミが出てきます。
カビの色素シミは水洗いしても漂白をしても簡単には取れないのが特徴。
水洗いが不可とされているブランドコートなどに出てしまうと、ほとんどのお店で取れないと断られてしまいます。
全体の汚れを落とし、シミや色素を酸化分解し、時間をかけて落としていきます。
全体を漬け込むと、コートは仕上げなしでは着られない状態になります。
それを1点づつ全て手仕上げして、また着られる状態へと修復していきます。
バーバリーのコートはカビやシミだけではなく、40年以上前の変色して着られなくなってしまったコートでも綺麗にできるコートで、カビや変色でも95%以上の確率で綺麗にできています。
ボタンは付けたまま復元洗いをしていくこともできますが、刻印の入っているもの等、替えの効かないものは作業前に取り外し、また仕上げの時に取り付けていきます。
革巻きのバックルは、作業に耐えられないため、全て取り外し、取り付けをしていきます。