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デニムバッグ・生地バッグのしみ抜き バッグ角部分の傷み補修

リーバイスのデニムバッグの作業前(before)写真。茶色い錆びシミのあるバッグ本体と、擦り切れた角部分のアップ
リーバイスのデニムバッグのしみ抜きと、傷んだ角部分の補修のご依頼です。
綿素材は、汚れやシミが付くと、とても落としにくい素材です。

生地バッグは、どこに相談したらよいか迷う方も多いと思います。
シミや汚れが付いた生地バッグは、繊維をきれいにすることが仕事のクリーニング店が専門になります。

ただ、バッグ類は洗うことを前提としていないため、特殊品として外注依頼されることも多くなります。
今回は、汚れやシミが落ちにくい理由と、補修方法などについてご説明しています。


今回のリーバイスデニムバック参考価格

しみ抜き10か所
600円(税込み660円)×10
6600円
角部分補修4か所
1500円(税込み1650円)×4
6600円


◆綿キャンパス地、デニムなど生地バッグはどこに相談する?

リーバイスのデニムバッグの作業前(before)写真。茶色いシミのあるバッグ本体と、リーバイスの赤タグのアップ
バッグのシミや汚れは、まずどこに相談すればいいのか迷う方が多いと思います。

静岡県浜松市で、バッグ・お財布のしみ抜きやリメイクを行っているお店。
おしゃれ工房You友(ゆうゆう)店主 大友眞吾です。

バッグと一言で言っても、いろいろあります。

革バッグ、革と生地のコンビバッグ、生地だけで作られたバッグなどです。

革バッグや革付きのバッグなど、しっかりと形が作られているバッグなら、バッグ専門店に相談する方も多いと思います。

では、綿キャンバス地やデニムなど、生地だけで作られたバッグはどこに相談するのか?

これは、誰もが迷うところだと思います。

生地部分のシミや汚れに関しては、基本的にクリーニング店が専門になります。

生地で作られている服を洗い、きれいにして、しみ抜きをすることが仕事だからです。

では、革はどうでしょうか?

革専門店と言いたいところですが、革を自分で洗い、染色まで行っているクリーニング店では、革業界でできないとされていることまででやっているお店あります。

例えば、革に染み込んだ油汚れは取れない。
ワニやトカゲ、ヘビなどの爬虫類は、お手入れできない。

私は皮革に取り組み21年になりますが、15年ほど前に受講した皮革業界のセミナーでは常識のように言われていました。

私が革の仕事を始めた頃、クリーニング業界で革に取り組んでいる個人店は、かなり少なかったと思います。

だからこそ、革業界の常識にとらわれることなく、何のしがらみもない状態で、自分で考えながら汚れを落とす方法を独学で勉強してきました。

今でも、皮革の洗いからしみ抜き、染色まで、革と生地の両方を扱えるお店はとても少ないと思います。

バッグ専門店でも落ちなかったシミや汚れが、個人店に依頼したら落ちたという事例も、たくさん見てきました。

バッグの汚れにしてもシミにしても色剥げにしても使っていれば必ず起きてきます。

生地バッグのシミや汚れで、どこに相談すればよいか迷ったときはそのお店で洗い仕上げている個人店が良いと思います。

素材や状態によりどこまでできるかはそのお店のスキル次第になりますがまずは相談してみてください。

◆バッグの補修相談はリフォーム店?クリーニング店?専門店?

バッグの補修をどこに相談すればよいのか、かなり迷うと思います。

実際、おしゃれ工房You友(ゆうゆう)へ相談される方の中にも、クリーニングとしみ抜き、傷みの修復は別だと考えている方が多いと思います。

汚れを落とす、しみ抜きをすることは、クリーニング店の仕事です。

でもバッグを解いて直す補修など、クリーニング店ではできないこともあります。

服には使わない特殊なミシンなどが必要になる場合は、バッグ専門店でないとできないこともあります。

当店でも、対応できない補修を相談されることがあります。

その場合は、どこへ相談すればよいかなど、できる限りアドバイスをさせてもらっています。

では、修理とクリーニングは、どちらを先にするのがよいのでしょうか?

これも迷うところです。

服でも同じですが、補修をすることで、汚れが内側に縫い込まれるような場合があります。

そのため、先にクリーニングとしみ抜きをしてから、リフォームをする方がよいと思います。

基本的に、当店でお受けできる場合は、先に洗いとしみ抜きをしてからリフォームをしています。

キズがあると、広がる可能性があるため、先にリフォームをするというお店もあるかと思います。

でも当店では、キズが広がらないように注意して洗い、そのあとでリフォームをする順番で行っています。

いつもリフォームをお願いしている職人さんに出す場合も、汚れや臭いが残ったままでは失礼になります。

まずは洗ってきれいにしてから、リフォームをお願いする。

私が考える手順と方法になります。

◆どこへ依頼する?判断するアドバイス

しみ抜きのご相談では、

「何が付いたのか」
「これは取れるのか?」

と質問されることが多いんです。

何が付いたのかは、実際にその場にいたお客様以外にはわかりませんので、これは必要な情報です。

ただ、しみ抜きをする側として必要な情報は、

① 素材の種類と色
② 何が付いたのか、どれくらいの範囲で、どれくらい時間が経っているか
③ クリーニングに出したか、自分で何か処理をしたか

です。

特に重要なのが、服の素材と色です。

同じシミでも、色が抜けやすい素材や、風合いが変わりやすい素材があります。シミを落とすための薬剤が使えないこともあります。

そのため、素材や色がわからないと、対応できるかどうかもお答えしにくくなります。

電話やLINEでのご相談では、

「品質表示を見て素材を確認してから、もう一度ご相談ください」

とお返事することがあります。

対応できるか、できないかは、こうした情報がないと答えられません。きちんと対応するお店であれば、どこでも同じだと思います。

服の情報や状態を聞くか聞かないか。

これも、どこへ依頼するかを決めるときの判断材料の一つになるかと思います。

何のシミが付いていた? しみ抜きしていくことでわかること

何のシミが付いたのか、お客様ご自身でもわからないことはたくさんあります。

知らないうちに付いていたシミや、しまっておいたら出てきたシミって、何が原因なのかわかりませんね。

でも、しみ抜きを仕事としている側から見ると、シミの色や出ている範囲、状態などから、ある程度予測することができます。

予測ができないと、しみ抜きをすることで起きるリスクの説明もできません。

今回の場合は、綿素材なので、まず色落ちする可能性があることをご説明しました。

服の色も一緒に抜かないと取れないシミもあります。

その場合は、色を直すことを前提にしみ抜きをしていきます。
色を直せない場合は、色を抜かない程度のしみ抜きまでしかできません。

今回はデニム地で綾織になっています。
紺色と白い色の2本の糸で織られていて、表側には紺色が、裏側には薄い色が多く出るようになっています。

2本の色の違う糸を使っているため、色を抜いてしまうと、抜けた色の糸を一本ずつ染色して直すことはできません。

そして、シミの色と出方です。

10か所以上に茶系のシミが出ていました。

お醤油などが飛び散って付いたのか、カビのシミが出てきたのか。

今回のシミの正体は、錆びでした。

錆びの場合、色柄物に付着して長い時間が経過すると、錆びを落とすと同時に色まで抜けてしまうことがあります。

過去にも数点、経験しています。

水色のTシャツに付いた錆びを除去したときには、錆びが付いていた形のまま、同じ状態ですっぽりと色が抜けました。

今回もシミの状態から錆びの可能性がありましたので、こうしたことも踏まえてご説明をさせてもらっています。

◆角部分の傷み補修

バッグ類は、革でも生地でも、下の四つ角が一番傷みやすい部分です。

今回も、擦れて生地に穴が開いたような状態になっている部分がありました。

生地がしっかり残っていれば、ミシンで縫って補強しながら補修していきます。

穴が開いている場合は、布を一枚入れ、力布を入れて補強してから縫っていきます。

今回は、四つ角全部を直してほしいというご依頼でしたので、力布を入れて補強し、縫い込みながら補修をしています。

多くの革製品は、革の上に塗料があり、その上にトップコートがされています。

光沢がなくなってきた場合はトップコートが傷んでいることがあります。

色の変化が見えてきた場合は、塗料まで剥がれてきている可能性があります。

毛羽立ちが起きてきた場合は、表面だけでなく革自体が傷み、毛羽立ってきた状態です。

革の上にある塗料とトップコート、2重の塗膜が革を保護しています。

革自体が傷む前に補修していくことで、革の傷みを抑え、長く愛用できるようになります。

◆デニム・生地バックのしみ抜き 角部分の傷み補修事例まとめ

今回はリーバイスのデニムバッグでした。
お見積額は手間のかかり方と工程内容で変わるため、お見積りは結構高くなっています。

でも、どうするかはお客様ご自身の判断にお任せになります。
相談したからと手数料などは一切頂いておりません。

出さなければいけないような受付方もしていません。
迷われている場合は、一度持ち帰って検討くださいとアドバイスをさせてもらっています。

お客様はこのバッグを綺麗にしたい、直したい、、でもどこへどう相談したら良いかわからないって方多いと思います。

今回はどこへ、どうやって相談したら良いか?
シミや補修の方法を知ることで、依頼するお店を選ぶときの判断材料にもなるかなと思い、記事として書きました。

革と生地バッグは違います。
生地であれば縫い込みもできますが、革になるとそうはいかない。

でも革バッグは色を直し、トップコートという保護膜を厚くすることで革を保護しながら補修しきれいに直す事も出来ます。

見た目を直すだけではなく、綺麗に長く愛用できることを考えて補修をしています。

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