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ムーレーダウンクリーニング~羽毛も表生地も傷めない当店独自のオリジナル洗浄法~

ムーレー(moorer)ダウン 参考価格(2023年4月現在)

ダウンベスト     8500円(税込み9350円)~
ダウンハーフコート 10000円(税込み11000円)~
ダウンロングコート 12000円(税込み13200円)~


ご紹介の革付きダウンベスト参考価格
皮革付きのため皮革洗い   10000円(税込み11000)

※脱脂され膨らみが無くなった羽毛に油分を補給して膨らめる、
何度ドライクリーニングをしても羽毛を脱脂しない洗浄方法は、
どこも取り組んでいない新しいドライクリーニング方法の開発として認められ
2012年(平成24年)2月に経営革新を取得した当店独自のオリジナル洗浄方法です。




◆羽毛への取り組み 当店独自のクリーニング方法

おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友 眞吾です。

ダウンクリーニングはどう洗うべきかをかなり試行錯誤してきました。
考えるきっかけとなったのは羽毛の独特の獣臭のニオイを取ってほしいとご相談があった事でした。

独特のニオイは昔からしているのは当たり前でこれが羽毛製品って認識で洗っていましたから、臭いを考えたことは無かったんです。

羽毛製品って多重構造になっていてかなりの高額品というのがひと昔前のダウン製品でした。

私はお客様から依頼されるので扱っていましたが、一般的には簡単に手が出せる価格ではなかったんです。

だから、着ている方も羽毛のニオイがして当たり前として着用されていたんだと思います。
嫌いな人、苦手な人は買わない、買っても着ないだけで臭いが問題になる事はなかったんです。

ユニクロが簡易的な作りでダウンを作ったのはアパレル業界では革命だったと思います。

そのおかげで手ごろな価格で作られるようになり、軽くてとても暖かいダウンが手軽に購入できるようになり・・・

ダウンを愛用する人が増えれば増えるほど、独特のニオイが気になる、着られないといった声が多数出てくるようになってきたんです。

ダウン製品がどんなものなのかを良く知らないで使う人が多くなってきたからです。

「買ったばかりのダウンを着て電車に乗ったら・・・満員だったのに私の周りだけ空いて・・・」

お客様から羽毛の臭いのご相談をお受けした時の忘れられないエピソードです^^

臭いを取るための取り組みで一番悔しかったのは、羽毛協会から「臭いの原因も羽毛が傷むのもドライクリーニングが原因です」と言われたこと。

根拠を聞けば間違っていないだけに、悔しかった・・・

って事でこれがきっかけとなり色々な事の考え方も変わっていったとても良い機会となったんです。

考え方で変わっていくクリーニング方法

ドライクリーニングというのは水洗いのように洗った液を使い捨てないんです。
簡単に言えば乾けば臭いも成分も揮発して無くなる灯油で洗っているのと同じです。

フィルター、活性炭などでドライ溶剤に溶け出した汚れを除去しながら使っていきます。

ニオイの原因となるのは、汚れが溶け込んだ溶剤が空洞になっている羽毛の羽軸に入り込み、溶剤は揮発して消えてなくなるけど溶け込んだ汚れがそのまま残るためニオイが出てくる

汚れが飽和状態まで蓄積してしまうと汚れが羽軸から出てきて表生地にシミが出てくる

そして汚れが酸化することで腐敗臭のような臭いが出てきたり水がかかると臭いだしてくるようになる


そして羽毛がダメになる原因はドライクリーニングで脱脂されるから

羽軸に残されている少量のオイルがドライクリーニングにより取られてしまうと羽毛は広がらなくなり、そのまま使っていくと羽毛は砕けるようにして粉々になっていく。

悔しかったから忘れることなく覚えているんです。

でも、ここまではっきりと根拠のある原因を教えてもらえたから、羽毛をどう扱っていくのが正解なのか答えを導き出すことが出来たんです。

原因がわからなければ解決方法もわからないんです。

羽毛を傷めずあ洗える当店独自の新しいドライクリーニング洗浄法!

根拠をはっきりとい言って頂けたので解決方法は簡単に見つかりましたと言うか、こうすればいいのでは?という仮説を立てることが出来ました。

ドライクリーニングが原因と言われた羽軸に残る汚れ、臭いの原因の除去、脱脂された羽毛の回復方法等々・・・

どうして回復できるのか、羽毛を傷めることなく臭いを除去出来るのか、クリーニングを何十回と繰り返しても羽毛を傷めることなく洗えるのかを、ちゃんと説明できるのも独自で問題を解決し独自で方法を作ってきたからです。

羽毛は水鳥の羽根だから水洗いしなくてはダメになるなど水洗いの宣伝をたくさん見かけますが、水洗いが出来ない素材で服を作っていたら?

例えばこのムーレーのダウン製品。
表生地がウールで作られているものってたくさんあります。
価格もかなり高額です。

30万、40万する、表示で水洗いに✖がつけられているハイブランド品を水洗いするのかな・・・?

ドライクリーニングは綺麗にならないとか水洗い出来るお店が技術のあるお店とか宣伝したりしていたから混乱してしまうけど・・・

それぞれ特徴は真逆になるのでお互いの良いところを生かし、弱い部分をどう補って洗っていくかが本当の技術です。

◆ウールが使われているムーレー(moorer)ダウンコート

画像は羽毛クリーニングについてご説明していた時のムーレーのダウンベストです。

ポケットに革がつけられていましたので皮革洗いをしています。

ハイブランド品はできる限り新品時に近い状態で、をお意識して仕上げていますので裏地もアイロン仕上げしています。

最近時々あるご相談の中で仕上げに関する質問になるのかな?光沢消失とか小じわが伸びないと言ったご相談があります。

ダウン製品は中にダウンが入れられているからアイロンがかけられない、というのが常識的な考え方がある様です。

そして一番厄介なのが金額・・・金額が高い=品質が良いと思われてしまう事かな。

モンクレールでもヘルノでもムーレーでも表生地をすべてアイロン仕上げしていますし小じわも綺麗に伸ばすことできます。

下記に仕上げ工程の説明ブログのリンク貼っておきます。

モンクレールなど薄手のナイロン生地の場合、後ろ下側の座る時に付くしわ、腕の折れ曲がる部分のしわなど綺麗に伸ばすと光沢は蘇ります。

機械仕上げでは伸びないしわになるので、この部分のしわが伸びていなければ丁寧な手仕上げはされていないと判断ができます。

アイロンで手仕上げされていないって実はとても多いんです。たくさん見ているし直してきていますから。

ダウン製品のファスナー取り換えはかなり大変になるのでファスナーオイルを入れメンテナンスをしています。

こちらのムーレーは上ジャケット部分は少し毛足のあるウール素材です。

このクラスになると普段着のように使い汚れるってあまりないんです。
それほど汚れていないウールのダウンを水洗いするお店は無いと思います。

ゆうゆう独自の新しいドライクリーニング洗浄方法は水洗いが出来ない素材でも変化を出すことなく、羽毛を傷めることなく洗うために考え確立してきた方法です。

モンクレールダウンコート ファンデーション汚れ しわ伸ばし

◆ムーレー(moorer)ダウンクリーニング まとめ

ムーレーは地元浜松ではあまり見かけないブランドだと思います。
当店で圧倒的に多いのはモンクレールです。

持ち込みで初めてのお客様がムーレー持って来てくださったとき、ムーレーですね!ってお受けした際
「ムーレーを知っているんだ・・・」っと驚かれたことがあります(笑)

浜松ではそれほど知られていないブランドなのかな。
当店の場合、ムーレークラスになるとクリーニングに出す事が心配される方も多く全国から宅配でクリーニング依頼をお受けしていますので知っていましたが・・・

お客様からご依頼されなければ知らなかったブランドです(汗)
色んなことを知ることが出来る、今できないことが出来るようになれるのはお客様がご依頼してくださったからなんです。

ここ数年、カナダグースとタトラスが人気かな。
ノースフェイスもかなり人気がありとても多いブランドです。

ゴアテックスダウンはゴアテックスがダメになる?と心配される方も多いのでいろんなブランド品のご相談がありますが、大丈夫です。

ゴアテックス機能をよく知らない方もいらっしゃいますので、仕組みからご説明させて頂いています。

当店の何度ドライクリーニングしても羽毛を傷めず綺麗に膨らむクリーニング方法はどこも取り組んでいない方法として経営革新を取得した洗浄方法です。

ゆうゆう独自の方法で私が試行錯誤して考えた洗浄方法ですので、唯一無二の洗浄方法になります。

羽毛独特のニオイ除去、脱脂された羽毛の復元まで、すべてが当店オリジナルの洗浄方法になります。

いろんな困ったことに対応できますので、困ったことがありましたらお気軽にご相談を^^

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