服の色、素材、染料の種類により取れにくいもの取れない物があります。 真っ白のTシャツでも染料の色移りの場合、4000円（税込み4400円）～となります。 インディゴ染めの場合、かなり落ちにくくなるため＋１００％ 色柄物は様子を見ながらつきっきりの作業となるため基本的に実物を確認してお見積りとなります。 今回のシャツ 参考価格 全体の色移り取り 袖の色抜け生地の取り換えまで 12000円（13200円）
◆取れ難い素材、取れにくい染料
おしゃれ工房You友（ゆうゆう） 大友 眞吾です。
家庭洗いで時々起こってしまう色移り、色にじみです。
取れない素材の代表がナイロン。
染料が色移りするとかなり取れなくなります。
服を染めてある染料は大きく分けると化学染料染め、硫化染め、インディゴ染め（藍染め）とあります。
顔料染めというのもありますが、これは染料染めとは染めの種類的に違うものになります。
化学染料は比較的落しやすく、硫化染め、インディゴ染めはかなり取れにくくなります。
見た目では判断が難しいため、当店でも順番に試していくような染み抜き、復元洗いになります。
色移りの場合、酸素系漂白剤で漬け込めば取れる？という情報がネット上で出ているのかな・・・
酸素系漂白剤は染料を分解しない（落とさない）漂白剤なので取れることは無いんです。
取れたら色柄物も安心！にはなりません。
染料は温度、アルカリ、洗剤成分で溶け出すので、熱いお湯に粉末酸素系漂白剤を入れてつけ置くと、粉末酸素系漂白剤（過炭酸）はアルカリなので染料もある程度は溶け出しますが酸素系漂白剤の効果ではないんです。
今回、地色が白なのでテストもしやすく、順番に化学染料、硫化染めを落とすテストをして行きましたが色移りが落ちなかったためおそらくインディゴからの色移り。
かなり落ちにくかったため想定外の事が起きてしまいました。
家庭洗いで時々起こってしまう色移り、色にじみです。
取れない素材の代表がナイロン。
染料が色移りするとかなり取れなくなります。
服を染めてある染料は大きく分けると化学染料染め、硫化染め、インディゴ染め（藍染め）とあります。
顔料染めというのもありますが、これは染料染めとは染めの種類的に違うものになります。
化学染料は比較的落しやすく、硫化染め、インディゴ染めはかなり取れにくくなります。
見た目では判断が難しいため、当店でも順番に試していくような染み抜き、復元洗いになります。
色移りの場合、酸素系漂白剤で漬け込めば取れる？という情報がネット上で出ているのかな・・・
酸素系漂白剤は染料を分解しない（落とさない）漂白剤なので取れることは無いんです。
取れたら色柄物も安心！にはなりません。
染料は温度、アルカリ、洗剤成分で溶け出すので、熱いお湯に粉末酸素系漂白剤を入れてつけ置くと、粉末酸素系漂白剤（過炭酸）はアルカリなので染料もある程度は溶け出しますが酸素系漂白剤の効果ではないんです。
今回、地色が白なのでテストもしやすく、順番に化学染料、硫化染めを落とすテストをして行きましたが色移りが落ちなかったためおそらくインディゴからの色移り。
かなり落ちにくかったため想定外の事が起きてしまいました。
◆色落ちしない素材とする素材
お受けする際、黒い部分の色が抜ける可能性のご説明をさせてもらっています。
テストで色が抜ける、色が出て滲む可能性がある場合、取り外してから取り付けという工程になります。
テストした感じでは、色はおそらく大丈夫と判断して作業をしていきましたが・・・
かなり色移りが取れ難かったため少しずつ強くしていくと・・・黒い部分の一部だけ色変化が起きてきました。
テストした部分は大丈夫だったけど、違う種類の素材が使われていたことがわからず想定外の事態に・・・
テストで色が抜ける、色が出て滲む可能性がある場合、取り外してから取り付けという工程になります。
テストした感じでは、色はおそらく大丈夫と判断して作業をしていきましたが・・・
かなり色移りが取れ難かったため少しずつ強くしていくと・・・黒い部分の一部だけ色変化が起きてきました。
テストした部分は大丈夫だったけど、違う種類の素材が使われていたことがわからず想定外の事態に・・・
色抜けした部分の生地の取り換え
白地に黒が部分的に使われているので色滲みが出る可能性、色落ちする可能性があります。
なので、まずは襟、袖口周りの部分の色落ちテストをしていますが・・・
通常、同じ生地が使われるためボタンが付けられている部分のみ違う生地が使われていたことは想定外でした。
今回は黒い部分の色落ちの可能性も想定してお見積りを出しており、幅を持って出していたお見積り金額の上限金額にはなりましたがボタンを外し生地を取り変えボタン取り付けていきました。
なので、まずは襟、袖口周りの部分の色落ちテストをしていますが・・・
通常、同じ生地が使われるためボタンが付けられている部分のみ違う生地が使われていたことは想定外でした。
今回は黒い部分の色落ちの可能性も想定してお見積りを出しており、幅を持って出していたお見積り金額の上限金額にはなりましたがボタンを外し生地を取り変えボタン取り付けていきました。
◆服の色にじみ、色移り取り～家庭洗い失敗～まとめ
家庭洗いでの注意点として
・綿、麻製品は色落ちする素材との認識が必要
・色は中性洗剤よりアルカリ洗剤のほうが出やすく（滲み、色移り、退色しやすく）なる
・水（洗剤）に浸かっている時間に比例して出やすくなり水温が高くなるほど色は出やすくなります。
品質表示は服の保証書になっており、指定に従って洗い不具合が起きた場合、法律上メーカーは保証することが義務付けられています。
なので家庭で洗いながら使っていきたい服は購入前に洗い指定を確認して水洗いが出来る指定の服を選ぶとメーカー保証のもとで安心して洗うことができます。
水洗いマークに手のマークがついている場合は手洗い指定になります。
よく勘違いされているのが、手洗い可能の指定なら洗濯機の手洗い（ソフト洗い）コースで洗えると思われていること。
洗濯機の手洗いコースはあくまで洗濯機での洗いなので、手洗いとは条件が異なります。
先に注意点として書いた中に、水に浸かっている時間に比例して色は出やすくなる、と書きましたが、洗濯機だと最低でも30分程度は洗剤液、水に浸かっている時間が出来ます。
手早く手洗いすると3～5分程度で洗えます。
手早く洗う事で色滲み、色移りを抑えて問題なく洗うことができても洗濯機で洗ってしまうと色にじみや移りが出てしまう可能性が高くなります。
水分が芯まで浸透するまでに約15分程度かかるとされていて、水分を含むと繊維は膨張、膨潤することで毛羽立ちなど風合い変化が起きたりします。
水洗いしたら毛羽立ちが起きたって経験あるかたも多いんじゃないかな。
手洗いにしても洗濯機の手洗いコース、一度すすぎ洗いコースにしても使える洗剤は中性洗剤のみとなりますのでご注意を。
アルカリ洗剤は濯ぎが弱いと残留し、逆にシミや変色が出たり、場合によっては肌にも影響が出る可能性もあります。
最近は何でもきれいになると言われる「オキシ漬け」をする人が増えています。
靴とか革製品までつけ置きする人がいます。
オキシクリーンは主成分が過炭酸のため液性はアルカリになります。
効果の出る使い方は水温は60℃、つけ置き時間は最低30分～2時間以内とされていますが・・・
綿、麻製品の色柄物、特に濃い色はこのつけ置きをしてしまうと色にじみ、色移り、色抜けがかなりの高確率で出てきます。
ほとんどのモノは不具合が出てしまうと思うので注意が必要です。
色が付いてしまったものでも、ひと昔前まではほぼ取れます、とブログなどでも紹介してきたのですが、最近では染色方法、染料の種類も変わってきて取れないモノも出てきています。
真っ白ならよっぽどまで取れたのですが、取り切れないものも出てきています。先にも書きましたが、硫化染め、インディゴ染めが移るとかなり取れにくいです。
見た目では何の染料で染められているのかはわからないので洗う際には、色の濃い服と薄い服を一緒に洗わないよう注意するしか方法は無いと思います。
色移りを取る方法は当店の場合だと大きく分けて4種類あり、順番に試しながら取れる方法を探していく復元洗いになります。
どんな薬剤使ってもこうすれば取れる、というものはなく、色移り、色にじみを取れるお店はものすごく限られた個人店しかありませんので・・・
洗う際には素材と色に注意してお洗濯を
・綿、麻製品は色落ちする素材との認識が必要
・色は中性洗剤よりアルカリ洗剤のほうが出やすく（滲み、色移り、退色しやすく）なる
・水（洗剤）に浸かっている時間に比例して出やすくなり水温が高くなるほど色は出やすくなります。
品質表示は服の保証書になっており、指定に従って洗い不具合が起きた場合、法律上メーカーは保証することが義務付けられています。
なので家庭で洗いながら使っていきたい服は購入前に洗い指定を確認して水洗いが出来る指定の服を選ぶとメーカー保証のもとで安心して洗うことができます。
水洗いマークに手のマークがついている場合は手洗い指定になります。
よく勘違いされているのが、手洗い可能の指定なら洗濯機の手洗い（ソフト洗い）コースで洗えると思われていること。
洗濯機の手洗いコースはあくまで洗濯機での洗いなので、手洗いとは条件が異なります。
先に注意点として書いた中に、水に浸かっている時間に比例して色は出やすくなる、と書きましたが、洗濯機だと最低でも30分程度は洗剤液、水に浸かっている時間が出来ます。
手早く手洗いすると3～5分程度で洗えます。
手早く洗う事で色滲み、色移りを抑えて問題なく洗うことができても洗濯機で洗ってしまうと色にじみや移りが出てしまう可能性が高くなります。
水分が芯まで浸透するまでに約15分程度かかるとされていて、水分を含むと繊維は膨張、膨潤することで毛羽立ちなど風合い変化が起きたりします。
水洗いしたら毛羽立ちが起きたって経験あるかたも多いんじゃないかな。
手洗いにしても洗濯機の手洗いコース、一度すすぎ洗いコースにしても使える洗剤は中性洗剤のみとなりますのでご注意を。
アルカリ洗剤は濯ぎが弱いと残留し、逆にシミや変色が出たり、場合によっては肌にも影響が出る可能性もあります。
最近は何でもきれいになると言われる「オキシ漬け」をする人が増えています。
靴とか革製品までつけ置きする人がいます。
オキシクリーンは主成分が過炭酸のため液性はアルカリになります。
効果の出る使い方は水温は60℃、つけ置き時間は最低30分～2時間以内とされていますが・・・
綿、麻製品の色柄物、特に濃い色はこのつけ置きをしてしまうと色にじみ、色移り、色抜けがかなりの高確率で出てきます。
ほとんどのモノは不具合が出てしまうと思うので注意が必要です。
色が付いてしまったものでも、ひと昔前まではほぼ取れます、とブログなどでも紹介してきたのですが、最近では染色方法、染料の種類も変わってきて取れないモノも出てきています。
真っ白ならよっぽどまで取れたのですが、取り切れないものも出てきています。先にも書きましたが、硫化染め、インディゴ染めが移るとかなり取れにくいです。
見た目では何の染料で染められているのかはわからないので洗う際には、色の濃い服と薄い服を一緒に洗わないよう注意するしか方法は無いと思います。
色移りを取る方法は当店の場合だと大きく分けて4種類あり、順番に試しながら取れる方法を探していく復元洗いになります。
どんな薬剤使ってもこうすれば取れる、というものはなく、色移り、色にじみを取れるお店はものすごく限られた個人店しかありませんので・・・
洗う際には素材と色に注意してお洗濯を