形見の衣装~黒カビが生えた衣装を復元~

TVで放映された動画は↓↓↓
◆今回のTV放映はどうでしたか?

おしゃれ工房You友(ゆうゆう)店主 大友 眞吾です。
6月2日にTV放映された動画が公開されました。
今回で15回目のTVとなり、色々なことを経験させて頂き学ばせてもらっています。
見てもらう事で言葉では伝えられない事を感じてもらう、言葉にしなくても見てもらう事で表現していく。
より良いモノを作ろうと思ったらより多くの尺を取りたくさんの中から厳選して作っていく。
今までの経験から動画を見れば作り込まれているかどうかが一目でわかるようになりました。
すごい世界だなぁって経験させてもらったのが1時間のドキュメンタリー番組を収録している時でした。
私自身、取材を受けながらなんだか高額のブランディングセミナーでも受けているような感覚になり、ディレクターには「聞き出すためのセミナーとか、勉強してきたの?」と思わず聞いちゃいました。
一つの質問に対して質問する角度を変えながら答えを引き出していくんです。
そうすることで、取材対象の方もあまり考えたことがない理念などを考えるようになり、繰り返し聞いていく事で明確な答えと変っていく。
たった1時間の番組なのに40日間朝から晩までずっと撮り続けていたのがドキュメンタリー番組の取材でした。
ドキュメンタリー番組では外せない、自宅で食事をしながらの取材もちゃんとやりましたが・・・
プロデューサーから「これだけの内容だから仕事だけを丁寧に出していこう!」と言う事になりカットされていました(笑)
年末の大掃除以上に片付けと掃除、店主が作る夕食をみんな揃っての団らん・・・が一番大変でした!
ここでは話しきれないくらいの事を経験させて頂き、学ばせて頂けました。
今回、県内だけの放送だから簡単にって感じで取材が始まりましたが、どこでも引き受けてもらえないようなひどい状態の思い出の服を、綺麗にし、お客様にお渡しするところまでって、とても大変な事なんです!!
取材を進めていく中でちょっと心配になることもしばしば・・・
そしてTV放映を見て、私的に残念に思うことがいくつかあり。。。
今回は放送を見ていて何をどう伝えたかったんだろ??
難しいことができるって事なのか、綺麗になった服を見ての感動を伝えたかったのか・・・
せめて出演を快諾して頂いたお客様をもう少しちゃんとしっかりと表情まで出してもらいたかったなぁ・・・
TVに出るってほとんどの方が経験しないほどの出来事ですから。
6月2日にTV放映された動画が公開されました。
今回で15回目のTVとなり、色々なことを経験させて頂き学ばせてもらっています。
見てもらう事で言葉では伝えられない事を感じてもらう、言葉にしなくても見てもらう事で表現していく。
より良いモノを作ろうと思ったらより多くの尺を取りたくさんの中から厳選して作っていく。
今までの経験から動画を見れば作り込まれているかどうかが一目でわかるようになりました。
すごい世界だなぁって経験させてもらったのが1時間のドキュメンタリー番組を収録している時でした。
私自身、取材を受けながらなんだか高額のブランディングセミナーでも受けているような感覚になり、ディレクターには「聞き出すためのセミナーとか、勉強してきたの?」と思わず聞いちゃいました。
一つの質問に対して質問する角度を変えながら答えを引き出していくんです。
そうすることで、取材対象の方もあまり考えたことがない理念などを考えるようになり、繰り返し聞いていく事で明確な答えと変っていく。
たった1時間の番組なのに40日間朝から晩までずっと撮り続けていたのがドキュメンタリー番組の取材でした。
ドキュメンタリー番組では外せない、自宅で食事をしながらの取材もちゃんとやりましたが・・・
プロデューサーから「これだけの内容だから仕事だけを丁寧に出していこう!」と言う事になりカットされていました(笑)
年末の大掃除以上に片付けと掃除、店主が作る夕食をみんな揃っての団らん・・・が一番大変でした!
ここでは話しきれないくらいの事を経験させて頂き、学ばせて頂けました。
今回、県内だけの放送だから簡単にって感じで取材が始まりましたが、どこでも引き受けてもらえないようなひどい状態の思い出の服を、綺麗にし、お客様にお渡しするところまでって、とても大変な事なんです!!
取材を進めていく中でちょっと心配になることもしばしば・・・
そしてTV放映を見て、私的に残念に思うことがいくつかあり。。。
今回は放送を見ていて何をどう伝えたかったんだろ??
難しいことができるって事なのか、綺麗になった服を見ての感動を伝えたかったのか・・・
せめて出演を快諾して頂いたお客様をもう少しちゃんとしっかりと表情まで出してもらいたかったなぁ・・・
TVに出るってほとんどの方が経験しないほどの出来事ですから。
◆番組内で手掛けていた衣装・他店で断られた理由

今回は局側の希望通り(思い出の品)のご依頼内容を出すことができています。
この衣装は番組内でも紹介されていますが22歳という若さで他界された息子さんが生前最後に着ていた衣装です。
突然倒れ急逝され・・・最後に着ていた衣装という事で大切に保管していたとの事でしたが・・・
クリーニングに出してしまってあっても変色、カビなど酷い状態になってしまうものってあります。
私どもプロから見れば、洗われ方に問題があることはわかりますが、お客様は自分の保管の仕方が悪かったって思われますね。
今回も「私の保管の仕方が悪かったから…」とご自身を責めるようにしてご相談がありました。
ここまで酷い状態になるのは汚れがそのまま残っているからです。
衿元の変色を見る限り汗も皮脂も残っている・・・
舞台衣装で汗もかくし激しい動きもするでしょう。
和服と同じように洗ってるだけだとしたら・・・クリーニングしてもしなくても同じ状態になっていたと思います。
TVでは他店で断られたという説明はあってもどうして断られたのかの理由もわからなかったんじゃないかな。
それなりに時間をかけて物撮りしていましたが伝わらなかったんじゃないかなって思います。
現物は白の色もかなりくすみぽつぽつとした黒カビが全体に出ています。
衿元もかなり変色が出ておりこの後で刺繍部分のアップも出していきますがかなり酷い状態です。
画像を見て頂ければ始めはこんなひどい状態だったんだって事が伝わるかと思います。
この衣装は番組内でも紹介されていますが22歳という若さで他界された息子さんが生前最後に着ていた衣装です。
突然倒れ急逝され・・・最後に着ていた衣装という事で大切に保管していたとの事でしたが・・・
クリーニングに出してしまってあっても変色、カビなど酷い状態になってしまうものってあります。
私どもプロから見れば、洗われ方に問題があることはわかりますが、お客様は自分の保管の仕方が悪かったって思われますね。
今回も「私の保管の仕方が悪かったから…」とご自身を責めるようにしてご相談がありました。
ここまで酷い状態になるのは汚れがそのまま残っているからです。
衿元の変色を見る限り汗も皮脂も残っている・・・
舞台衣装で汗もかくし激しい動きもするでしょう。
和服と同じように洗ってるだけだとしたら・・・クリーニングしてもしなくても同じ状態になっていたと思います。
TVでは他店で断られたという説明はあってもどうして断られたのかの理由もわからなかったんじゃないかな。
それなりに時間をかけて物撮りしていましたが伝わらなかったんじゃないかなって思います。
現物は白の色もかなりくすみぽつぽつとした黒カビが全体に出ています。
衿元もかなり変色が出ておりこの後で刺繍部分のアップも出していきますがかなり酷い状態です。
画像を見て頂ければ始めはこんなひどい状態だったんだって事が伝わるかと思います。
DAYDAYで放送~カレー、マニキュアのシミを一気に落とす!
一番難易度が高い金糸刺繍、表から裏まで浸透するように生えている黒カビ

状態を見るとこの衣装を着てかなり激しく動き汗もかいているんだろうなぁ・・・って事がわかります。
表面だけじゃなく、裏から表面まで浸透するように黒カビが生えているって事は、この部分には汗、皮脂が浸透して付着しているって事です。
放送内でもほんの少し触れていましたが、一番厄介なのが金糸という金属が使われた糸が使われているという事。
一般の方にはわからないかもしれませんが、プロなら安易に酸化剤(漂白剤)が使えないって一目で判断します。
例えば鉄など、置いていおくと錆びていきいます。
空気中の酸素により鉄が酸化することで錆びていきいます。
酸化=腐食になりますので鉄が腐食しているって事で、太い鉄骨などでも40年50年と酸素による酸化が進むと腐食し折れたりします。
漂白剤などの酸化剤は空気中の酸素によりゆっくり進んでいく酸化を一気に進めることになるんです。
金属が使われている糸の場合、鉄と同じように酸化して腐食すると光沢が消滅し金、銀などの色も変わりグレーのような色になってしまうんです。
だから、服でもラメとか菌、銀などの装飾物が付けられているモノを安易に漂白すると光沢の消失や、変色などがおこり、直らなくなる事があります。
漂白剤は一般家庭だと酸素系漂白剤の液体と粉末、塩素の3種が手に入れられる漂白剤(酸化剤)になります。
ハイドロハイターは花王の商品なのでハイターと付いていますが、酸化剤ではなく還元剤で酸化とは反対の反応になります。
ハイターという名称は花王だけが使える登録商標です。
ハイドロハイターは一般家庭だとほとんど使い道がないかな・・・
こうしたラメなど金属を腐食させることなく漂白できる薬剤があります。
クリーニング店でも知らない人がほとんどになるんじゃないかな。
まずはラメの光沢が消失しないよう、腐食させないようにできる事から始めています。
YV放送を見ていつもお世話になっている方が、外注で金で刺繍された竜の垂れ幕を出したらラメの色が消失した事があり、どうしてだろ?って思っていたけど理由がわかりました、と言っていました。
酸化によりラメが消失するって事を知らない同業者って実は多かったりします。
簡単に消失するモノ、変化を起こさない加工されたモノ、加工されたモノの中で注意しなければいけないものなどあるんです。
私も教わったわけではなく失敗しながらの経験から培ってきた知識と技術になります。
表面だけじゃなく、裏から表面まで浸透するように黒カビが生えているって事は、この部分には汗、皮脂が浸透して付着しているって事です。
放送内でもほんの少し触れていましたが、一番厄介なのが金糸という金属が使われた糸が使われているという事。
一般の方にはわからないかもしれませんが、プロなら安易に酸化剤(漂白剤)が使えないって一目で判断します。
例えば鉄など、置いていおくと錆びていきいます。
空気中の酸素により鉄が酸化することで錆びていきいます。
酸化=腐食になりますので鉄が腐食しているって事で、太い鉄骨などでも40年50年と酸素による酸化が進むと腐食し折れたりします。
漂白剤などの酸化剤は空気中の酸素によりゆっくり進んでいく酸化を一気に進めることになるんです。
金属が使われている糸の場合、鉄と同じように酸化して腐食すると光沢が消滅し金、銀などの色も変わりグレーのような色になってしまうんです。
だから、服でもラメとか菌、銀などの装飾物が付けられているモノを安易に漂白すると光沢の消失や、変色などがおこり、直らなくなる事があります。
漂白剤は一般家庭だと酸素系漂白剤の液体と粉末、塩素の3種が手に入れられる漂白剤(酸化剤)になります。
ハイドロハイターは花王の商品なのでハイターと付いていますが、酸化剤ではなく還元剤で酸化とは反対の反応になります。
ハイターという名称は花王だけが使える登録商標です。
ハイドロハイターは一般家庭だとほとんど使い道がないかな・・・
こうしたラメなど金属を腐食させることなく漂白できる薬剤があります。
クリーニング店でも知らない人がほとんどになるんじゃないかな。
まずはラメの光沢が消失しないよう、腐食させないようにできる事から始めています。
YV放送を見ていつもお世話になっている方が、外注で金で刺繍された竜の垂れ幕を出したらラメの色が消失した事があり、どうしてだろ?って思っていたけど理由がわかりました、と言っていました。
酸化によりラメが消失するって事を知らない同業者って実は多かったりします。
簡単に消失するモノ、変化を起こさない加工されたモノ、加工されたモノの中で注意しなければいけないものなどあるんです。
私も教わったわけではなく失敗しながらの経験から培ってきた知識と技術になります。
◆重なり合った刺繍にめり込む黒カビ

こちらはTVでは出ていない工程になっています。
白地部分の黒カビは取れても刺繍部分の黒カビが取り切れない・・・
最近、この画像のような浴中処理をしている宣伝動画を見ましたが、おしゃれ工房You友ブログで載せていたことをパクられている(笑)
見せる化することをいつも考え、トルソーに着せて画像を撮るのもクリーニング店では当店が一番最初になるかと思います。
まだクリーニング店がHP、ブログなどほとんどやっていない、20年以上前の事です。
浴中処理も宣伝動画を出していた会社が無かったころから出していますから。
真似は簡単だけど浴中で処理していく意味わかっているのかな?
画像は何重にも重なっている刺繍糸の奥に入り込み取れなくなっているカビの分解処理をしています。
奥に入り込んでいる場合、表面をしみ抜きしようとブラッシングしても奥には届かないから表面を傷めるだけになります。
取れない色素を分解しても繊維の表面に残っているため、超音波の振動で分解されたカビの色素を洗い流すようにして浴中で落としています。
ドキュメンタリーのように、もし取れるまでの工程を全部撮り放映したいと言われたとしたらこの一枚を復元するのに何日もかけて撮りに来なければできない、そんな時間と手間をかけやっています。
白地部分の黒カビは取れても刺繍部分の黒カビが取り切れない・・・
最近、この画像のような浴中処理をしている宣伝動画を見ましたが、おしゃれ工房You友ブログで載せていたことをパクられている(笑)
見せる化することをいつも考え、トルソーに着せて画像を撮るのもクリーニング店では当店が一番最初になるかと思います。
まだクリーニング店がHP、ブログなどほとんどやっていない、20年以上前の事です。
浴中処理も宣伝動画を出していた会社が無かったころから出していますから。
真似は簡単だけど浴中で処理していく意味わかっているのかな?
画像は何重にも重なっている刺繍糸の奥に入り込み取れなくなっているカビの分解処理をしています。
奥に入り込んでいる場合、表面をしみ抜きしようとブラッシングしても奥には届かないから表面を傷めるだけになります。
取れない色素を分解しても繊維の表面に残っているため、超音波の振動で分解されたカビの色素を洗い流すようにして浴中で落としています。
ドキュメンタリーのように、もし取れるまでの工程を全部撮り放映したいと言われたとしたらこの一枚を復元するのに何日もかけて撮りに来なければできない、そんな時間と手間をかけやっています。
◆仕上がり画像 その①

胸元刺繍部分です。
全体のくすみが取れ綺麗な白になっているのが画像からもわかるかと思いますが、現物もほぼ同じように白くなっています。
今回は洗剤で落とせる汚れ、酸化、還元など化学的な分解など付いていた汚れの99、5%程度は落ちているかと思います。
それくらいの工程で落としていったって事です。
お客様も見た瞬間に色が真っ白に戻っていることに気が付いたんじゃないかな。
全体のくすみが取れ綺麗な白になっているのが画像からもわかるかと思いますが、現物もほぼ同じように白くなっています。
今回は洗剤で落とせる汚れ、酸化、還元など化学的な分解など付いていた汚れの99、5%程度は落ちているかと思います。
それくらいの工程で落としていったって事です。
お客様も見た瞬間に色が真っ白に戻っていることに気が付いたんじゃないかな。
スーパーJチャンネルにて放送 バーバリー綿コートカビ取り・お客様の表情まで
仕上がり画像 その② エリ周りの変色

エリ周りです。
汚れは洗剤で落とすもの、洗剤で落ちない色素系のシミとか黄ばみは酸化剤(漂白剤)で落とす。
まずはお洗濯の基本です。
汚れにしてもシミにしてもしみ抜きするなら漂白剤、と間違った情報を信じている方が多いんです。
油などの汚れも落とすのは洗剤になりますが、油の場合は台所用洗剤原液など油の溶解力の強いものを使って落とさないと落ちません。
さらに、油は洗剤とよく馴染ませないと水で洗い流せないので、馴染ませることを意識してよく揉み馴染ませ、よく馴染ませたら揉みながらお湯などで洗い流す事でほとんどの油性汚れは落とすことができます。
化粧品のシミ汚れも同じ。
検索するとよくクレンジングオイルでのしみ抜き方法が出てきますが使わないほうがいいですね。
肌にうるおいを持たせるためにオイルが入っていて、オイルのシミができると家庭で落とすのが大変になります。
クレンジングで落とせる程度なら台所用洗剤原液で落とせるし、台所用洗剤なら洗えばシミになることはありませんから。
この変色もまずは皮脂をしみ抜きで落としています。
同じように見える変色でも皮脂による変色はかなり強い油性のシミ抜きで除去します。
皮脂(油))が残っていると漂白剤が弾かれ効きが悪くなるため、しみ抜きの手順はまずは油を落とす、です。
家庭で食べこぼしのシミを落としたい場合もまずは油を落としてから始めないと、シミ、汚れは高確率で残ってしまいます。
汚れは洗剤で落とすもの、洗剤で落ちない色素系のシミとか黄ばみは酸化剤(漂白剤)で落とす。
まずはお洗濯の基本です。
汚れにしてもシミにしてもしみ抜きするなら漂白剤、と間違った情報を信じている方が多いんです。
油などの汚れも落とすのは洗剤になりますが、油の場合は台所用洗剤原液など油の溶解力の強いものを使って落とさないと落ちません。
さらに、油は洗剤とよく馴染ませないと水で洗い流せないので、馴染ませることを意識してよく揉み馴染ませ、よく馴染ませたら揉みながらお湯などで洗い流す事でほとんどの油性汚れは落とすことができます。
化粧品のシミ汚れも同じ。
検索するとよくクレンジングオイルでのしみ抜き方法が出てきますが使わないほうがいいですね。
肌にうるおいを持たせるためにオイルが入っていて、オイルのシミができると家庭で落とすのが大変になります。
クレンジングで落とせる程度なら台所用洗剤原液で落とせるし、台所用洗剤なら洗えばシミになることはありませんから。
この変色もまずは皮脂をしみ抜きで落としています。
同じように見える変色でも皮脂による変色はかなり強い油性のシミ抜きで除去します。
皮脂(油))が残っていると漂白剤が弾かれ効きが悪くなるため、しみ抜きの手順はまずは油を落とす、です。
家庭で食べこぼしのシミを落としたい場合もまずは油を落としてから始めないと、シミ、汚れは高確率で残ってしまいます。
仕上がり画像 その③

全体を復元しているので裏面もすべて除去できています。
カビの生えた原因となっている汚れもすべて除去できているのでしまっておいても同じような状態になることは無いと思います。
ただし、しまわれる際は湿気だけには注意して、とお伝えしています。
カビの生えた原因となっている汚れもすべて除去できているのでしまっておいても同じような状態になることは無いと思います。
ただし、しまわれる際は湿気だけには注意して、とお伝えしています。
仕上がり その④

最後までてこずった押し重なった刺繍に入り込んだ黒カビです。
なかなか取り切れず、次の工程はどの程度の強さで、条件でやっていこうかと考えながら進めていきました。
そこまで手をかけるのもTV取材が入っているからではなく、息子さんの形見の品という事をお聞きしお受けしているから。
もしもの事があっても保証はできないという事をご説明し、了解を頂いていますが、絶対にそうならないよう進めています。
自然と気持ちが入る仕事です。
気持ちが入るほどより良い仕事ができるようになりますが、入りすぎると失敗もします。
あそこでやめておけばよかった・・・今までに何度も繰り返してきています。
なかなか取り切れず、次の工程はどの程度の強さで、条件でやっていこうかと考えながら進めていきました。
そこまで手をかけるのもTV取材が入っているからではなく、息子さんの形見の品という事をお聞きしお受けしているから。
もしもの事があっても保証はできないという事をご説明し、了解を頂いていますが、絶対にそうならないよう進めています。
自然と気持ちが入る仕事です。
気持ちが入るほどより良い仕事ができるようになりますが、入りすぎると失敗もします。
あそこでやめておけばよかった・・・今までに何度も繰り返してきています。
仕上がり その⑤

背中刺繍の裏面です。
刺繍する際、紙を裏打ちしてから刺繍されます。
この時、裏打ちした紙のハリを出すために糊を張る、貼り付ける時にでんぷん糊など使うなどされると、そのでんぷんにカビが生えてしまいます。
でんぷんを餌にし繁殖するからです。
和服の裏地も、付ける前に糊落ししてからつけられないと、裏地全体にカビが生えてしまいます。
時折、まっ茶色くなっている和服の裏地がありますが、糊落しをされずそのままつけられています。
数十年しまい込んだ後にわかるため、どうしようもないかな・・・
刺繍する際、紙を裏打ちしてから刺繍されます。
この時、裏打ちした紙のハリを出すために糊を張る、貼り付ける時にでんぷん糊など使うなどされると、そのでんぷんにカビが生えてしまいます。
でんぷんを餌にし繁殖するからです。
和服の裏地も、付ける前に糊落ししてからつけられないと、裏地全体にカビが生えてしまいます。
時折、まっ茶色くなっている和服の裏地がありますが、糊落しをされずそのままつけられています。
数十年しまい込んだ後にわかるため、どうしようもないかな・・・
◆形見の衣装~TVで放映された黒カビが生えた衣装の復元~ まとめ

今回の放送で残念に思ったのはここまで手掛けたこの衣装の状態も、綺麗にしていく過程の大変さも伝わらなかった事、
一番はせっかくお客様が出演してくれているのに表情やお顔がしっかり映し出されなかった事。
手掛ける前の状態から撮り、その工程、そして仕上がりを見たお客様の表情まで撮るって簡単にはできません。
どこのお店でも断られるような状態をまずは綺麗にできるかどうかも問題ですし、その前にそんな思い入れのあるモノが依頼されるかどうか・・・
経験上、そんな思い入れ深い服が依頼されるって少なくてもおしゃれ工房You友として開業する以前では年に数着あるかないくらいでした。
TV出演はかれこれ15回目となりますが、謝礼などはありません。
当店は取材をして頂けるだけでとてもありがたい事ですので構いませんが、出演してくださったお客様には何かしらの恩恵があればいいのになと思います。
色んなことも含め、今回なりにいい勉強になりました。
また次の機会がありましたら今回の経験を生かしていきたいと思います。
一番はせっかくお客様が出演してくれているのに表情やお顔がしっかり映し出されなかった事。
手掛ける前の状態から撮り、その工程、そして仕上がりを見たお客様の表情まで撮るって簡単にはできません。
どこのお店でも断られるような状態をまずは綺麗にできるかどうかも問題ですし、その前にそんな思い入れのあるモノが依頼されるかどうか・・・
経験上、そんな思い入れ深い服が依頼されるって少なくてもおしゃれ工房You友として開業する以前では年に数着あるかないくらいでした。
TV出演はかれこれ15回目となりますが、謝礼などはありません。
当店は取材をして頂けるだけでとてもありがたい事ですので構いませんが、出演してくださったお客様には何かしらの恩恵があればいいのになと思います。
色んなことも含め、今回なりにいい勉強になりました。
また次の機会がありましたら今回の経験を生かしていきたいと思います。