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アルマーニの綿パンツ 全体の黄ばみ変色とカビシミを落とした復元洗い事例

クリーニングではもう取れないとあきらめていたアルマーニの綿パンツです。
全体の変色、点状に出たカビシミ、水シミまで広がっている状態でした。


復元洗いで全体の黄ばみ変色を落とし、落ちないシミを一つずつ取っていった事例です。
今回は、還暦のお祝いにサプライズで贈りたい、そんなご相談です。

今回のアルマーニ綿パンツ復元洗い
参考価格
全体復元洗い・落ち切らない部分を個別しみ抜き

13000円(税込み14300円)

復元洗いは素材と色、状態により金額が変わります。
基本現物を拝見してからのお見積りとなります。

今回は12000~15000円(税抜き)のお見積りを出させて頂き
結果13000円(税込み14300円)となりました。
どんなに手間がかかってもお見積り代金の上限を超えることはありません。


※ 今回お礼のLINEを頂きましたので最後にご紹介させて頂きます。

◆色々な想いと共に届く依頼品

静岡県浜松市のブランド品クリーニング・しみ抜き専門店
おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 店主 大友眞吾です。

TV取材でも、思い出修復など思い入れのある服のご相談で取材依頼をいただくことが多いんです。

金額では買えない思い入れのあるモノがあります。
おばあちゃんが手作りした日傘、おじいちゃんが着ていたダンヒルのコート、高い服ではないけれどお母さんが大切にしている服、子供が初任給で買ってくれた服などです。

今回は、奥さんかな、娘さんかな。
還暦のお祝いに、生まれ変わったアルマーニのパンツをサプライズでプレゼントしたい、そんなご依頼です。

このパンツは、10年以上前に数回履いたあと、翌年には変色とシミが出てしまったそうです。
つまり、シミが出てから10年以上たっているパンツです。

クリーニングに出しても取れないと、あきらめていたとのことでした。
それでもご相談くださったのは、あきらめきれないほど気に入っていたパンツだからだと思います。

今回はLINEで画像を送りながらご相談いただき、画像で分かる範囲でお返事し、およそのお見積りもお伝えしました。
正確なお見積りや、復元洗いを進めるうえでのリスクについてもLINEでご説明しています。

ただ、リスクの内容は素材、色柄、状態によって変わります。
最終的なお返事は現物を拝見してからになりますが、およその目安が分からないと送るかどうか迷うと思います。
なので、まずはLINEやお電話でご相談ください。

通常のクリーニング料金でできる作業ではありません。
金額も一般的なクリーニング料金のようにはいきませんので、発送前に必ず一度ご相談ください。

お母さんの形見 手縫い刺繍のタペストリー~カビ取り変色黄ばみ取り~

◆アルマーニ綿パンツ 状態

一つ前の画像も合わせてご覧ください。
画像では色の補正がかかるため、肉眼で見る印象とは少し違って見えることがあります。

このお客様のご相談LINEにもありましたが、もともとは明るいオフホワイトのパンツです。
それが全体的にかなり黄ばんでいて、ぱっと見では薄い黄色というより、黄なりが強く出たような色合いになっていました。

全体の変色に加えて、いろいろなシミも出ています。
点々と見えるものはカビの色素シミです。
黄色っぽく線状に見える濡れたような跡は、水シミや湿気シミです。
そのほかにも、原因の分からないシミが全体にあります。

こういう古い服のご相談はよくあります。
このパンツのように全体が変色している場合、部分だけしみ抜きをすると、そこだけ新品のころのきれいな色が出てしまいます。
すると色が抜けたように見えてしまうんです。

とはいえ、黄ばみの原因になっている汚れを残したまま、シミだけ落とすことはできません。

全体に変色が出ている場合は、しみ抜きから始めません。
まずは全体のシミ、焼け、変色を落とすための復元洗いをします。
そのうえで落ちなかったシミを、状態を見ながらこのあとどうするか考えていきます。

復元洗いは、単純に全体を漬け込んで漂白するような作業ではありません。
元の色を抜かないように、どの薬品をどう組み合わせて使うかが大事です。
やり方は一つではありません。

10年前とは比べものにならないほど、今の方法は進歩しています。
そしてその方法は、すべて当店独自の技術です。

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アルマーニ綿パンツ カビシミ②

画像では、黄ばんだ生地の上に薄い茶系のカビシミが出ているため、少し分かりにくいかもしれません。
ですが、実物ではかなり濃く出ています。

点状にぽつぽつと出てくるこのカビシミは、綿製品によく見られる独特のシミです。

多いのは綿のコートです。
当店でご相談が多いのは、綿のバーバリーコートや綿のマックスマーラコートです。

シミの主な原因は水溶性の汚れです。
空気中の湿気に溶け込んだ水溶性の汚れが生地に入り込み、乾くと湿気だけが消えて、汚れだけが残ります。

水洗いをしたことがない服は、10年たてば10年分の水溶性汚れがたまっています。
その蓄積が、こうした点状のカビシミになって出てくるんです。

バーバリーやアクアスキュータムなどのコートでも、同じようなシミはよく出ます。
こうしたコートは水洗いされることがほとんどないためです。
しかも、多くのクリーニング店では落とせないため、当店へのご相談が多くなります。

こうしたカビシミは、ほとんど落とすことができています。

そして今回のパンツは、普通にクリーニングへ出していても、同じような状態になってしまう一着です。

◆品質表示の洗い指定から推測

付いている表示です。
逆さまに見えているのは外国語表記なので、見るのは下の小さな表示です。

少し見えにくいですが、「ジョルジオアルマーニジャパン」と輸入元会社が表記され、その下に住所も明記されています。
この日本語表示が、表記ルールに沿って付けられている法的な洗い指定です。

日本語表示が付いていないインポート製品は、購入した国の基準と保証になります。
日本でまったく同じ服が売られていても、日本の保証は受けられません。
個人輸入や海外で直接買い付けた服は、そこを注意して見てください。

この表示を見ると、クリーニングに出していても長くきれいに着続けるのが難しい服だと分かります。

その理由は、綿製品の白やオフホワイトのような明るい色は、水洗いをしていかないと白さを保ちにくい素材だからです。
この表示どおりにドライクリーニングだけを続けると、数回でも色がくすんだり黄ばんだりしてきます。

購入して3年から4年くらいで黄ばんできたというご相談は、かなり多いです。

来年もきれいに着られるようなお手入れを求めるなら、洗い表示どおりではなく、素材と状態を見て判断する必要があります。
そういう対応ができるのは、やはり個人店です。

風合いの変化や、色柄物の色落ちなど、かかるリスクもきちんと説明してくれると思います。
数はかなり減りましたが、今でもちゃんと手入れしてくれる個人店はあります。

普段使いのクリーニング店と、きちんとした手入れやしみ抜きまで任せられる個人店は、出し分けることが大切です。

毛皮付きニットしみ抜き、復元洗い~高齢になったお母さんの服を綺麗にしてあげたい~

アルマーニパンツ 仕上がり①

仕上がりです。

全体の色は、復元洗いでかなり新品時に近いところまで戻せたと思います。

全体に出ていたカビシミは、一度目の復元洗いでは残りました。
そのため、復元洗いの方法を変えて2度行っています。

さらに残ったカビシミは、個別にしみ抜きしました。
全体の色がほぼ新品時の状態まで戻っているため、しみ抜きによる色の変化もなく処理できています。

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アルマーニパンツ 仕上がり②

一番変色が濃く出ていて、点状のカビシミも強く出ていたのが後ろ側です。

ベルト通しの部分は黄ばみが特に濃く、ベルトの色移りかなと思うような黒ずみも見えていました。
ベルトで締まっていたぶん汗が入りやすく、黄ばみはおそらく汗が原因です。

ベルトの下は締め付けがないため、ベルト部分だけが濃く黄ばんでいました。

これらは、2種類の復元洗いとしみ抜きで除去できています。
シミは一つも残さず落とすことができました。

◆アルマーニパンツ 全体変色、全体カビシミ~綺麗にしてサプライズでプレゼントしたい! まとめ

今回は綿製品なので、パリッと仕上がるようサイジング加工と抗菌防カビ加工もして仕上げています。

今回のパンツは、ほぼ100パーセントと言っていいレベルまでシミと変色を落とすことができました。
ただ、中にはどうしても残るものもあります。

今までにも、十分着られるレベルまで落とせているのに、さらに無理をしたことでダメになってしまうケースはありました。

当店の目安は、着られるレベルまで戻すことです。
基準としては80パーセント以上の除去を目安にしています。

綿製品は仕上げもかなり大変です。
今回もすべて手仕上げで行っています。

サイジング加工剤を入れ、仕上げのときも加工剤を吹き付けながら濡らし掛けをしています。
仕上がりは、新品時と同等と思えるところまで持っていけたと思います。

最後に、お客様からいただいたお礼のLINEをご紹介させていただきます。

「この度は、スラックスのクリーニング、ご対応いただき誠にありがとうございました。
今、届きまして、新品のようで感動しております。
さらに、サービス券まで同封いただきありがとうございました。
また、機会がありましたら是非お願いいたします。
本当にありがとうございました。」

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