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バッグカビ取り~拭いても取れない染み込んだ状態の白カビ除去~

革バッククリーニング参考価格

クリーニング・オイルアップなどお手入れまで

ノーブランド    8500円(税込み9350円)~

ブランドバック  12000円(税込み13200円)~

カビなどがあり殺菌希望の場合+20%~

カビの浸食が酷い場合は+50%~

カビの浸食がすすみ表面に凹凸がある場合、カビが取れたあとに浸食の形が白く見えたりします。

浸食による変化を目立たなくする場合は塗装までが必要になります。

全体染め直しとなるのでクリーニング・メンテナンスの+100%~

状態と大きさにより代金は変わります。

◆カビが生える原因~革製品ばかりカビが生えるのはなぜ?~

おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友 眞吾です。

革に繁殖したカビです。
カビのご相談は服でも靴でもバッグでも革製品が多いんです。

カビは
温度 (20~35℃)
湿度(80%~)
栄養(汚れ)

の3つがそろうとどんなものでも目に見える状態に繁殖します。

常に空気中に浮遊し呼吸とともに吸い込んでいるような菌なのに、いざ目に見えるようになると大騒ぎ!ですね。

革製品は革そのものが栄養素となり、空気中の湿気をよく吸い込み乾きにくいので生えやすいんです。

日本は高温多湿の気候なので暖かい季節になると湿気が多くなり気温も上がるため真っ先にカビが生えてしまうんです。

大切だからと箱に入れ換気も乾燥も悪い押し入れなどにしまってしまうと、使っていなくてもカビが生えてしまいます。

他の服とかは大丈夫なのに革だけ生えるのはこんな理由からです。

しまい込まず換気が良い光の当たらない場所にしまうとほとんどカビは生えなくなります。

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拭くだけでは落ちない白カビ除去 前処理

今回のバックのカビは時間が経ち白カビが拭いても落ちない状態になっています。

カビは繁殖して時間が経つと革に根を張るように浸食し簡単には落ちなくなるんです。

まずブラシ掛けしながら洗い流せるカビを洗い流し、ブラシでは落ちない縫い合わせ部分などの隙間を爪楊枝で書き出したりして落としてます。

洗濯で言えば予洗いと同じです。

洗剤も殺菌剤も汚れに対して反応し、反応するとその分効果は取られてしまいます。

余分な汚れを先に落とす事で洗剤も効率よく働き、一緒に入れる殺菌剤も最大限の効果を出すことが出来ます。

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◆革洗浄・カビ取り 殺菌洗い

過剰に付着している汚れを洗い流した後、洗浄していきます。

革が硬くならないよう皮革用洗剤に殺菌剤を配合し洗浄していきます。

滅菌するように殺菌をしてほしい、できる限りニオイも取って欲しいというご希望がある場合、洗浄前にほぼどんな菌でも不活性化できる殺菌をしてから洗っていきます。

こちらは別料金(+2200円~)になります。

浸潤しているカビを落とす場合、革に入り込んでいる根っこを書き出す事を意識して洗っていきます。

実はこれが一番大切であり、洗い上がりに差が出てくる部分。

技術というより気持ちの入れ方の差なんです。

スポンジで擦り洗いするという方法だけを教えられて洗うと、カビの根っこまでは取り切れず残ります。

これは洗いあがって乾いた後確認するとわかるんです。

根っこを残すとそこからまたカビが繁殖するので生えるのが早くなります。

革製品をカビ取りで出してもすぐにまた生えるってよくお聞きしますが、根っこまで除去しようと意識して洗っているのか、ただ単に表面を洗浄するという工程だけで洗っているかで後々のカビの生え方も変わってくるんです。

カビの生えた革製品をクリーニングに出したことがある方は多いと思いますが、こんな説明はされたことはないんじゃないかな。

お客様には見えない部分ですが、技術では補えないのが気持ちの入り方になります。

第4章【革クリーニング】解説付き実例紹介

革用柔軟剤&ワックス

洗い後に入れていくワックスと柔軟剤です。
ワックスを入れる方法は漬け込み、塗り込みと大きく分けて二通りです。

漬け込みはオイルを薄く全体に入れることが出来ます。
塗り込みは漬け込みでは足りない場合、オイルを塗り込む、表面のお手入れのみの場合は塗り込んでオイルを入れていきますが、芯まではオイルが染み込みにくくなります。

表面の汚れを落とし、クリーナーで磨いた後、乾いている状態でオイルを入れていく、洗い濡れた状態でオイルを入れていくのでは、濡れている状態でオイルを入れたほうがより奥までオイルは浸透していきます。

入れる方法により同じオイルでも入り方が変わり風合いも変わってきます。

◆仕上げ、トップコートと光沢調節

今回はカビの根をかきだすようにして洗っているため、トップコートも一緒にはがれてしまいました。

これは服でもよくあります。
カビを綺麗に除去しようと根元までかきだすようにして洗うと、乾いた時色がかなりマット(光沢が無い状態)になったりします。

トップコートは簡単に言えば表面の接着剤を薄く貼り付けているモノです。

トップコートの張り方により雨などもはじくようにもできるし、光沢のあるモノ、マットになるモノなど色んなトップコートを作ることが出来るので、ご希望に合わせて作りなおす事も出来ます。

バックの角部分など一番色も剥げやすく傷みやすい部分を補修する場合、少し光沢と硬さが変わりますが、丈夫で厚いコーティングを希望されるお客様がほとんどです。

トップコートで本体の革も保護できるし光沢が無くなり擦れが出てきたと感じたらトップコートを貼りなおしてあげることで保護ができるようになります。

カビ取りの場合、光沢が消失するのはよくある事です。

トップコートして直していく場合、元通りの光沢に近い状態なるようにコーティング剤を作っていきますが変化はどうしても出てしまいます。

今回もマットな状態に洗いあがったので、表面の油分を除去しトップコートで光沢を出しています。

表面の油分を除去しないとトップコートが剝がれやすくなるため除去していますが説明されなければわからない部分。

どのお店でも同じではなく、ご説明は当店の仕事は、という事です。

見た瞬間にとても喜んで頂けるのってとっても嬉しいです^^

バッククリーニング フォーマルバッグのカビ取り

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