一点手作業でやっていく場合、基本お見積りとなります。 今回のしみ抜き復元洗い価格 8000円(税込み8800円) 刺繍糸にはシルクが使われているためシルク漂白をして復元洗いをしています。
◆1点手作業でやっていくもの
おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 大友 眞吾です。
通常クリーニング店へは出てこないモノから断るものなど、いろんなご相談があります。
今回は生地は綿、シルク糸を使い手刺繍で作られたスワトウのハンカチのご相談です。
ハンカチとはいえ、10万円を超えるモノも珍しくないスワトウ刺繍ハンカチです。
お母さんが大切にしていたものとの事で、「購入額はわからないけどかなり高額でシルク刺繍がされていると思いますが、全体の変色とシミを取ることできますか?」と言ったご相談です。
スワトウと言ってもいろんな素材、刺繍糸も綿糸の刺繍などもあるので見た目は似ていても価格はかなり違います。
本体の綿の漂白と刺繍糸のシルク漂白とでは方法が異なります。
今回はシルクをメインに考えながらしみ抜きと復元洗いを組みあわせ出来る限り綺麗に、という事でお預かりしました。
高額品という事ですが、お母さんの思い出の品となりますので金額には代えられないモノです。
リスクもご説明させて頂きお預かりしました。
通常クリーニング店へは出てこないモノから断るものなど、いろんなご相談があります。
今回は生地は綿、シルク糸を使い手刺繍で作られたスワトウのハンカチのご相談です。
ハンカチとはいえ、10万円を超えるモノも珍しくないスワトウ刺繍ハンカチです。
お母さんが大切にしていたものとの事で、「購入額はわからないけどかなり高額でシルク刺繍がされていると思いますが、全体の変色とシミを取ることできますか?」と言ったご相談です。
スワトウと言ってもいろんな素材、刺繍糸も綿糸の刺繍などもあるので見た目は似ていても価格はかなり違います。
本体の綿の漂白と刺繍糸のシルク漂白とでは方法が異なります。
今回はシルクをメインに考えながらしみ抜きと復元洗いを組みあわせ出来る限り綺麗に、という事でお預かりしました。
高額品という事ですが、お母さんの思い出の品となりますので金額には代えられないモノです。
リスクもご説明させて頂きお預かりしました。
リスク、注意点は?
一番のリスクはしみ抜き、復元洗いに耐えられない可能性がある事。
糸の細い綿にシルクの刺繍が施されています。
天然繊維はある程度年月が経つと空気中の酸素により酸化腐食が進み、見た目は大丈夫そうに見えても軽く引っ張るだけで破れてしまったりします。
軽く引っ張る程度なら大丈夫でも水に浸けこむだけでびりびりと破れたりすることもあります。
こうなると繊維自体の寿命がきていたという事になってしまいます。
そしてもう一つのリスクは風合い変化。
刺繍糸は水洗いすると縮みが出ます。
服の場合、ポリエステル糸で刺繍されているモノも多く、ポリエステルはほとんど縮みは出ないんです。
シルク、綿、麻糸で刺繍されている場合、ほぼ必ずと言っていいくらい刺繍が縮み周りにしわができます。
一番縮むのはレーヨン糸の刺繍です。
光沢があり綺麗な色合いで刺繍ができるためレーヨン糸での刺繍は結構あります。
実際にはどの程度刺繍糸が縮むのかはやってみた具合になります。
縮んだ刺繍は仕上げしながら形を整えながら伸ばして仕上げていきますが、ある程度アイロンで抑え込みながら仕上げるため、刺繍の厚みとか風合いが変化する、刺繍周りにシワが多少残るかもしれない、とご説明をしています。
糸の細い綿にシルクの刺繍が施されています。
天然繊維はある程度年月が経つと空気中の酸素により酸化腐食が進み、見た目は大丈夫そうに見えても軽く引っ張るだけで破れてしまったりします。
軽く引っ張る程度なら大丈夫でも水に浸けこむだけでびりびりと破れたりすることもあります。
こうなると繊維自体の寿命がきていたという事になってしまいます。
そしてもう一つのリスクは風合い変化。
刺繍糸は水洗いすると縮みが出ます。
服の場合、ポリエステル糸で刺繍されているモノも多く、ポリエステルはほとんど縮みは出ないんです。
シルク、綿、麻糸で刺繍されている場合、ほぼ必ずと言っていいくらい刺繍が縮み周りにしわができます。
一番縮むのはレーヨン糸の刺繍です。
光沢があり綺麗な色合いで刺繍ができるためレーヨン糸での刺繍は結構あります。
実際にはどの程度刺繍糸が縮むのかはやってみた具合になります。
縮んだ刺繍は仕上げしながら形を整えながら伸ばして仕上げていきますが、ある程度アイロンで抑え込みながら仕上げるため、刺繍の厚みとか風合いが変化する、刺繍周りにシワが多少残るかもしれない、とご説明をしています。
◆シルク漂白・復元洗い
今回は色の黄ばみくすみが結構出ています。
しみ抜きでシミを取るとしみ抜きした部分のみ色抜けしたように綺麗になってしまいます。
白、明るい色の服のシミ抜きをお受けする場合、必ずこのご説明をします。
汚れを落とさないようにシミだけを取ることは出来ません。
しみ抜きは小さな範囲で取っていくものなので、繊維が大丈夫であればかなり強いシミ抜きが出来ますが、全体をやっていく場合はしみ抜きと同じ強さでは出来ないんです。
全体を復元洗いしていく場合は薬剤の濃度も弱くなるため、しみ抜きした部分が綺麗になりすぎると復元洗いしても汚れ落ちの段差が残ってしまうんです。
今回はシルクメインに復元洗いをしていくため漂白も弱くなるのですが、全体処理で綺麗になってくれると色の差も出ず新品時に近い状態で仕上げることができます。
しみ抜きでシミを取るとしみ抜きした部分のみ色抜けしたように綺麗になってしまいます。
白、明るい色の服のシミ抜きをお受けする場合、必ずこのご説明をします。
汚れを落とさないようにシミだけを取ることは出来ません。
しみ抜きは小さな範囲で取っていくものなので、繊維が大丈夫であればかなり強いシミ抜きが出来ますが、全体をやっていく場合はしみ抜きと同じ強さでは出来ないんです。
全体を復元洗いしていく場合は薬剤の濃度も弱くなるため、しみ抜きした部分が綺麗になりすぎると復元洗いしても汚れ落ちの段差が残ってしまうんです。
今回はシルクメインに復元洗いをしていくため漂白も弱くなるのですが、全体処理で綺麗になってくれると色の差も出ず新品時に近い状態で仕上げることができます。
柔軟仕上げとサイジング加工
今回は洗いから仕上げ加工まで広げた状態でできる限り負荷をかけないように作業をしています。
浸け置きは本体の綿、刺繍糸を手で触りながら触感で変化を見ながら復元洗いをしています。
糸が膨張する、縮む、硬くなるなど感触から状態がわかります。
洗い時には縮みを抑えるよう防縮加工をしてから復元洗いをしています。
今回、大切にしまってあり一度も使われたことがない、との事でしたのでシミ、色のくすみなどが出てはいたものの、ハリ、風合いは新品時の状態で残っています。
洗う事で新品時に付けられている糊もある程度落ちてしまうため、できる限り近い状態に加工剤を調合しています。
単純に糊だけ付けるとごわつきが出たり、天然糊を付けると糊自体にカビが生えてしまうため、しまっておくと点状にカビが生えてしまったりします。
今回は綿、麻などの風合いがよくなりある程度滑りと光沢が出る加工剤、ハリが出るようにサイジング加工剤を入れています。
触った感触は柔らかみが出て、しっかり芯のある、そんな感じの仕上がりになる様加工しています。
浸け置きは本体の綿、刺繍糸を手で触りながら触感で変化を見ながら復元洗いをしています。
糸が膨張する、縮む、硬くなるなど感触から状態がわかります。
洗い時には縮みを抑えるよう防縮加工をしてから復元洗いをしています。
今回、大切にしまってあり一度も使われたことがない、との事でしたのでシミ、色のくすみなどが出てはいたものの、ハリ、風合いは新品時の状態で残っています。
洗う事で新品時に付けられている糊もある程度落ちてしまうため、できる限り近い状態に加工剤を調合しています。
単純に糊だけ付けるとごわつきが出たり、天然糊を付けると糊自体にカビが生えてしまうため、しまっておくと点状にカビが生えてしまったりします。
今回は綿、麻などの風合いがよくなりある程度滑りと光沢が出る加工剤、ハリが出るようにサイジング加工剤を入れています。
触った感触は柔らかみが出て、しっかり芯のある、そんな感じの仕上がりになる様加工しています。
◆スワトウシルク刺繍ハンカチ仕上がり・まとめ
そして仕上がりです。
真っ白ではなくオフホワイト系の色です。
この色合いが新品時の色合いになると思います。
濃かったシミは薄く残りましたが全体はかなり新品時に近い色合いに復元出来たため、部分的な色変化をだす事なく残ったシミは部分染み抜きする事で綺麗に取りきることができています。
洗い上がりは刺繍に縮みが出るため波打つようなシワが出てきています。
このハンカチは例えばネットに入れ普通に洗ってしまったり揉んでしまったりするとこの数倍の縮みが出てしまいます。
この程度の縮みで済んだのは、負荷をかけない、揉まないように気をつけながら1点手洗いしたからです。
家庭でもめんどくさいから洗濯機で洗いたいって思う服は結構あるかと思いますが、洗い方次第で風合い変化とか縮みはかなり抑えて洗うことができます。
仕上は洗い時とは違う、アイロン仕上げ用のサイジング加工剤で湿らせながら濡らし掛けで仕上げています。
本体の綿はスチームでは伸びないので濡らし掛けをして仕上げています。
裏面から刺繍を伸ばしながら形を整え仕上げていきました。
仕上がり後は画像ではわからないかもしれませんが光沢も出てシワ一つない綺麗な状態で仕上がっています。
裏面からかけていく理由は、表面の刺繍糸がぺちゃんこになったりアイロンを直接あてることで光沢の変化などを出さないようにするためです。
新品時と比べるとアイロン仕上げした分、刺繍のふくらみはある程度消失してしまったかと思いますが、ぺちゃんこにはならずに仕上がっています。
仕上がりを見た瞬間に「すごく綺麗になった!!」と喜んで頂けました。
お客様から
「本当に大切なモノを丁寧に扱ってくれるお店って探してもわからないし、見つけられないんです」
と、よくお聞きします。
確かにネットで探してHPを見る限り、どこに依頼してもとても綺麗になりそうですよね・・・
でも実際は依頼してみないとわからないからお店選びは難しいですね。
真っ白ではなくオフホワイト系の色です。
この色合いが新品時の色合いになると思います。
濃かったシミは薄く残りましたが全体はかなり新品時に近い色合いに復元出来たため、部分的な色変化をだす事なく残ったシミは部分染み抜きする事で綺麗に取りきることができています。
洗い上がりは刺繍に縮みが出るため波打つようなシワが出てきています。
このハンカチは例えばネットに入れ普通に洗ってしまったり揉んでしまったりするとこの数倍の縮みが出てしまいます。
この程度の縮みで済んだのは、負荷をかけない、揉まないように気をつけながら1点手洗いしたからです。
家庭でもめんどくさいから洗濯機で洗いたいって思う服は結構あるかと思いますが、洗い方次第で風合い変化とか縮みはかなり抑えて洗うことができます。
仕上は洗い時とは違う、アイロン仕上げ用のサイジング加工剤で湿らせながら濡らし掛けで仕上げています。
本体の綿はスチームでは伸びないので濡らし掛けをして仕上げています。
裏面から刺繍を伸ばしながら形を整え仕上げていきました。
仕上がり後は画像ではわからないかもしれませんが光沢も出てシワ一つない綺麗な状態で仕上がっています。
裏面からかけていく理由は、表面の刺繍糸がぺちゃんこになったりアイロンを直接あてることで光沢の変化などを出さないようにするためです。
新品時と比べるとアイロン仕上げした分、刺繍のふくらみはある程度消失してしまったかと思いますが、ぺちゃんこにはならずに仕上がっています。
仕上がりを見た瞬間に「すごく綺麗になった!!」と喜んで頂けました。
お客様から
「本当に大切なモノを丁寧に扱ってくれるお店って探してもわからないし、見つけられないんです」
と、よくお聞きします。
確かにネットで探してHPを見る限り、どこに依頼してもとても綺麗になりそうですよね・・・
でも実際は依頼してみないとわからないからお店選びは難しいですね。