
参考価格
バックのシミ抜き 1か所3000円(税込み3300円)~
大きさ、色、状態により価格は変わります。
部分的な塗装、染色
バック、お財布など角部分の擦れ色直し
1か所2000円(2200円)~
下地が傷んでいる場合で補修をする場合は+50%~100%
シミの隠蔽
1か所3000円(税込み3300円)~
大きさに比例して価格が変わります。
1か所ずつ直していくため隠蔽個所の数×価格
今回のCOACHバックシミ隠蔽参考価格
12000円(税込み13200円)
※シャネル・エルメス、ヴィトンなどブランド品は+50~100%
状態はすべて違いますので基本現物を拝見してからのお見積りとなります。
◆イメージが悪い?シミの隠蔽、塗装

おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 店主 大友眞吾です。
これまでにも何かを塗るなど絶対にやってはいけない事例としてご説明してきました。
業者も服などに何かを塗ってシミを隠そうとする行為は、おそらく皮革製品に対するメンテナンス方法を見て間違った情報からされるようになったんだと思っています。
と言うのは、皮革製品の場合はシミが付くとしみ抜きでは落としきれない事も多く、しみ抜きをするとほとんどの場合革の色も落ちてしまいます。
なので、皮革製品のメンテナンスにしてもしみ抜きにしても色直しは絶対必需の技術となります。
色直しまで出来なければほとんどのシミは手付けることができないんです。
皮革業界では「革の色落ちを塗装して直す業者が出てきた」とビックリされたことありますが、ほんの15年くらい前の事です。
それまでは革に染み込んだ油シミは取ることができない、爬虫類の革製品はメンテナンスも何もできないのが常識と言われていました。
皮革メンテナンス分野に私のように皮革を取り組みクリーニング店が手付けたことにより常識が大きく変わっていったんです。
不具合が出た一部だけの色を直す、シミを隠す、技術は単純に色を塗るだけではないんです。
周りと色をドンピシャに合わせる技術、周りの色と違和感が出ないよう一体化させる技術などが必需となります。
シミが取れない場合、全体を塗装してシミを隠すって説明されたことがある方っていると思います。
これは一部分だけ色を入れるとそこだけ色が変わる、質感が変わってしまうからです。
すると・・・なにも不具合が無い他の部分まで塗装され酷いものだとペンキを塗ったような質感に変わってしまったりします。
部分的な直しでも何かを塗ったような色の違和感、ペンキを塗ったような質感にされてしまったって経験ある方がとても多かったりします。
一度でも経験するとシミの隠蔽、塗装などは2度とお願いしたくないって思われても仕方ないと思います。
私自身、直してほしいと依頼されたバック類をかなりたくさん見てきていますから。
これまでにも何かを塗るなど絶対にやってはいけない事例としてご説明してきました。
業者も服などに何かを塗ってシミを隠そうとする行為は、おそらく皮革製品に対するメンテナンス方法を見て間違った情報からされるようになったんだと思っています。
と言うのは、皮革製品の場合はシミが付くとしみ抜きでは落としきれない事も多く、しみ抜きをするとほとんどの場合革の色も落ちてしまいます。
なので、皮革製品のメンテナンスにしてもしみ抜きにしても色直しは絶対必需の技術となります。
色直しまで出来なければほとんどのシミは手付けることができないんです。
皮革業界では「革の色落ちを塗装して直す業者が出てきた」とビックリされたことありますが、ほんの15年くらい前の事です。
それまでは革に染み込んだ油シミは取ることができない、爬虫類の革製品はメンテナンスも何もできないのが常識と言われていました。
皮革メンテナンス分野に私のように皮革を取り組みクリーニング店が手付けたことにより常識が大きく変わっていったんです。
不具合が出た一部だけの色を直す、シミを隠す、技術は単純に色を塗るだけではないんです。
周りと色をドンピシャに合わせる技術、周りの色と違和感が出ないよう一体化させる技術などが必需となります。
シミが取れない場合、全体を塗装してシミを隠すって説明されたことがある方っていると思います。
これは一部分だけ色を入れるとそこだけ色が変わる、質感が変わってしまうからです。
すると・・・なにも不具合が無い他の部分まで塗装され酷いものだとペンキを塗ったような質感に変わってしまったりします。
部分的な直しでも何かを塗ったような色の違和感、ペンキを塗ったような質感にされてしまったって経験ある方がとても多かったりします。
一度でも経験するとシミの隠蔽、塗装などは2度とお願いしたくないって思われても仕方ないと思います。
私自身、直してほしいと依頼されたバック類をかなりたくさん見てきていますから。
◆綺麗にできるものとできないもの

革の場合でも革のなめし、仕上げ方法により出来るものもあれば出来ないものがあります。
出来ない皮革の代表はヌメ革、アニリン皮革です。
ヌメ革と言うのはヴィトン、エルメスによく使われています。
革が乾いても硬くなったりしないように加工することを「鞣し・なめし」と言います。
鞣しの入れ方でも革のグレードが変わりしっかりとしたなめし入れがされている革は水洗いしても何事も起きないような革に仕上がりますが見た目では判断ができません。
なめし入れが終わったあとに色づけされていきますが、色を何も入れずにそのまま仕上げた革をヌメ革と言い、革の質感などをそのまま残すよう染料で色づけられた革をアニリン皮革と言います。
染料染めは色自体に透明感があるため革の質感が透けてみる状態で仕上がります。
革の毛穴とかシボが綺麗に残ったまま色づけされているって事です。
シミを隠蔽しようとする場合、シミが透けて見える染料ではシミが隠れてくれないんです。
ヌメ革は色自体入れられていない革そのものの色で仕上げられています。
色がベージュ系のものと、うっすらとピンクがかった白系の色など色々とありますが、なめし入れする時のPHにより発色が変わるためで色を入れられているわけではないんです。
顔料(塗料)は色の粒子を並べて色を貼り付けているモノなので透明感が無く下地の色などを重ねて載せることでシミが隠蔽ができるんです。
でも濃く入れると革そのものの質感も隠れてしまうため消失してしまいます。
ヌメ革、アニリン皮革は革そのものの質感を生かした仕上げがされているため、塗料で塗装、シミを隠蔽などしてしまうと質感が変わってしまいます。
今回のバックはピグメントレザーと言う顔料染め(塗装)仕上げになっています。
塗料で色づけられているピグメントレザーの場合、服でもバックでもお財布でもパッと見た目は新品時にかなり近く見える仕上がりにできます。
シミ、傷みなどがある場合、質感変化をどの程度まで抑えて目立たなくしていくかなど・・・手がける人のスキルと腕次第。
上手なお店へ依頼出来れば「直してよかった」と思える仕上がりになります。
反対にペンキを塗ったような質感・・・かなり酷い状態で持ち歩けない・・・
そんな仕上がりになってしまうと「二度とやらない」って後悔することになってしまいます。
今回は何が付いたのかわからないけどかなりの年数が経っているというシミ。
触るとシミ部分がかなり硬くカサカサになっている状態。
傷は傷、傷みは傷みとして直ることはありません。
バックの角部分のスレ直し、色直しなどは傷んでいる部分に下地材を入れパサつきを均一な状態に直したあと、塗装して色を入れていくため綺麗に直せますが、
傷み自体を直すわけではありません。
今回の状態はしみ抜きをしてもびくともせず質感も変わらずの状態なので、違和感ができる限り出ないよう、同じ色を作りシミを隠蔽、周りの色と一体になるよう仕上げていきました。
出来ない皮革の代表はヌメ革、アニリン皮革です。
ヌメ革と言うのはヴィトン、エルメスによく使われています。
革が乾いても硬くなったりしないように加工することを「鞣し・なめし」と言います。
鞣しの入れ方でも革のグレードが変わりしっかりとしたなめし入れがされている革は水洗いしても何事も起きないような革に仕上がりますが見た目では判断ができません。
なめし入れが終わったあとに色づけされていきますが、色を何も入れずにそのまま仕上げた革をヌメ革と言い、革の質感などをそのまま残すよう染料で色づけられた革をアニリン皮革と言います。
染料染めは色自体に透明感があるため革の質感が透けてみる状態で仕上がります。
革の毛穴とかシボが綺麗に残ったまま色づけされているって事です。
シミを隠蔽しようとする場合、シミが透けて見える染料ではシミが隠れてくれないんです。
ヌメ革は色自体入れられていない革そのものの色で仕上げられています。
色がベージュ系のものと、うっすらとピンクがかった白系の色など色々とありますが、なめし入れする時のPHにより発色が変わるためで色を入れられているわけではないんです。
顔料(塗料)は色の粒子を並べて色を貼り付けているモノなので透明感が無く下地の色などを重ねて載せることでシミが隠蔽ができるんです。
でも濃く入れると革そのものの質感も隠れてしまうため消失してしまいます。
ヌメ革、アニリン皮革は革そのものの質感を生かした仕上げがされているため、塗料で塗装、シミを隠蔽などしてしまうと質感が変わってしまいます。
今回のバックはピグメントレザーと言う顔料染め(塗装)仕上げになっています。
塗料で色づけられているピグメントレザーの場合、服でもバックでもお財布でもパッと見た目は新品時にかなり近く見える仕上がりにできます。
シミ、傷みなどがある場合、質感変化をどの程度まで抑えて目立たなくしていくかなど・・・手がける人のスキルと腕次第。
上手なお店へ依頼出来れば「直してよかった」と思える仕上がりになります。
反対にペンキを塗ったような質感・・・かなり酷い状態で持ち歩けない・・・
そんな仕上がりになってしまうと「二度とやらない」って後悔することになってしまいます。
今回は何が付いたのかわからないけどかなりの年数が経っているというシミ。
触るとシミ部分がかなり硬くカサカサになっている状態。
傷は傷、傷みは傷みとして直ることはありません。
バックの角部分のスレ直し、色直しなどは傷んでいる部分に下地材を入れパサつきを均一な状態に直したあと、塗装して色を入れていくため綺麗に直せますが、
傷み自体を直すわけではありません。
今回の状態はしみ抜きをしてもびくともせず質感も変わらずの状態なので、違和感ができる限り出ないよう、同じ色を作りシミを隠蔽、周りの色と一体になるよう仕上げていきました。
◆シミ隠蔽後の仕上がり

仕上がりです。
画像だと少し離れた状態だとよくわからなかったかもしれませんがシミの部分はパッと見てわかる色と状態でした。
仕上がり画像のアップを最後に載せますが、よく見るとシミ部分の形がうっすらと見えていると思います。
硬化し質感が変わっていたため、同じ色で隠してもその変化が出てしまっている状態。
シミを隠蔽していくにあたってまずはしみ抜きをしています。
状態的にはしみ抜き剤は弾かれていたためシミは全く取れない状態。
しみ抜き剤が弾かれるって事は塗料を載せてもはじかれてしまいます。
シミ部分は塗料が均一にのり、塗料が簡単に落ちないよう密着、固着できるよう下地を処理してからシミ隠蔽しています。
この後の画像を見て頂くと先に説明した隠蔽した塗装を一体化させる、と言う意味が分かって頂けると思います。
画像だと少し離れた状態だとよくわからなかったかもしれませんがシミの部分はパッと見てわかる色と状態でした。
仕上がり画像のアップを最後に載せますが、よく見るとシミ部分の形がうっすらと見えていると思います。
硬化し質感が変わっていたため、同じ色で隠してもその変化が出てしまっている状態。
シミを隠蔽していくにあたってまずはしみ抜きをしています。
状態的にはしみ抜き剤は弾かれていたためシミは全く取れない状態。
しみ抜き剤が弾かれるって事は塗料を載せてもはじかれてしまいます。
シミ部分は塗料が均一にのり、塗料が簡単に落ちないよう密着、固着できるよう下地を処理してからシミ隠蔽しています。
この後の画像を見て頂くと先に説明した隠蔽した塗装を一体化させる、と言う意味が分かって頂けると思います。
◆COACH(コーチ)バックしみ抜き~取れないシミを隠す(隠蔽)事例~ まとめ

シミを隠蔽したアップ画像です。
シミ自体は小さいシミ薄いシミ合わせると全部で7か所ありました。
大きなシミ部分以外はどの角度から見てもわからない、違和感もほとんどなくシミを隠蔽できているのがわかると思います。
服の色修正でも同じですが、直す箇所が大きくなるほどほんのちょっとした違和感でも目に見えるようになりますし、シミの色が濃い=塗装が厚くなるため、
シミが濃ければ濃いほど隠蔽しにくくなり違和感が出てきます。
バックのシミ抜き、色直しのご説明をすると何かを塗ったような状態にならないか?と言う事を時々聞かれたりします。
おそらく経験がある方だと思います。
シミの状態によっては違和感が出てしまうものはありますし、メタリック系の色、蛍光色カラーなどは色合わせが完全に一致させられない色も出てきます。
この場合でも、違和感がないように一体化させる技術を持っていればパッと見はわからないレベルで仕上げることができます。
今回も取れないシミと質感変化が起きていたため、シミ部分は色を塗り重ねていますが重ねるにしてもただ重ねるのではなく隠蔽しやすく質感を残す方法があります。
これらを駆使してできる限り違和感が出ないようシミを隠蔽していきます。
革のメンテナンスをする業者が増えるに従って、取れないシミは隠蔽して隠すという部分だけを切り取り、服にまでやってしまっている業者が増えてきた、そんな感じがしています。
以前、顔料と染料の違いも知らず革のメンテナンスの講師をしている人がいましたが・・・
教わる人を選ぶのもプロとして大切なスキルになるかと思います。
シミ自体は小さいシミ薄いシミ合わせると全部で7か所ありました。
大きなシミ部分以外はどの角度から見てもわからない、違和感もほとんどなくシミを隠蔽できているのがわかると思います。
服の色修正でも同じですが、直す箇所が大きくなるほどほんのちょっとした違和感でも目に見えるようになりますし、シミの色が濃い=塗装が厚くなるため、
シミが濃ければ濃いほど隠蔽しにくくなり違和感が出てきます。
バックのシミ抜き、色直しのご説明をすると何かを塗ったような状態にならないか?と言う事を時々聞かれたりします。
おそらく経験がある方だと思います。
シミの状態によっては違和感が出てしまうものはありますし、メタリック系の色、蛍光色カラーなどは色合わせが完全に一致させられない色も出てきます。
この場合でも、違和感がないように一体化させる技術を持っていればパッと見はわからないレベルで仕上げることができます。
今回も取れないシミと質感変化が起きていたため、シミ部分は色を塗り重ねていますが重ねるにしてもただ重ねるのではなく隠蔽しやすく質感を残す方法があります。
これらを駆使してできる限り違和感が出ないようシミを隠蔽していきます。
革のメンテナンスをする業者が増えるに従って、取れないシミは隠蔽して隠すという部分だけを切り取り、服にまでやってしまっている業者が増えてきた、そんな感じがしています。
以前、顔料と染料の違いも知らず革のメンテナンスの講師をしている人がいましたが・・・
教わる人を選ぶのもプロとして大切なスキルになるかと思います。