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息子さんからのプレゼントのお財布染め替え、バックの角修復+α ヌバックお財布しみ抜き

お財布クリーニング

革無し生地のみ  
6000円(税込み6600円)~
革付き・革財布  
10000円(税込み11000円)~

バック
クリーニング
革付き、革バック
12000円(税込み13200円)~

全体同色色直し(染め直し)
クリーニング代金の+50%~
色変えは現物を見てからお見積りとなります。
(濃い色から薄い色への染め替えはできないものもあります)

※生地バックは色んな形状、状態があるので基本お見積り
ノーブランドキャンパスバッククリーニングのみ
5000円(税込み5500円)~
シミなどがある場合はクリーニングだけでは落ちませんのでこちらもお見積りとなります。

ブランド品は参考価格の+50%~100%を目安としてください。
エルメスケリー、バーキンなど高額品は別途お見積りとなります。


今回のお財布参考価格

クリーニングでまずは汚れを落としてみる  12000円
染め直し、染め変える場合は+100%くらいが目安とご説明
汚れを落としたあと一度確認して頂き、キズ補修しながらの色変え染め
22000円(税込み24200円)

バック角 傷補修染め、厚手のトップコート
12000円(税込み13200円)

ヌバック財布 しみ抜き
10000円(税込み11000円)


◆買い替えることができないかけがえのないもの

おしゃれ工房You友(ゆうゆう)店主 大友眞吾です。

お金では買うことができない大切なモノってあります。
家族からのプレゼントって嬉しいし使っている所も見せたいし・・・
でも使えば使うほど傷むし汚れるし・・・

おしゃれ工房You友に多いご相談の一つです。

このお財布はグッチで、グッチマークが型押しデザインとなっています。

傷んだ個所なども細かく撮りながら修復をしていきましたのでbefore&afterを並べ見比べながらご紹介&ご説明させて頂きます^^

革製品の事例として多いバックの角部分の補修は+α、お財布に染み込んだ油のシミ抜きを合わせてご紹介もしていきます。

バックの角修復の取材依頼がありTVで放映!

かぶせ蓋(フラップ)部分

二つ折り財布はかぶせ蓋(フラップ)があります。

バックなどにしまう際、アタリが強くなる端部分は擦れにより傷み色も取れていきます。

この端部分を見ると表の革を内側に巻いて縫い付けてあることがわかります。

あとで内側の画像で説明します。

今回は表面と同じ革で端もくるまれているので傷などは本体と同じ補修材、同じ染料と塗料、トップコートで仕上げています。

今回は2種類の染め方法で染めていますのでそれも踏まえてご説明していきます。

一番傷みやすいフラップ角部分

お財布のフラップ、上側の角部分です。
この部分は可動部分になる、使っていく際に角部分は当たりが強くなるので何にしても一番傷む部分になります。

下側角部分との違いは稼働する点。

開けると表面がしわになる形となり、閉じると引っ張られる形になるため、表面塗料にしても革にしてもひび割れが起きてきます。

これはバックでも同じです。

画像をよく見ると角部分の一部が欠けています。

段差があるため単純に塗料で染めても段差が残ります。

ある程度綺麗に埋めるためには段差を埋めるよう下地材を入れて補修してから染料、塗料を入れていきます。

ひび割れ、表面の傷などはそのまま染めても傷として残るためできる限り綺麗に直していく場合は傷、欠けた部分などは段差を埋める補修が必要になります。

下側角部分

こちらは下側です。
稼働するにしてもフラップほど大きく動かないので傷みはフラップほど出ていません。

黒ずんだ部分は汚れと言うか何かが染み込んだ状態かな。

ひび割れ、欠損部分が出ていないので染めるだけで綺麗にできます。

バックでもお財布でも一番最初に傷む部分は角部分になりますが、この状態で補修していけば本体の革まで傷める前段階で補修ができ革も保護できます。

革まで傷みがいくと毛羽立ちが起きてきます。

この後、バック角部分の補修をご紹介しますが毛羽立ちは見て頂けば一目でわかります

巻き込んで縫われている端部分

お財布のフラップの内側です。
先に説明した端部分を見るとわかりますが表の革をそのまま内側に巻き込み縫われています。

革を重ねて縫い合わせているモノと巻き込んでいるものとあります。

巻き込んでいる場合は本体と同じように補修していきますが、革を重ねて縫い付けられている場合、革の切れ目が出てしまいます。

コバと言われる部分になりますが、革の縫い目を隠すよう柔軟性のある厚手のコバ塗料で切り口を塞いでいます。

この場合、4~5年もすると劣化してひび割れが起きたり剥がれ落ちて一部革の切れ目が出てきたりします。

バックの持ち手などに多いですね。

ひび割れが起きてきた場合、コバ塗料を剥がしてから補修することで直す事も出来ますが別途代金がかかります。

今回のお財布もコバ部分が剥がれたりひび割れたりしていて直す場合は別途代金がかかってしまいます。

もう一つ、見るべき部分があります。
ロゴの凹凸部分です。
内側は表ほど汚れないため新品時に近い色が見えています。

表面を見るとロゴの凹凸の色が違って見えます。
でもこのお財布は表面は違って見えていますが内側を見ると凹凸同色です。

例えばルイヴィトンのエピなどは凹凸で色が違っています。
色が違っている場合は凹と凸部分は違う色の塗料が使われています。

違う色2色を使い2度染めしているものもあり、この場合は元通りのデザインで直すのはかなり手間・・・
同じように2色を使って2度染めをしていかないと直らないからです。

型押しがスレで平らになり無くなる部分

お財布の下側部分です。
長財布を持つ時、この部分を持たれると思います。

持つことによるスレ、手の油などの汚れが染み込む部分なので、明るい色のお財布の場合は気を付けて大切に使っていてもこの部分はどうしても黒ずんできてしまいますね。

手で持つため表面も擦れ、黒ずみ、色剥げ、それと劣化も進みやすい部分なので細かなひび割れも起きています。

before画像を見てもらうと一番下側のロゴが消えかかっているのがわかると思います。

スレにより型押しが削れて浅くなっている状態。

よくあるのがエルメスベアンの型押しが無くなり塗装するとそこだけ平らになってしまうって状態。
エルメスベアンは浅い型押しなので擦れて型押しが無くなり平らになってしまいます。

受ける前にちゃんとご説明しておかないとクレームになる可能性大。
高額ブランド品のため後説明では納得してもらえなかったりします。

塗装をすればすべて新品のような状態に戻るわけではないので、依頼する際はきちんとした説明をしてもらい納得できるお店へ依頼されたほうが無難です。

表側を広げてみると・・・

表面を広げた状態です。
お客様の癖と言うか、持ち方がわかります。

明るい色の長財布の場合、ほとんどがこんな状態になります。

今回はお客様ご自身が黒がいい、と言う事で黒に染め変えていきましたが明るい色で汚れがひどい場合、濃い色へ染め変えた方が仕上がりは綺麗になります。

型押しが浅くなっていても色を入れることでロゴがくっきりと見えるようになりましたので仕上がりもとても綺麗にできています。

全体的に見えていた細かい傷も下地材を入れて段差を埋めています。

埋めていかないとみる角度により傷跡がくっきりと見えてしまいます。

できる限り綺麗に仕上げて欲しいというご要望なので、下地材を入れできる限り綺麗に仕上げていきました。

剥がれた部分などは接着剤を入れてはり付けてから色補修をしています。

フラップがかぶっている部分との色の差

色の段差もなく、ロゴもくっきりと浮き出て綺麗に補修ができています。

例えばこのお財布を元の色と同色で直そうとすると黒ずみの汚れの色が隠しきれず黒が透けてみるため同じ色にならず色がくすんだりします。

黒を白で隠す場合はかなり厚く塗料を入れないと消えないんです。
なので明るい色を同色で染め直しを依頼した方々から「ペンキを塗ったような質感になってしまったけど直りませんか?」というご相談もたくさんお受けしています。

質感が変わってしまう事を理解して断ってくれるお店は良心的なお店だと思います。

今回は黒への染め替えなので、染料と顔料を使い2度染めしています。

染料は表面の塗装面に浸透して染まります。
表面に浸透するので使用中に擦れても色が剥がれないんです。

顔料(塗料)はマニキュアと同じようなモノで色を接着剤で表面に貼り付けています。
表面に貼りつくため簡単に色替えなどもできますが使用して表面が擦れると下地の色がすぐ出てきます。

靴などよく擦れるようなモノに簡単に顔料で色を入れられると擦れる部分の色が一度で剥げてしまったりします。

同色染めの場合なら下地に同じ色があるので目立ちませんが白を黒に変えると少し剥がれただけで目立つ形で見えてしまいます。

染め変えによる色剥がれもかなりたくさんご相談をお受けしてきましたが入れられた塗料を綺麗にはがし取ってから染め直しとなります。

簡単に剥がれてしまう塗装の上に塗装を重ねても下からはがれてしまったら剝がれてしまいます。

あまりに多くのご相談があり・・・そのままの状態を染め変えていくのと比べると何倍も手間のかかる作業となってしまうため、今現在は剥がしての染め直しはお受けしておりません。

今回は黒でしたので染料を表面に浸透させてから、固着が強くなるよう下地処理をしてから塗料で仕上げています。

染料には白と言う色は無く、染料は透明感があるため染料を浸透させても落ちない汚れの色は透けて見えてしまいます。

なので明るい色の場合は同じように染料、顔料での2度染めはできないんです。

当店に相談して頂いた方にはこのブログで書いているような事を現物を見ながら説明しています。

きちんとした説明を聞いたって方はほぼいらっしゃいません。

依頼する場合はきちんと説明してくれるお店を選ぶことが大切です。

今回、とても喜んで頂けた仕上がりに出来ています。

◆バック 角部分の補修

バックで一番傷む部分、角部分の補修です。

ピグメントレザー(顔料染め皮革)バックですが浅い型押しがあります。
補修前をよく見るとトップコート、塗料もはがれ下地の革が出てきて毛羽立ちが起きています。

下地が白って事は、染料で染められていない革が使われているって事です。
下地が染料で染められている場合は茶色など染めた色の革が出てきます。

先のお財布で2度染めしているのは、こうして剥がれてきても浸透した部分までは同じ色が出てくるから染料で染めてから顔料の2度染めをしています。
色を変える場合、基本的には濃い色への染め替え、汚れ、傷がひどい場合は黒への染め替えが一番きれいに直すことができます。

濃い色の場合は同色染めでも綺麗に染め直しができるモノが多くなります。

バッククリーニング~受け取った時は綺麗だったのに時間と共に黄ばんでいくのは?~

色剥げは見た目が悪くなるだけでなく塗装とトップコートで革を守っている

反対側の角部分です。
状態は革まで傷んでしまった状態です。
ピグメントレザーの場合、革の上に顔料と言う塗膜が乗せられています。

その上にトップコートが乗せられています。
マニキュアの光沢を出したり色落ちしないようにするトップコートと同じです。

塗装塗膜とトップコート塗膜の2重塗膜により革は守られているんです。
色が多少剥げた、毛羽立ちまで起きていない状態で補修をしていく事で革が傷むことなく補修もできるし保護塗膜を形成できます。

革の毛羽立ちまで起きていると型押しはほぼなくなります。

直す場合は目立たないように塗装する(色を入れる)だけ、毛羽立ちを直してから塗装するの二通りの方法があります。

そのまま色を入れていくと毛羽立った状態は残ってしまいます。

補修する場合、当店の場合だと補修材を入れて少し盛ったあと、平らに直してから塗装をしていきます。

毛羽立ちまで出ていなければ塗装だけでもかなりきれいに直ると思いますが現物を見てからのお返事になります。

当店の場合、ここが一番傷む部分と言うのがわかっているので、ご希望によりトップコートを厚くして仕上げています。

少し光沢とか色味が変わる事もありますが、3~4重トップコートを重ねて仕上げていきますので簡単にははがれてこない補修になっていると思います。

ほとんどのお客様はご説明をするとご希望されますが、価格は同じです。

こうした工夫もすべて独自で取り組み工夫してきた事です。

とても喜ばれる角部分の補修となっています。

補修+α

部分的な色直し、角の補修などは本体の色に合わせてすべて色を合わせて作っています。

例えば白でも絵の具とか塗料の白そのままの色ではなく赤青黄色が微妙に混ざっています。
暖色系の白は少し黄色味がかった白になっていたり冷たい感じの白は青みがかっていたりします。

黒も色んな黒があります。
微妙に色が違うので赤青黄色、黒でも微妙に違う色の黒、黒に近いグレー色などを混ぜたりして調色していきます。

バックの色に合わせて作るため塗料が余った場合はそのほかの部分も少し捕色したりしています。

見て頂くと角以外の部分も綺麗になっているのがわかると思います。

今回は「+α」のサービスとしてやらせて頂きました。

当店の判断でプラスして作業することに対しては代金は頂くことはありませんが基本的にはご依頼された内容の仕事をきちんとやらせて頂くためのお見積りとなります。

◆ヌバック 革財布のシミ抜き

店主が革製品に取り組み始めた頃、個人クリーニング店で革を扱っているお店って数軒程度しかありませんでした。
だからクリーニングのように教えてくれるセミナーなども無かったため、革を加工、製造する講習会に参加して勉強をしていました。

動物から皮を取り、なめし入れなど革へ加工、染色から塗装、柔らかくする工程からプレス工程、裁断縫製などから自分の仕事に取り込めることを学んできました。

当時、革製品に染み込んだ油は取れないのが革業界の常識でした。
クロコ、リザードなど爬虫類は洗えないしお手入れらしいこともできないとされるのも常識でした。
剥げた色を直しているクリーニング店があるってセミナーで驚かれていたのってまだ15年くらい前の事。

クリーニング店が皮革製品に取り組み始めたことをきっかけに業界の常識と言われることもどんどん変わっていったと思います。

このお財布はバックに入れて置いたらいつの間にかシミになっていたので、自分で水拭くなどしてみたけど取れなかったというご相談。

食べこぼしなどの場合、油と水溶性シミが混じるので簡単には取れないシミとなってしまいます。

もちろん取れるモノと取れないものがありますが、スエード、ヌバックなど起毛製品は塗装ができないためほとんどのお店では取れないと断られる事例になります。

クロエバック・デニムからの色移り取り・撥水コート加工

ヌバック革財布 しみ抜き まとめ

ヌバックと言うのは本来毛羽立ちが無い、硬い表面の表皮を取った下側の銀面と呼ばれる表面を加工して毛羽立たせたものです。

銀面を除去すると起毛した革が出てきますがこの起毛した革部分をスエードと言います。

ヌバックの多くは手触りがスベスベした感じの起毛品が多いのですが、少し荒く起毛させたヌバックなど色々とあります。
下手に洗われると手触りの良い質感が消失してしまったりするのもヌバックになります。

革製品は生地のようにほとんどのシミは取れる、とは言い切れず取れないシミも出てきます。
取れないシミは塗装されている革であれば塗料を載せて隠蔽していく事になりますが、ヌバック、スエード、ヌメ革、アニリン皮革は塗装でシミを隠す事が難しい素材になります。

今回もシミが取れないからと塗装しての隠ぺいはできない素材。
特に表面は黒い色が白けた感じに見えるデザインになっているため塗装で隠す事は出来ません。

シミを除去するしか方法は無いのですが取れるかどうかは実際にやってみた具合となります。

革製品も成功報酬制なのでシミが取れなければ代金は頂きませんが、今回の場合だと染み抜きした跡が残る可能性があります。

これらのリスクをご説明し、保証はできないけど試す事は出来ます、と言うご説明をさせて頂きお預かりしています。

どこも断る事例の場合、中には手付けることによって悪化させるだけの結果で終わるものもあります。
保証することを前提では受けられないご相談はたくさんあります。

でも、試す事で綺麗にできる、また使えるレベルにできるようになるものはたくさんあります。

現物を見てお見積り、リスクなどをお伝えさせて頂き、ご依頼されるかどうかはお客様のご判断次第です。

相談したら出さない訳にはいかなくなるような受け方はしていませんので、他店で断られたような事例でも諦めずにご相談してください。

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