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紺地に白文字のれん漂白~白文字をできる限り白く!~

のれんクリーニング参考価格

色止め加工してからの1点手洗いになります。
大きさにより価格は変ります。
3500円(税込み3850円)~

白地にシミがある場合、白地の色のくすみ、黄ばみはクリーニングでは直りません。
しみ抜き、白地部分の漂白などが必要な場合は別途料金がかかります。

今回ののれん参考価格
白地部分の滲み、くすみ等落とす復元洗い
白地部分のシミ抜きまで

まとめて9点お預かり
一点 10000円(税込み11000円)

状態により仕事内容も変わりますので基本現物を拝見してからのお見積りとなります。

◆紺地に白文字のれん 白い部分を綺麗に

おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 店主 大友眞吾です。

今と昔とでは価値観も変わってきているかと思いますが、のれんってひと昔前まではお店の顔であり店主にとって命と同じくらい大切なモノであったりしていました。

一流の調理師に弟子入りして修行をし、一人前になり、のれん分けとして師匠が作ってくれたのれんと共に独り立ちしていく。

「師匠に頂いたのれんを軒先に出して開業した日を鮮明に覚えています。私の魂なんです!!」

30年くらい前かな、お客様がのれんに対する思いを語ってくれた事を覚えています。

洗いながら使っていくモノだから色落ちはある程度仕方ない。
でも白文字は綺麗にしてほしい。

のれんって簡単に買い換えて済むものではないんです。

最初はお電話でご相談頂き、「クリーニングには出しているんだけど白地部分が黒ずんできた、カビかもしれない・・・」との事。

できる限り綺麗にとお預かりし、仕上がりを見て、またすぐに続けて他ののれんもお送りいただきました。

今回のほうが古いのれんで使い込まれていましたが、どうやら染められ方も少し違っているようです。

同じ所で作っていても品質が変わるというのは服でもよくあります。

仕事内容って目に見えないわからない部分でどんどん変わっていたりします。

白黒セーターの白い部分を綺麗に~バイカラーの注意点~

漂白=色を抜く事 ではありません

今回は全体を漂白、紺色の色が白地ににじみ出ているため色移り取っています。
前回お預かりしたのれんの色移りは染料によるもので今回は顔料と染料の両方の色が滲んでいました。

これは目で見ても判断は難しいのですが、それぞれ取れる工程が違うため、やっていくと原因がわかってきます。

前回、今回ともおそらくクリーニングに出した際、色が滲んでくすんでしまったものだと思われます。
水洗いするだけで紺色部分の色がかなり落ちていく、しみ抜きで白文字を漂白していくと水分としみ抜き剤により白地部分に紺色が滲んできました。

のれんって本来は水洗いしながら使っていくモノとして作られるはずなのですが水洗いで色がにじみ出てしまうものはたくさんあります。
洗い指定もドライクリーニングになっていることも多く、白い部分はどんどん黄ばんでいくし白地ののれんは変色、黄ばみなどが出てきて使えなくなってしまいます。

この辺りも時代の流れと言うか・・・変えてはいけない作り方が変わってきているなぁ、と感じます。

つけ置き漂白後、色滲みを取り、乾きながら色が滲んできたので特殊な方法で滲みを再度取り、色滲みが出てこないよう色止めをして洗っています。

一通り、洗いの中でできる工程を終えたあと、さらに白地部分全体をしみ抜きしていきますが、前回預かったのれんには必要が無かった工程になります。

◆酸化分解、染料分解では取れない色

よくお客様にご説明するのが、洗剤と漂白剤では落とせるものが違うという事。

油シミにも塩素とかワイドハイターなど漂白剤を使う方ってかなり多いんです。
基本油や黒ずんだ状態の汚れは漂白剤では落ちないんです。

汚れは洗剤、洗剤で落ちない色素系の黄ばみとかシミ、固まって落ちなくなった血液などたんぱく質系の汚れは漂白剤を使い、酸化分解して落とします。

こののれんの場合、酸素系漂白剤による酸化分解、染料のシミ出しによる染料分解をして残っている黒っぽいシミと言うか汚れがあります。

黒カビ?にも見えたりしますが残っている黒い色は顔料です。

顔料は簡単に言えば細かく砕いた真っ黒の砂利のようなモノで水にも油にも溶けださないし分解もできない物。
カーボン、炭などと同じで繊維に入り込んだ小さな粒子を物理的に取り除かないと取れない汚れです。

画像はシルクガンと言うしみ抜き機で、上からしみ抜き剤を打ち付け下から吸い取っています。
繊維の奥に引っかかっている粒子は取れなくなるため、落とせる分しか落とせません。

実際に打ち抜いて取ってみたところ、かなりきれいになっていくので、紺白ののれんすべての白い文字を間を見ながら打ち抜き取っていきました。

前回と同じ工程で綺麗にできると思っていたので、想像以上に手間がかかってしまった事例です。

ルイ・ヴィトンニット~クリーニングに出していても黄ばんでしまう原因~

のれん before & after

とりあえず状態を見て、「最低限水洗いをしないと汚れも落ちないし白い部分は改善できない」と説明しています。

前回ののれんも、想像以上に綺麗になったことで続けてご依頼いただけていると思います。
なので同じご説明をさせて頂きましたが、お任せします状態でお預かりしています。

色止め加工をした後、洗剤で洗い、その後つけ置き漂白は紺地部分も含めつけ置きしています。

時間と共に色が溶け出てくるところを確認しながら、ここら辺が限界かな?って判断した時点で濯ぎに入っています。

2回程度すすぐと色は止まり、その段階でもう一度色止め加工をしています。
強く色止めをすると滲んだ部分の色も落ちなくなるため、加減を調節し・・・

続けて染料の色分解による滲み取りをしています。

いずれも本体の色をできる限り落とさないよう、目で見て状態を確認しながら手作業で進めています。

before & after ②

濃く付いているシミはぱっと見でかなり不自然な付き方をしていました。
汚れによる黒ずみには目えなかったからです。

のれんって江戸時代はお客さんが汚れた指先をチョイッって拭いたりするものだったようだし、現代でも手でのれんを分けるようにして入ってくるため汚れるのは当たり前です。

でも今回ののれんはそうした汚れ方とは違う汚れの状態。
おそらくは洗った際、紺色の部分が重なって色(顔料)が付いてしまったものだと思います。

実際しみ抜きしてみると油であれば落とすことができますがかなり落ちない状態。

しみ抜き機でゆっくり打ち抜くことで少しずつ薄くなっていくため、顔料と判断。

シミが動かなくなる(薄くならなくなる)ところまでしみ抜きをした状態です。

◆のれん 白い部分を綺麗に!まとめ

昨年末にも「のれんをクリーニングに出しても綺麗にならなかった」というご相談がありました。

出す前と全く変わらなかったとの事でしたが状態を見てみると、水洗いはされていないことが一目でわかりました。

お客様も驚かれていましたが品質表示を見ると水洗い✖、ドライクリーニングのみとなっています。

綺麗になるかどうかは置いといて、チェーン店に依頼する場合は洗い指定通りの洗い方になります。

当店としては、ご希望、ご相談内容に対してできる事、お見積りを出すところまで、そのあとはお客様ご自身の判断です。

お持ち帰り出来なくなるような受付はしていませんのでお気軽にご相談ください。

持ち帰りにくい場合は「検討してみます」の一言でどこのお店でもお持ち帰りしやすくなると思います^^

「どこも綺麗になるって言ってくれなかった・・・」スーツの黄ばみ・シミ取り

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