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綿コートに出る独特のカビシミ~ほとんどの方が諦めているシミの一つ~

綿コート全体カビ 復元洗い参考価格

13000円(税込み14300円)~18000円(税込み19800円)
後ろ裾ボックスタイプ
15000円(税込み16500円)~

カビ、カビ以外の汚れの状態、裏地、色などにより価格は変ります。
基本現物を見てのお見積りとなります。


◆ほとんどの方が諦めている全体に出るカビシミ

おしゃれ工房You友(ゆうゆう) 店主 大友眞吾です。

今回は初めてのお客様でしたが家族3人でにぎやかにご来店!
娘さんは20歳前?というくらい若く、若い方がご来店くださるのはとても嬉しい!!

色んな買い物、飲食店などは若い方も普通に利用されていると思いますが、昔からクリーニング店に来ることは無いんです。
少し前まではコンビニより多かったクリーニング店で誰もが着ている服を洗う、生活と密着しているお店なのに・・・です。

おしゃれ工房You友が学生服をクリーニング出して頂くと3か月間何度でもしみ抜き無料パスポートを付けているのも若い世代の方に気軽に利用してもらいたいという思いから始めたしみ抜き無料パスポートです。

詳しい説明は下にリンクを貼っておきます^^

中学、高校生の子が自分でシミを取りたくて相談に来られたのは20年間で数人。
クリーニングに出してもらったけど取れなくて親に負担掛けたくないからと持ってきた女の子、
友達の制服にシミを付けちゃったけど親に言うと怒られちゃうから・・

子どもにとっては些細な事、ではないんですよね。
子どもが持ってきたものに対して代金なんていらないんだけど商売として価格提示している以上、代金要らないとしてはいけない・・・

こんな思いして500円貰うくらいなら何度でも使えるしみ抜きパスポートを作ろうと始めたパスポートサービスです。
有料しみ抜きで依頼しても落ちないシミでも99%は無料で取っています。

服のシミが気になるのは世代関係ないですから・・・
若い方にも気軽に相談頂けるお店を目指しています!

今回の全体に生えるカビシミはほとんどの方がクリーニングに出しても取れずに諦めているシミになると思います。

クリーニングに出してからずっとしまってあったコートを出してよく確認せず結婚式にに着ていったとの事。
帰ってきてみたら全体に斑点状のシミが・・・この状態で着ていったのか・・・とご自身かなり焦ったとの事でした。

コートの色のくすみ、全体的な黄ばみも出ているためぱっと見はわからなかったのかも・・・

ご夫婦と、カビの生えたコートもってきてちょっと恥ずかしそうにしている娘さんと大笑いしながらのご相談でした^^

アクアスキュータム綿コート変色・カビ取り~横浜からご来店!~

学生服をクリーニングするとしみ抜きが何度でも無料のパスポート!

◆数か所なら落せるシミでも広範囲になると落とせなくなる

バーバリーにしてもアクアスキュータムにしても綿コートには同じようなカビシミが出たりします。
目に見えて出るまでに10年~くらいはかかっているんじゃないかな。

うっすらとなんとなくシミかな?って状態からどんどん濃くなり、30年~程度経つと赤褐色のような濃いシミとなっていきます。

カビの持つ色素しみなので、カビの菌自体は洗い流せるので水洗いすることで使うのは問題はないのですが、このカビの色素シミは時間と共に酸化していく事でどんどん濃いシミになっていきます。

斑点状に数か所取るだけであればしみ抜きで落とせるお店ももあると思いますが全体に出てしまっているとしみ抜きで落とせる範疇外となってしまいます。

例えば50か所あったとすると・・・カビの色素シミは特殊しみ抜きと言われるシミ抜きとなるため1か所2000円~3000円になるかと思います。
しみ抜きは1か所ずつ取っていくためシミの数×代金となり価格的にできなくなってしまいます。

それともう一つ、しみ抜きするとそこだけ新品時に近い色合いに戻るため色抜けしたようにきれいになってしまいます。
複数個所しみ抜きすると色抜けしたように綺麗になった部分がシミの数だけ出てしまうためシミだけ綺麗に落とすことができないんです。

全体的に出てしまうシミの代表が綿素材に出るこのカビシミなんです。
カビ菌は水溶性汚れと同じなのでm時売洗いすることで洗い流すことができます。
シミが残っていてもカビ菌は洗い流れているって事です。

黄色っぽかったり茶色っぽかったりするシミはカビの持つ色素シミになります。
染料と同じように繊維に浸透して付いているため落とすためにはカビの色素分解をしないと落とすことができないんです。

普通につけ置き漂白程度では分解(除去)できない色素シミになります。

当店の復元洗いは気が付いていない部分のシミでも落とせるよう、全体のくすみも黄ばみもシミも除去していく方法になりますが、一番大変なのが仕上げになります。

織りによっては縮み変形も出てしまうため、仕上げ時にできる限り修復して直していきますがこれができないと同じような復元洗いができないんです。

シミが綺麗にできたとしても縮んだり変形したりシワだらけでは着られないから・・・

服の丸染めも同じく、染めた後に戻通りのサイズに直すことができなければ着ることができないんです。

なのでウール、カシミヤ、シルク製品の場合、染められると宣伝しているにもかかわらず断られてしまった方も少なからずいるかと思います。

数か所のシミ抜きを依頼するのと全体的なくすみ、黄ばみ、カビシミなどを除去する場合では取る技術自体が違ってくるんです。

全体のシミ、特に綿コートのカビシミは落とせるお店って探しても見つからないくらい少なくなります。

アルマーニパンツ 全体変色・カビ~しみ抜きをプレゼント!・喜びのLINEもご紹介~

気が付いていない部分のシミや汚れも落とすことができる復元洗い

前立て裏側です。
ずっとしまってあった服などによくあるのが気が付いていない部分のシミ。

気になる部分が取れると次に気になる部分が目立つため、複数個所ある場合は次から次へ気になる部分が出てきてしまいます。
全体復元洗いができない場合、例えば着物のシミなどの場合、白い糸でシミ部分に印をつけて頂き、指定された部分のみしみ抜きをしていきます。

複数個所ある場合、お任せしますとお預かりしてしまうと次から次へと気になるところが出てきてしまうからです。

綿コートなど復元洗いができる場合は裏側、目に見えていない内側等までシミ、汚れを除去することができるし殺菌も同時にできています。

50年以上前のカビシミがかなり酷かったインポートバーバリーコートのシミをすべてきれいに落とすことができたのがこの店を開業した当初の20年前になります。

ダメになってもいいから試してみて、とお客様から言われた初めてのコートでした。
このコートをきっかけとして綿コートのカビの色素シミ取りをお受けするようになり、数百着やっていく中で当時の洗い方法をどんどん進化させていきました。

当時と比べると色落ち、縮み変形などかなり抑え風合い質感を重視した状態でカビの色素シミの除去ができるようになっています。

◆綿コートカビ取り復元洗い 仕上がり

シミが画像上でよく見えるように明度を調節をしたため色合いは違って見えますが色落ちはほぼしていません。
明るい色合いとなりかなりスッキリとしたコートに仕上がっています。

状態的には新品時の色合いにかなり近い色が出てきていると思います。

先に品質表示を載せていますが、このコートは「オンワード樫山」のコートです。

メーカーにより同じ工程をしても色落ちが出るモノ、縮み変形が出るモノなど色々とあります。

復元洗いはこうしたリスクも出やすいためメーカーの特徴、生地の織り、糸の太さ、色落ちしやすい、しにくいなど染めの種類などから方法が変わります。

クリーニング店からみる服の作り方としてはかなりしっかりとした服作りをされているブランドだと私は思っています。

実際このコートも、風合いや色合いは変わらずただ綺麗になった!としかお客様には見えていないんじゃないかな、と思います。

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綿コートカビ取り復元洗い 肩部分 ハンガー跡

ハンガーに吊るしてしまっておくと高確率で肩だけ、肩から袖にかけての変色が出てしまいます。

ほこりが溜まりやすい部分はほこり(汚れ)の蓄積による汚れ焼け(汚れによる酸化)、片側だけ線上に日焼けしたような跡が出るのは光、蛍光灯から出る紫外線による退色、焼けなどの変色になります。

綿製品の場合はコートに限らず、黄ばみなど変色が出てしまった時点で洗うだけでは落ちない変色となります。

食べこぼしのシミなどが付いても乾いてしまうとクリーニングに出してもほぼ落ちないシミとなってしまう、そんな素材です。

汚れ落ちが悪い素材なのでクリーニングに出していても洗うだけではエリ、袖口の黒ずみは落ちずに残って帰ってきてしまいます。

普通に洗うという工程だけではあまりきれいにできないのも綿コートの特徴です。

復元洗いはこうした変色などの度合いを見て落とせる方法で洗って行きます。

今回も全体的に出ているカビシミは気が付かれていますが肩の変色などまでは気が付かれていません。

綿コートカビ取り復元洗い 裏側の見えない部分

身ごろ前立ての裏側です。
見えない部分のシミですが、復元洗いすることで綺麗に落ちています。

復元洗いですべてが落ちているわけではなく、復元洗いに入る前段階でエリ、袖口、裾回りなど確認をし処理しています。

洗剤で落とせる汚れ、酸化分解という方法で落とせる汚れ、物理的にブラッシング、超音波洗浄などで落とさないと落ちない汚れがあります。

落ちない汚れは先に落としてから全体の復元洗いをしていきます。

手間でもこの部分を省くと、きれいになるレベルでしかシミ汚れを落とせないからです。

目指すのはきれいになるレベルではなく「すべてのシミ汚れを落とす!!」です。

とはいえ結果的に落ち切らない部分は残ってしまいます・・・

それでも取り組む姿勢により仕上がりレベルも変わってきます。

シミは気持ちで取るもの、心で取るものと教わってきましたが、本当にその通りだと思っています。

綺麗にしてあげたいって気持ちが無ければ落ちるシミも落ちませんから。

◆綿コートに出る独特のカビシミ  まとめ

仕上がり連絡後、またご家族3人でご来店頂けました^^

これは無理だろう・・・って思い依頼されている方も少なくなく、復元洗いの仕上がりはビックリされる方がかなり多いんです。

仕上がりはお渡し時に必ず「ご確認してください」とその場で見て頂きます。

3人でコートを見てビックリされながら大騒ぎして頂けました(笑)

妻が受付で対応していたのですが、こういう反応を待ってました!と一緒に大笑い&大騒ぎ。

この仕事をしていて一番嬉しくもあり、やりがいを感じる瞬間です。

オンワード樫山のコートらしく、風合い変化も色落ちも縮み変形もほぼ出すことなくシミを綺麗に除去できています。

バーバリー、アクアスキュータムの復元洗いのご相談が多いのですが、この2つのブランドもほぼ何事もなく綺麗にできています。

インポート製品はこの2つのブランドでも風合い変化が出やすい、縮みが出やすくなります。

綺麗にできる一番の要因はおしゃれ工房You友の技術!といいたいところなのですが服の作られ方によります。

同じ綿でも水に濡れた時に縮まないよう目詰め処理をされていなければ復元洗いで3~5%程度縮みが出たりします。
5%縮むって事は総丈100センチあれば5㎝縮むって事です。

ここまで縮みが出てしまうと元通りのサイズに戻す事はかなり困難になります。

色も同じく、水洗いだけで簡単に色落ちしてしまう染められ方をしていれば色落ちさせずに綺麗にすることはできなくなります。

過去に色落ちしたら染め直しをしてでも修復してほしいと言ったご依頼もありますが復元洗い+丸染め代金となるのでかなり高額になってしまいます。

最後に、このカビが出てくる原因の推測です。

色々な服のカビの状態を見て…カビが出てくる一番の原因はドライクリーニングではないかと思っています。

ドライクリーニングは簡単に言えば乾けば臭いも成分も消えてなくなる灯油で洗うようなクリーニングです。

水洗いのように使い捨てるのではなく洗ったドライ溶剤を活性炭とかフィルターを使い汚れを吸着して除去しながら使い続けていくモノです。

ドライ溶剤は石油系溶剤なので脂質主な成分となる脂肪酸を溶剤に溶かすようにして除去していきますが、溶剤に溶け出した脂肪酸などを除去する管理が悪いと溶剤に溶け出している脂肪酸など油性系汚れが逆に付着してしまうんです。

カビ自体は繁殖する栄養素が無ければ繁殖できないのですが、脂質などがうっすらと全体についてしまう事で栄養素となり全体にカビシミが出てきてしまう事が一番の原因だと考えています。

溶剤管理をするにあたり、蒸留させて汚れを除去する方法もありますが、蒸留するから大丈夫と考え通常時の管理ができていない、たとえ蒸留しても溶剤に溶け込んだ油性系汚れは完全には除去できず残ったりもします。

溶剤を蒸留する温度より沸点が低い油分はいったん溶剤に溶け込んでしまうと除去することができなくなります。

見た目ではわからない状態で仕上がってきます。
カビが多い、全体的な変色とかカビ等が5年程度で出てきたりしている場合、逆汚染している可能性が高いと思います。

溶剤に溶け込んでいる汚れが多ければ多いほど早い時間で出やすくなるし全体に出てくる確率も上がります。

少なければ出てくる可能性も低くなるし、溶剤管理が行き届いているお店へ依頼すると付着して帰ってきた油性系汚れ(逆汚染)も除去されるのでこうしたカビもかなり出てこなくなると思います。

アクリス・シルクコートカビ取り。黄ばみ取り復元洗い

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