
使えないまましまってある服や着物、小物類のご相談は少なくありません。おしゃれ工房You友には、捨てることができない大切なものを何とかしたいという思いでご相談いただくことが多くあります。今回は、黄ばみや黒ずみ、変色が進んでいた正絹半襟をお預かりし、刺繍の色落ちや生地への負担に注意しながら、使えるレベルを目指して復元した事例をご紹介します。
今回の正絹半襟 全体の黄ばみ変色取り
参考価格
12000~15000円(税込み13200円~16500円)
どこにも受けてもらえない、断られる事例は基本現物を拝見してからのお見積りとなります。
工程、リスクなども違うため現物を拝見し個別にご説明させて頂きます。
◆相談できる場所がない・・・

静岡県浜松市のクリーニングとしみ抜き専門店
おしゃれ工房You友 ゆうゆう 店主の大友眞吾です。
しみを落としてほしいけれど、クリーニングに出すのが心配。そんな品物のご相談を多くいただいています。
今回は、思い入れがあり、とても気に入っているものの、黄ばみや変色が出て使えなくなってしまい、どこに相談すればよいのかわからない。そんな半襟の事例をご紹介します。
ご相談くださったのは、最近ご縁をいただいたお客様です。口コミで当店を知り、最初は革のキーホルダーなど、一般的なクリーニング店では難しいと思われがちな品物を数点お預かりしました。仕上がりを喜んでいただき、その後も大切にしてきた品を順番にご相談いただいています。
今回お預かりしたのは5枚の半襟で、すべて正絹です。クリーニングには出していたものの、首元に当たる部分の黒ずみは少しずつ濃くなり、黄ばみも目立ってきたとのことでした。しみ抜きを頼んでも落とせないと言われ、そのままずっとしまってあったそうです。
画像では補正の影響でわかりにくいかもしれませんが、実際にはかなり黄ばみが進んでいます。
シルクは、しみが付くと落としにくく、汗をかいた部分も時間の経過とともに黄ばみや変色につながりやすい素材です。ブラウスなども普通に使っているつもりでも、2年から3年ほどで汗による黄ばみが出てしまうことがあります。
さらにシルクは、使わずにしまってあるだけでも、空気中の酸素による酸化で黄ばみが進んでいく素材です。そのため、ここまで進んだ状態を落とせないと言われるのも無理のないことかもしれません。
個人のクリーニング店でも、正絹の黄ばみや変色まで対応できるお店はかなり少なくなっています。
どこに相談しても難しいと言われた品でも、できる限り何とかしたい。おしゃれ工房You友は、そんなご相談をお受けしているお店です。
おしゃれ工房You友 ゆうゆう 店主の大友眞吾です。
しみを落としてほしいけれど、クリーニングに出すのが心配。そんな品物のご相談を多くいただいています。
今回は、思い入れがあり、とても気に入っているものの、黄ばみや変色が出て使えなくなってしまい、どこに相談すればよいのかわからない。そんな半襟の事例をご紹介します。
ご相談くださったのは、最近ご縁をいただいたお客様です。口コミで当店を知り、最初は革のキーホルダーなど、一般的なクリーニング店では難しいと思われがちな品物を数点お預かりしました。仕上がりを喜んでいただき、その後も大切にしてきた品を順番にご相談いただいています。
今回お預かりしたのは5枚の半襟で、すべて正絹です。クリーニングには出していたものの、首元に当たる部分の黒ずみは少しずつ濃くなり、黄ばみも目立ってきたとのことでした。しみ抜きを頼んでも落とせないと言われ、そのままずっとしまってあったそうです。
画像では補正の影響でわかりにくいかもしれませんが、実際にはかなり黄ばみが進んでいます。
シルクは、しみが付くと落としにくく、汗をかいた部分も時間の経過とともに黄ばみや変色につながりやすい素材です。ブラウスなども普通に使っているつもりでも、2年から3年ほどで汗による黄ばみが出てしまうことがあります。
さらにシルクは、使わずにしまってあるだけでも、空気中の酸素による酸化で黄ばみが進んでいく素材です。そのため、ここまで進んだ状態を落とせないと言われるのも無理のないことかもしれません。
個人のクリーニング店でも、正絹の黄ばみや変色まで対応できるお店はかなり少なくなっています。
どこに相談しても難しいと言われた品でも、できる限り何とかしたい。おしゃれ工房You友は、そんなご相談をお受けしているお店です。
クリーニングに出しても衿が黒ずんでいくのはなぜか

クリーニングに出していれば、お手入れとしては十分だと思われている方はとても多いです。実際にご説明すると、驚かれる方もいれば、やはりそうだったのかと納得される方もいらっしゃいます。
とくに和服のクリーニングは、特別な洗い方をしているように感じられるため、出しておけば汚れもシミも汗もきれいに落ちて安心できると思われがちです。
しかし今回は半襟ですので、洗うだけでは衿に付いた皮脂や汗が十分に落ちず、残ってしまうことがあります。クリーニングに出しているのに、首に当たる部分の黒ずみがだんだんひどくなっていくのは、皮脂汚れが落とし切れていないためです。
半襟は見た目を整えるためだけでなく、着物に汚れが直接付かないようにする役割もあります。仕事などで数日続けて着る場合には、半襟を2枚から3枚重ねて付けておき、使ったら翌日に1枚外して着るという使い方をされることもあります。
きちんとしたお手入れをしてくれるお店に依頼できていれば、少なくとも線状に黒ずんでいくような皮脂汚れは残さず落としてもらえるはずです。
服でも着物でも、こうした小物類でも、的確なお手入れをしてくれるお店に依頼できていれば、よりきれいな状態で長く愛用できるようになります。
とくに和服のクリーニングは、特別な洗い方をしているように感じられるため、出しておけば汚れもシミも汗もきれいに落ちて安心できると思われがちです。
しかし今回は半襟ですので、洗うだけでは衿に付いた皮脂や汗が十分に落ちず、残ってしまうことがあります。クリーニングに出しているのに、首に当たる部分の黒ずみがだんだんひどくなっていくのは、皮脂汚れが落とし切れていないためです。
半襟は見た目を整えるためだけでなく、着物に汚れが直接付かないようにする役割もあります。仕事などで数日続けて着る場合には、半襟を2枚から3枚重ねて付けておき、使ったら翌日に1枚外して着るという使い方をされることもあります。
きちんとしたお手入れをしてくれるお店に依頼できていれば、少なくとも線状に黒ずんでいくような皮脂汚れは残さず落としてもらえるはずです。
服でも着物でも、こうした小物類でも、的確なお手入れをしてくれるお店に依頼できていれば、よりきれいな状態で長く愛用できるようになります。
全体に強い黄ばみ変色が出ていた2枚の半襟

画像では補正がかかるため、実際にはかなり強い黄ばみが出ていても、見た目ほど伝わりにくいかもしれません。
刺繍がある半襟は、二つ折りにしてしまってあったため、上側の部分が折り目の境目をはさんで黄色く黄ばんでいました。
この折り目の段差は、きれいにしても多少残るかもしれないと事前にご説明しています。
白い半襟のほうは、ムラになりながら全体にかなり濃い黄ばみが出ていました。
この2枚については、使えるレベルまで整えられるかどうか、やってみないとわからない状態でした。
それでも、できるところまでやってみてほしいということで、お受けしました。
経験上、このような状態はかなり手間も時間もかかります。
なぜ時間がかかるのか、どんなリスクがあるのかも含めて、ここからご説明していきます。
刺繍がある半襟は、二つ折りにしてしまってあったため、上側の部分が折り目の境目をはさんで黄色く黄ばんでいました。
この折り目の段差は、きれいにしても多少残るかもしれないと事前にご説明しています。
白い半襟のほうは、ムラになりながら全体にかなり濃い黄ばみが出ていました。
この2枚については、使えるレベルまで整えられるかどうか、やってみないとわからない状態でした。
それでも、できるところまでやってみてほしいということで、お受けしました。
経験上、このような状態はかなり手間も時間もかかります。
なぜ時間がかかるのか、どんなリスクがあるのかも含めて、ここからご説明していきます。
◆タペストリー下地の紙のカビ取り経験が今回の半襟にも役立っています

生前、お母様が刺繍して作られた形見のタペストリーの裏側に貼られていた下地の紙のカビや黄ばみを除去した経験が、今回の半襟にもとても役立っています。
その時の作業はテレビ取材でも収録、放映されましたので、下記に関連動画のリンクも貼っておきます。
しみ抜きやつけ置き漂白といっても、方法は一つではありません。素材と状態に合わせて進める必要があります。
ここでいう状態とは、単に汚れの強さやシミの範囲だけではありません。購入して間もないものなのか、数年使われたものなのか、あるいは数十年前のものなのかという時間の経過も大きく関係してきます。
薬剤の強さ、水分量、温度、処理時間など、考えることは多くあります。漂白も、ただ漬け込めばよいというものではありません。全体を水やお湯に浸すことで起きる変化もあれば、水分量を抑えることで防げることもあります。
こうしたことは、誰かに少し教わればすぐ身に付くものではありません。実際にさまざまな素材や状態を経験しながら、少しずつ方法を増やしていくことで、できない、取れないと言われた汚れやシミにも対応できるようになってきました。
今回の半襟も、お見積りは1枚あたり12000円から15000円ほどで、5枚であれば最低でも6万円ほどかかる内容でした。
それでも、買い替えることができない大切なものだから、金額がかかってもできればきれいにしてほしい。だめになってもいいから試してほしい。そんなお気持ちでご依頼いただきました。
だからこそ、経験から考えられるリスクをできる限り減らしながら、少しでもきれいにしていける方法を選んで取り組んでいます。
繊維は水分を含むと膨張します。お風呂に入ったあとの手がふやけるのと同じように、繊維も水分を含むと弱くなります。
その状態で強くこすれば、生地に負担がかかります。数十年前のシルクであれば、なおさら注意が必要です。
そのため今回は、できるだけ動かさずに汚れを落とし、できるだけ負荷をかけずに黄ばみも除去していく方法を選びました。
古い掛け軸や書のカビ取りでも、動かさずに処理していく考え方が使われることがあります。私自身も、古い書のカビ取りをテレビで見た経験から、自分の仕事に取り入れてきた方法の一つがあります。
使う薬剤そのものは違いますが、今回は紙ではなく正絹の半襟ですので、その素材にとって最も良いと思える方法を選んで進めています。
形見のタペストリーの事例はテレビ取材でも収録、放映されましたので、下記にリンクを貼っておきます。
その時の作業はテレビ取材でも収録、放映されましたので、下記に関連動画のリンクも貼っておきます。
しみ抜きやつけ置き漂白といっても、方法は一つではありません。素材と状態に合わせて進める必要があります。
ここでいう状態とは、単に汚れの強さやシミの範囲だけではありません。購入して間もないものなのか、数年使われたものなのか、あるいは数十年前のものなのかという時間の経過も大きく関係してきます。
薬剤の強さ、水分量、温度、処理時間など、考えることは多くあります。漂白も、ただ漬け込めばよいというものではありません。全体を水やお湯に浸すことで起きる変化もあれば、水分量を抑えることで防げることもあります。
こうしたことは、誰かに少し教わればすぐ身に付くものではありません。実際にさまざまな素材や状態を経験しながら、少しずつ方法を増やしていくことで、できない、取れないと言われた汚れやシミにも対応できるようになってきました。
今回の半襟も、お見積りは1枚あたり12000円から15000円ほどで、5枚であれば最低でも6万円ほどかかる内容でした。
それでも、買い替えることができない大切なものだから、金額がかかってもできればきれいにしてほしい。だめになってもいいから試してほしい。そんなお気持ちでご依頼いただきました。
だからこそ、経験から考えられるリスクをできる限り減らしながら、少しでもきれいにしていける方法を選んで取り組んでいます。
繊維は水分を含むと膨張します。お風呂に入ったあとの手がふやけるのと同じように、繊維も水分を含むと弱くなります。
その状態で強くこすれば、生地に負担がかかります。数十年前のシルクであれば、なおさら注意が必要です。
そのため今回は、できるだけ動かさずに汚れを落とし、できるだけ負荷をかけずに黄ばみも除去していく方法を選びました。
古い掛け軸や書のカビ取りでも、動かさずに処理していく考え方が使われることがあります。私自身も、古い書のカビ取りをテレビで見た経験から、自分の仕事に取り入れてきた方法の一つがあります。
使う薬剤そのものは違いますが、今回は紙ではなく正絹の半襟ですので、その素材にとって最も良いと思える方法を選んで進めています。
形見のタペストリーの事例はテレビ取材でも収録、放映されましたので、下記にリンクを貼っておきます。
◆刺繍の色を落とさず滲ませずに

一番色鮮やかだったのが、この刺繍入りの半襟です。
本体は正絹ですが、刺繍糸の素材まではわかりません。
糸の切れ端があれば確認のためのテストもできますが、実際に取ることはできません。
こうした場合は、最も危ない素材を想定して進めていきます。
お客様がお持ちの品物を見ていると高額なお品が多く、この半襟もシルク糸で刺繍されている可能性が高いと考えました。
先にテレビで放送されたタペストリーの刺繍にも、シルク糸が使われていました。
シルクは繊維そのものがとてもデリケートで、色落ちや色滲みが出やすい素材です。
タペストリーの経験から、どこに注意すべきか、どこまでが限界になりやすいかもわかっています。
万一色が滲んだ場合でも、対処方法としてかなり高い確率で戻せる見込みがあります。
こうした想定をした上で進めることで、色糸が他の部分へ移ってしまうことを防ぎやすくなります。
今回は、色滲みが起きないように色止め処理を行い、水分量や使う酸化剤の濃度、処理時間まで細かく管理しながら、様子を見て進めていきました。
どの程度きれいにできたかは、画像をご覧いただければおわかりいただけると思います。
本体は正絹ですが、刺繍糸の素材まではわかりません。
糸の切れ端があれば確認のためのテストもできますが、実際に取ることはできません。
こうした場合は、最も危ない素材を想定して進めていきます。
お客様がお持ちの品物を見ていると高額なお品が多く、この半襟もシルク糸で刺繍されている可能性が高いと考えました。
先にテレビで放送されたタペストリーの刺繍にも、シルク糸が使われていました。
シルクは繊維そのものがとてもデリケートで、色落ちや色滲みが出やすい素材です。
タペストリーの経験から、どこに注意すべきか、どこまでが限界になりやすいかもわかっています。
万一色が滲んだ場合でも、対処方法としてかなり高い確率で戻せる見込みがあります。
こうした想定をした上で進めることで、色糸が他の部分へ移ってしまうことを防ぎやすくなります。
今回は、色滲みが起きないように色止め処理を行い、水分量や使う酸化剤の濃度、処理時間まで細かく管理しながら、様子を見て進めていきました。
どの程度きれいにできたかは、画像をご覧いただければおわかりいただけると思います。
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黒ずみが強い半襟を例に汚れの落とし方をご紹介します

首に当たる部分の黒ずみがとくに強く出ていた一枚です。
クリーニングでもしみ抜きでも、汚れを落としていく時の基本的な考え方は同じです。
ご家庭では、洗っても落ちないシミや汚れに対して、粉末の酸素系漂白剤でつけ置きされる方も多いと思います。
ですが、油汚れは漂白しても落ちません。
まず落とさなければいけないのは油汚れです。油は水をはじくため、洗濯の時に使う洗剤だけではうまく届かず、汚れが残ってしまうことがあります。
シミや汚れは、服に付いてから時間がたつと性質ごとに分かれていきます。油は軽いため表面に膜のように残りやすく、その下にある水溶性の汚れまで洗剤が届きにくくなってしまいます。
そのため、まずは黒ずんでいる部分や全体に付着している油性汚れを先に除去し、そのあとで水溶性の汚れを洗剤で洗っていきます。
さらに、変色を除去するための酸化剤は、汚れにも反応して効果が取られてしまいます。
酸化は生地への負担にもつながるため、できる限り薬剤の量を抑えながら、必要な効果をしっかり出せるよう、先に酸化物となる汚れを除去していきます。
どの程度きれいになったかは、画像でご確認ください。
クリーニングでもしみ抜きでも、汚れを落としていく時の基本的な考え方は同じです。
ご家庭では、洗っても落ちないシミや汚れに対して、粉末の酸素系漂白剤でつけ置きされる方も多いと思います。
ですが、油汚れは漂白しても落ちません。
まず落とさなければいけないのは油汚れです。油は水をはじくため、洗濯の時に使う洗剤だけではうまく届かず、汚れが残ってしまうことがあります。
シミや汚れは、服に付いてから時間がたつと性質ごとに分かれていきます。油は軽いため表面に膜のように残りやすく、その下にある水溶性の汚れまで洗剤が届きにくくなってしまいます。
そのため、まずは黒ずんでいる部分や全体に付着している油性汚れを先に除去し、そのあとで水溶性の汚れを洗剤で洗っていきます。
さらに、変色を除去するための酸化剤は、汚れにも反応して効果が取られてしまいます。
酸化は生地への負担にもつながるため、できる限り薬剤の量を抑えながら、必要な効果をしっかり出せるよう、先に酸化物となる汚れを除去していきます。
どの程度きれいになったかは、画像でご確認ください。
刺繍の色を褪せさせないよう全体漂白

刺繍の色は薄い(淡い)ので、濃い色と比べると色滲みなどは起きにくいのですが、白、同色の濃淡の色を重なった状態で刺繍されています。
滲みが出ると色がぼやけてしまうので赤い刺繍の時と同じように色止め(フィックス処理)からやっています。
赤い刺繍の時も同じですが、刺繍糸の周りの白いシルクも同じように漂白していかないと刺繍周りだけ黄ばみが残った状態になりせっかくの刺繍が際立たなくなります。
本体の黄ばみムラもほぼわからないレベルまで除去でき刺繍糸も色もほぼ変わることなくシルク漂白ができています。
黒ずんでいた皮脂汚れ跡は皮脂を落としたあと、汚れによる焼けが残っていましたがこちらもほぼ除去できました。
滲みが出ると色がぼやけてしまうので赤い刺繍の時と同じように色止め(フィックス処理)からやっています。
赤い刺繍の時も同じですが、刺繍糸の周りの白いシルクも同じように漂白していかないと刺繍周りだけ黄ばみが残った状態になりせっかくの刺繍が際立たなくなります。
本体の黄ばみムラもほぼわからないレベルまで除去でき刺繍糸も色もほぼ変わることなくシルク漂白ができています。
黒ずんでいた皮脂汚れ跡は皮脂を落としたあと、汚れによる焼けが残っていましたがこちらもほぼ除去できました。
もう一枚の刺繍入り半襟も全体漂白

考え方としてはほかの刺繍入り半襟と同じです。
この半襟も全体的な黄ばみが酷かった状態。
刺繍に影響が出ないよう白いシルク生地を漂白していきました。
今回、5枚シルク漂白をしていったわけですが、やっていくごとにもっとこうすれば、ああすればといった考え方や方法が浮かんで出てきます。
少数では起きない不具合が数を重ねると出てきたりもします。
これらの経験は失敗ではなく次に生かすことができればスキルアップしていくことができます。
断るより受けていくのは自分でやってみなければスキルアップもできないからです。
この半襟も全体的な黄ばみが酷かった状態。
刺繍に影響が出ないよう白いシルク生地を漂白していきました。
今回、5枚シルク漂白をしていったわけですが、やっていくごとにもっとこうすれば、ああすればといった考え方や方法が浮かんで出てきます。
少数では起きない不具合が数を重ねると出てきたりもします。
これらの経験は失敗ではなく次に生かすことができればスキルアップしていくことができます。
断るより受けていくのは自分でやってみなければスキルアップもできないからです。
◆正絹半襟の黄ばみ変色取り まとめ

最後ン画像は最後の一枚です。
最後に、今回の正絹半襟で一番大きなリスクについてご説明します。
白い半襟は刺繍がないため色落ちの心配はありませんが、5枚すべてに共通する大きなリスクとして、生地の性抜けがあります。
最近はこの言葉になじみのない方も多いかもしれませんが、生地が酸化腐食によって弱くなり、引っ張ると破れたり、濡れた時に急に弱くなったりする状態を、生地の性が抜けるといいます。
乾いた状態では軽く引っ張っても問題がないように見えても、水分を含んだ途端に破れたり、しみ抜きの途中で生地が溶けるようになくなって穴が開いてしまうこともあります。
たとえば台所で使う布巾も、塩素での除菌を何度も繰り返すと、絞った時に繊維が切れやすくなることがあります。これも酸化腐食が進み、生地の性が抜けた状態です。
同じように、空気中の酸素によるゆっくりとした酸化でも、長い年月がたつと性抜けは起きてきます。
綿、麻、レーヨン、シルクなどの天然繊維は性抜けが起きる素材ですが、その中でもシルクはとくに起きやすい素材です。
そしてこの酸化は、汚れが多く付着している部分ほど早く進みます。服でいえば、衿や脇など皮脂や汗が付きやすい部分から先に黄ばみや変色が出てきます。
今回の半襟も、数十年前に購入されたもので、黄ばみや変色がかなり進んでいました。
そのため、繊維自体の性が抜けていて、きれいにするための工程に耐えられないところまで酸化腐食が進んでいると、破れたり穴が開いたりしてしまいます。
今回の一番のリスクはここです。色滲みなどはかなり対応できますが、生地が破れてしまうと元に戻すことができません。
また、一度のしみ抜きでは取れないもの、一度の漂白ではきれいにならないものもあります。
強いしみ抜きや強い漂白をしても取れず、生地を傷めるだけになってしまうこともあります。
そういう時は、強い方法で無理に進めるのではなく、弱い方法に切り替えて時間をかけることで、少しずつ取れていくこともあります。
酸化剤を使って時間をかけ、空気中の酸素も利用しながらゆっくり分解を進めることで、すぐには動かなかったシミが取れてくることもあります。
しみ抜きでお預かりしてから、数か月かかることもあります。
時間をかけることでできることがありますし、生地を休ませながら繰り返し進めることで、少しずつ取れていくこともあります。
こうした手間と時間をかけられるのは、その手間まで考えたお見積りを出させていただいているからです。
今回も、使えるレベルまできれいにできた場合のお見積りとしてお出しし、万一だめになってしまったものや、使えるレベルまで変色を除去できなかった場合には代金をいただかない成功報酬でお受けしています。
途中で大変そうな作業工程を載せていますが、どれだけ手間をかけても、だめになってしまったら代金はいただきません。
代金をいただく以上、だめにしないように、できる限りきれいにする。その考え方で、おしゃれ工房You友を開業してからずっと続けてきました。
その積み重ねが、その積み重ねが今のおしゃれ工房You友の仕事になっています。
最後に、今回の正絹半襟で一番大きなリスクについてご説明します。
白い半襟は刺繍がないため色落ちの心配はありませんが、5枚すべてに共通する大きなリスクとして、生地の性抜けがあります。
最近はこの言葉になじみのない方も多いかもしれませんが、生地が酸化腐食によって弱くなり、引っ張ると破れたり、濡れた時に急に弱くなったりする状態を、生地の性が抜けるといいます。
乾いた状態では軽く引っ張っても問題がないように見えても、水分を含んだ途端に破れたり、しみ抜きの途中で生地が溶けるようになくなって穴が開いてしまうこともあります。
たとえば台所で使う布巾も、塩素での除菌を何度も繰り返すと、絞った時に繊維が切れやすくなることがあります。これも酸化腐食が進み、生地の性が抜けた状態です。
同じように、空気中の酸素によるゆっくりとした酸化でも、長い年月がたつと性抜けは起きてきます。
綿、麻、レーヨン、シルクなどの天然繊維は性抜けが起きる素材ですが、その中でもシルクはとくに起きやすい素材です。
そしてこの酸化は、汚れが多く付着している部分ほど早く進みます。服でいえば、衿や脇など皮脂や汗が付きやすい部分から先に黄ばみや変色が出てきます。
今回の半襟も、数十年前に購入されたもので、黄ばみや変色がかなり進んでいました。
そのため、繊維自体の性が抜けていて、きれいにするための工程に耐えられないところまで酸化腐食が進んでいると、破れたり穴が開いたりしてしまいます。
今回の一番のリスクはここです。色滲みなどはかなり対応できますが、生地が破れてしまうと元に戻すことができません。
また、一度のしみ抜きでは取れないもの、一度の漂白ではきれいにならないものもあります。
強いしみ抜きや強い漂白をしても取れず、生地を傷めるだけになってしまうこともあります。
そういう時は、強い方法で無理に進めるのではなく、弱い方法に切り替えて時間をかけることで、少しずつ取れていくこともあります。
酸化剤を使って時間をかけ、空気中の酸素も利用しながらゆっくり分解を進めることで、すぐには動かなかったシミが取れてくることもあります。
しみ抜きでお預かりしてから、数か月かかることもあります。
時間をかけることでできることがありますし、生地を休ませながら繰り返し進めることで、少しずつ取れていくこともあります。
こうした手間と時間をかけられるのは、その手間まで考えたお見積りを出させていただいているからです。
今回も、使えるレベルまできれいにできた場合のお見積りとしてお出しし、万一だめになってしまったものや、使えるレベルまで変色を除去できなかった場合には代金をいただかない成功報酬でお受けしています。
途中で大変そうな作業工程を載せていますが、どれだけ手間をかけても、だめになってしまったら代金はいただきません。
代金をいただく以上、だめにしないように、できる限りきれいにする。その考え方で、おしゃれ工房You友を開業してからずっと続けてきました。
その積み重ねが、その積み重ねが今のおしゃれ工房You友の仕事になっています。